韓国・「OTT自律等級制」来年4月に導入…ゲーム・アニメも文化芸術
韓国・「OTT自律等級制」来年4月に導入…ゲーム・アニメも文化芸術
- 映ビ法・文芸法の改正案、本会議を通過
オンライン動画サービス(OTT)事業者がコンテンツ等級を自律的に分類できる「自己等級分類制度」が来年4月に導入される。ゲームが他のコンテンツジャンルと同様、文化芸術として認められた。
OTT自己等級分類制が骨格である「映画・ビデオ物振興法(映ビ法)」の改正案と、文化芸術範囲にゲームなどのジャンルを追加することを核とする「文化芸術振興法(文芸法)」の改正案が7日、韓国国会の本会議を通過した。
国会を通過した映ビ法は、文化体育館観光部(省、文体部)長官が自己等級分類事業者に指定したOTT事業者によるコンテンツに対し、自己等級分類を許可する。
文体部は、映ビ法改正案の本会議通過に伴い、OTT自己等級分類制導入のための準備を本格化する。下位法令のため、メディア・コンテンツ・法関連の学界・専門家10人ほどが参加するタスクフォース(TF)も稼働させる。
OTT自己等級分類事業者は、業務運営計画と青少年・利用者保護計画の適正性などの審査を経て、文体部長官が5年以内の期間を定めて指定する。TFを中心にOTT業界の意見を収集し、産業現場の声も反映して下位法令を設ける計画だ。
OTT事業者は来年4月以降、希望する時期に等級分類が可能になり、海外と同時にサービスを提供したり、コンテンツの広報や関連日程を事前予告通りに進行したりすることができる。
制度導入伴い、安全装置も設けた。OTTは、自己分類したコンテンツ等級と内容情報を表示し、映像物等級委員会に通知するなどの義務を遵守しなければならない。同委員会は、コンテンツが閲覧制限または青少年閲覧不可等級に該当すると判断した場合、職権で等級分類決定の可否を判断できる。
また、文芸法の改正でゲームやアニメーション、ミュージカルも、文化芸術基金など、文化芸術を対象とする政府の政策と支援を受けることができるようになる。従来は文学と美術、音楽、舞踊、演劇、映画、芸能、国楽、写真、建築、語文学、出版、文化に限って文化芸術に分類されていた。
改正法は、知的・精神的・審美的鑑賞などを目的に、印象・見聞・経験などをもとに行った創意的表現活動と結果物を定義した。これにより、新しい芸術領域・ジャンル発現と芸術融合・複合化に、迅速で柔軟な対応が可能になるものとみられる。両法とも国務会議で公布6ヶ月後に施行される。
パク・ボギュン文体部長官は「映ビ法の改正は韓国の映像コンテンツ産業が画期的に跳躍できる決定的契機になるだろう」とし、「文体部はKカルチャーの卓越した技量の土台である民間創意性と自律性が最高レベルで発揮されるよう、規制改革を積極的に続けていく」と話した。
一方、文体部は、年内の観光ペンション業の建築物高層基準を4階に緩和する観光振興法施行規則と新産業成長支援案の一環として、ビッグデータ利用の利便性を高めるための著作権法改正案の通過を後押しする。芸術家の芸術活動証明制度の手続き簡素化も今年中に完了させる予定だ。
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