「米・中とAI競争するには質の高い『グッドデータ』必要」
「米・中とAI競争するには質の高い『グッドデータ』必要」
「中国、量的優位に立つも人権看過
韓国、AI倫理・セキュリティなどに強み持つ」
(写真)AI未来フォーラムウェビナーが12日、「韓・中AI研究動向とスタートアップビジネスエコシステム」をテーマに開かれた。中国・清華大学のウ・ファチン教授、南開大学経済研究所のリュ・ガン所長、香港科学技術大学のチェン・レイ教授、NAVER AI Lab(ネイバーAIラボ)のハ・ジョンウ所長、LG AI研究院のイム・ウヒョン常務らが議論している。韓経デジタルラボのイ・ソル記者
「最近、人工知能(AI)分野の話題といえば、ビッグデータよりも『グッドデータ』です。韓国がグローバルAI競争で優位に立つには、この分野への投資を強化する必要があります」
KAIST(韓国科学技術院)電子電気工学部のユ・ヒジュン教授は12日、「韓・中AI研究動向とスタートアップビジネスエコシステム」をテーマに開かれたAI未来フォーラムウェビナーで「単にデータが大量であるのではなく、正確で質の高いデータを収集し、AIに訓練させることが重要だ」と強調した。
AI未来フォーラム(AIFF)と韓国科学技術団体総連合会、在中韓人科学技術者協会、韓・中科技協力センターが共催したこの日のウェビナーでは、韓国と中国のAIエコシステムを共有し、協力していく案について議論がなされた。
両国の学界・産業界の著名なAI専門家らは「互いに異なるエコシステムを持つ両国が協力すれば、グローバル市場で相当なシナジーを出すことができるだろう」と口をそろえた。
「スタンフォードAIインデックス」によると、2021年、中国はAI分野で米国に次ぐ2位となった。韓国はインドや英国、カナダなどに続く6位だった。
中国は膨大なデータと内需市場を中心に巨大なAIエコシステムを構築してきた。南海大学経済研究所のリュ・ガン所長は「2016年頃、中国の技術輸出に対する米国の制裁が本格化すると、これへの対応で、中国にAIをはじめとする核心技術創業ブームが起きた」とし、「プラットフォームとユニコーン企業(企業価値1兆ウォン、約1,000億円以上のスタートアップ)などを中心に大規模なAIエコシステムが構築された」と説明した。
AI覇権国に立った中国は、AIモデルを高度化し、メモリ処理速度を高めることに注力している。香港科学技術大学のレイ・チェン教授は「中国はデータの正確性とデータ処理の効率性を高める方法を集中的に模索している」と述べた。
これに対してKAISTのユ教授は「中国が技術商用化とビッグデータ部門で先行しているが、人権、倫理、セキュリティの問題など文化的要素を看過しているようだ」とし「このような部分で先行する韓国と協力していけば、相互補完的な関係を築くことができるだろう」と話した。
原文:https://www.hankyung.com/it/article/2022051345401
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