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TADAが「眠気防止キット」を約10円で売る理由

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TADAが「眠気防止キット」を100ウォン(約10円)で売る理由 [韓経Edge]

  • ドライバー確保をめぐる激しい競争
  • 専用店舗などの様々な特典
  • 眠気対策アイテムは100ウォンで販売

「TADA(タダ)禁止法」(乗用車運送事業法の改正案)により「TADA Basic」サービスを停止したモビリティプラットフォームTADAが、約2年ぶりに「TADA Next」として帰ってきた。終了したBasicとNextはどちらも大型タクシーの仲介サービスだが、タクシー免許を持たないフリーランサーを運転手として募集するBasicとは異なり、Nextは「免許保持者」を運転手として募集する。

TADAの運営会社VCNCは14日に記者会見を開き、「Nextとして高級タクシー分野で1位になることが目標」とし「ソウル地域での『TADA Next』の供給を年内に1500台、来年には3000台まで拡大する」と述べた。


TADA「ドライバー募集」

TADAは、積極的なサービス拡大の優先事項である運転手の確保に総力を挙げている。過去2年間で、新型コロナウイルスによるタクシー運転手の離脱により、タクシーを運転する運転手の数が減少したためだ。

TADAはNextサービスの開始に伴い、経営理念として「Quality Ride for All」を立ち上げた。タクシー運転手も快適な環境で運転できるように支援するというのがポイントだ。

TADAは運転手にさまざまな福利厚生を提供している。運転手の満足度を高めることが目的だ。最近TADAは、運転手が運営に必要なアイテムをいつでもすぐに購入できるように、専用のオンラインストアを作り、試験的に運営を開始した。

オンラインストアでは、自社ブランディングの自動車用の芳香剤、手指消毒剤、充電ケーブルなどの主要なアイテムを販売している。また、運転手の安全な運転をサポートする「眠気防止ブースターキット」を製造し、100ウォンで販売している。キットには、眠気防止ガムや白花油などが入っている。呼称も「運転手さん」ではなく「パートナーさん」だ。

VCNCの関係者は、「車を直接管理しなければならない個人タクシーの運転手向けに考案された」とし「独立した事業者として、運転満足度とドライバーとしてのモチベーションを高めるため」と話した。


未だに存在する深夜のタクシー戦争「運転手の実質的な待遇改善の必要有り」

タクシー免許は台数が限られているため、モビリティ業界における運転手確保の競争も激化する見通しだ。

KAKAO Mobility(カカオモビリティ)の加盟タクシー「KAKAO T Blue」は、2019年に100台からスタートし、2020年には16,000台以上に急増、昨年は30,000台を突破した。TADA Nextのような大型タクシー「KAKAO T Venti」も約900台が運行している。

最近新しく注目されている、IM(アイアム)タクシーの運営会社JIN Mobility(ジンモビリティ)も、積極的に増車している。今年2月、JIN Mobilityは3つの法人タクシー会社を買収し、1,200台以上の直営タクシー免許を取得した。JIN Mobilityは、会社への納入がない月給制で運営されており、運転手には退職金だけではなく、歩合給およびインセンティブも支給される。


写真:テスト運営中のドライバーストア。読者提供

原文:https://www.hankyung.com/it/article/202204263917i


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/media/韓国経済新聞
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