韓国首相、次官と企業現場で答えを探す… 「有望技術を有するスタートアップに政策資金支援」
韓国首相、次官と企業現場で答えを探す… 「有望技術を有するスタートアップに政策資金支援」
韓国のハン・ドクス首相が企業現場を訪問し、企業の懸念事項の解消のため、「有望技術を有するスタートアップの政策資金支援」などを進めている。規制革新を通じて民間の創意が最大限発揮される効率的な市場経済をつくり、投資主導の成長を積極的に支援する方針だ。
国務調整室は5日、ハン首相が6月3日から関係省庁の次官とミニバスに乗って、中小企業や大企業、外国人投資企業など、規制に悩まされている現場を相次いで訪問してきたと明らかにした。国務調整室は、このうち企業現場の声を反映して進めた事例6つを紹介した。
製造業ベースのスタートアップA社は2016年の創業当時、政策資金の融資を受けたが、最近、運転資金の確保のために追加資金の調達が必要な状況だった。
しかし、これまで施設投資により財務成果が良くなく、政策資金の審査に通らないと予想して支援申請をしなかった。創業5年以上の企業のうち施設投資や研究開発で財務状況が不利な企業に対しては、例外的に財務状況ではなく保有技術の有用性など、別途の審査基準で政策資金の融資を支援しているが、A社はこれを知らなかった。
国務調整室の関係者は「こうした誤解を解消しようと、中小ベンチャー企業部(省、中期部)はA社と直接、意思疎通を図って政策資金の審査基準について説明し、当該企業は政策資金の融資を申請した」とし「中小ベンチャー企業振興公団では、企業に対する相談、評価など審査手続きを経て、政策資金支援の可否を決定する予定だ」と説明した。
国務調整室は他にも△他地域で生産した製品も産業団地の生産製品とセットで販売することを許可△ワクチン輸入時、海外検査成績書があれば品質検査手続きを簡素化△新素材を活用した食品添加物の許可基準の明確化△産業団地の生産工場でのカフェ運営許可△環境にやさしい保冷箱の政府事業参加など、企業現場の声を反映し政策を進めている。
ハン首相は「今後も関係省庁の次官とともに現場を直接訪問して懸念事項を聴取し、これを最優先に解決するため努力する」とし、「規制改革を通じて民間の創意が最大限発揮される効率的な市場経済をつくり、投資主導の成長を積極的に支援していく」と語った。
写真:ハン・ドクス首相(右から2人目)が今年8月17日、ソウル市永登浦(ヨンドゥンポ)区で中小企業団体長と業種別協同組合の理事長らが参加して開かれた中小企業規制改革大討論会に参加して、記念撮影に応じている=ソウル聯合ニュース
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