有望スタートアップ60社…先端未来技術を誇示
有望スタートアップ60社…先端未来技術を誇示
- 韓国内外の有望スタートアップ60社が技術プレビュー
- アイデア開発から事業化まで支援
#3Dバイオプリンティング技術で作った魚料理を食べる。人工衛星映像で最適な新規海外工場の敷地を探す。非代替性トークン(NFT)で全世界のファンと好きなスターのイベントを構想する。
LGが12~13日の2日間、ソウルのLGサイエンスパークで開催した「スーパースタートデー2022」で出会った5年後の未来の姿だ。
有望なスタートアップを発掘し、支援するために開催された「スーパースタートデー2022」は、△ライフ&環境・社会・支配構造(ESG)△ヘルスケア△モビリティ△人工知能(AI)&メタバースの4つのゾーンで構成された。韓国内外の有望スタートアップ60社がAI、メタバース、モビリティ、ヘルスケアなど先端技術とサービスをプレビューした。
注目のブースは100倍の競争率をくぐり抜け、LGスタートアップ育成プログラム「スーパースタートインキュベーター」に選抜された11社だ。いわゆる「New to LG」の候補だ。LGは今は事業との関連性は低くても革新的なアイデアを持つ初期段階のスタートアップを発掘・育成し、長期的な観点からシナジー効果を創出できる企業を選定した。
LGスタートアップインキュベーションチームのキム・ムンジン責任者は「スーパースタートインキュベーターに選定の企業と5年、10年後の新たな市場の可能性と拡張性を一緒に模索したい」とし、「スタートアップの代表とLG系列会社の研究開発(R&D)スタッフが出会ってアイデアを共有し、協業の方向性を探る機会になるだろう」と説明した。
LG Science parkのパク・イルピョン社長(右から1人目)が、Baobab Healthcareの培養魚について説明を聞いている(資料LG)
第1期スーパースタートインキュベーターに選ばれたBaobab Healthcare(バオバブヘルスケア)は、魚の細胞を抽出後、3Dバイオプリンティング技術で培養魚を作っている。海洋汚染による重金属と微細プラスチック問題から解放されたいわゆる「クリーンフィッシュ」で、現在の白身魚から、今後は甲殻類まで具現化することが目標だ。
REVATION(リベーション)は、木粉、石灰石、コーヒーの残渣(ざんさ)などの原料を開発し、環境にやさしい製品の研究開発と製造を行っている。LG電子とSMエンターテインメントの合弁会社Fitness Candy(フィットネスキャンディ)のスマートバンド製品に関して、環境に配慮したパッケージングも担当した。
このほか、△ハイブリッドバッテリーシステムで運航距離500㎞の垂直離着陸有人航空機(AAM)を開発中の「Plana(プラナ)」△人工衛星映像ベースのAI・ディープラーニング分析システムを提供している「Meissa Planet(メイサプラネット)」△超小型人工衛星システムと部品を直接製作し、衛星撮影画像の解像度を向上させる技術を保有する「NARA Space Technology(ナラススペーステクノロジー)」△NFTベースのグローバルファンダム文化を形成する「Floody(フローディ)」なども注目を集めた。
「スーパースタートデー2022」の観覧客がMirrorRoid(ミラーロイド)のヘアスタイリング仮想体験「スマートミラー」を利用している
LGはこれらスタートアップにアイデア開発から事業化検証(PoC)まで全過程を支援する。審査委員と系列会社のコメントを反映し、年内にPoCの方向性を具体化する。来年上半期にPoCを進行し、LGの系列会社を対象にデモデイを開催し、投資や事業化の機会を提供する計画だ。
スタートアップは業務空間だけでなく、LG役員で構成された「スーパースタートクルー」から法務、マーケティング、購入、財務、人事などに対する諮問も受ける。
この日のイベントで第1期選定企業は、投資会社や公的機関などにアイデアを発表する機会を与えられた。LGは来年上半期まで会社別に最大1億ウォン(約1,033万円)を支援する予定だ。
スーパースタートインキュベーター企業のほか、スリープテック睡眠分析ソリューションを提供しているZEREMA(ジェレマ)や「モノのインターネット」(IoT)ベースの廃プラスチック分離回収を手掛けるOyster able(オイスターエイブル)、独島(トクト)エビの細胞で細胞培養肉の製品を開発したCellmeat(セルミート)などが参加し、最先端技術基盤の革新アイデアを提示した。
この日、LGは半導体企業Infineon(インフィニオン)と有望スタートアップ育成のための業務協約を締結するなど、グローバルスタートアップのエコシステムの活性化に積極的に取り組む考えを明らかにした。
「スーパースタートデー2022」の観覧客が、Maetel(メーテル)が開発した、AI技術による睡眠最適化のためのスマート枕について説明を受けている
LG Science parkのパク・イルピョン社長は「ダイナミックで柔軟な思考を持っているスタートアップと、長い間蓄積してきた技術やノウハウ、インフラを保有する大企業が協業すれば、新しい革新が可能だ」とし、「企業とスタートアップがより良い未来価値をつくるためにコミュニケーションを取り、協力する機会をつくることに努力を続けていく」と話した。
写真:12、13日の2日間、LG Science park(サイエンスパーク)で開催したオープンイノベーションイベント「スーパースタートデー2022」でLG Science parkのパク・イルピョン社長が開会のあいさつをしている(資料LG)
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