韓国で最も注目されるグローバルアクセラレータープログラム「K-Startup Grand Challenge 2023」が、テック系スタートアップを募集
韓国で最も注目されるグローバルアクセラレータープログラム「K-Startup Grand Challenge 2023」が、テック系スタートアップを募集
- アジア進出を目指すテック系スタートアップのための15週間のレジデンス・プログラムを開催
The K-Startup Grand Challenge(KSGC、K-スタートアップグランドチャレンジ)は韓国最大のアクセラレータープログラムであり、2023年の募集を開始した。韓国の中小べンチャー企業部が統括し、産業技術振興協会が主催するKSGCは、2023年4月10日から5月18日までスタートアップを募集している。このプログラムは、韓国市場への参入を目指す海外のスタートアップ企業を支援し、アジアでのビジネスチャンスを開拓することを目的としている。7月25日から11月10日まで開催される今年のアクセラレータープログラムではディープテックスタートアップに焦点を当てる。
中小ベンチャー企業部のイム・ジョンウク副部長は、「K-Startup Grand Challengeプログラムに応募するスタートアップのレベルと質が年々に向上していることを実感し、大変嬉しく思っている」と述べている。KSGC 2023は、デモデー後のフォローアッププログラムを通じて、スタートアップが革新的なアイデアを次のレベルに引き上げるために、約8チームを対象とした韓国企業とのPoC(概念実証)プロジェクトなどの商業化資金を含む、上位20チームへのさらなる支援を提供する。グローバルなスタートアップが、K-Startup Grand Challenge2023という革新的な旅に参加してほしい。
このプログラムでは、韓国において革新的な技術ビジネスの確立を希望し、代表者が外国籍かつ設立7年未満のスタートアップ企業から60社を選定する。MVP(Minimum Viable Product)または韓国への本社移転や会社設立の具体的な計画があるスタートアップは優先的に採用される。
K-Startup Grand Challengeプログラムは、スタートアップやプレスタートアップを対象に、2段階のプロセス(書類審査、グローバルオーディション審査)で課題認識、実現性・差別化、拡大計画、チームなどの基準で評価する。応募期間は2023年4月10日から5月18日までで、他社のアイデアのコピーや盗作、契約に違反するスタートアップは除外される。
2023年は、Eコマース&リテール、ESG&グリーンテック、フードテック&アグテック、ヘルスケア&バイオ、IT&ソフトウェア、モビリティ&ロボティクス、製造&IoT、メタバース&メディアの8分野にフォーカスし、ディープテックで活動するスタートアップを対象にしている。
KSGC 2023参加でスタートアップが得られることは
KSGC 2023に参加する国際的なスタートアップ企業にとって、いくつかメリットがある。まず、韓国のスタートアップ専門家やアクセラレーターによるメンタリングを始め、ビジネスモデルをより韓国市場にフィットさせるための支援、ミートアップへの参加、事業化、契約、税務、法律、韓国でのビジネスに関する政策などに関する相談やセミナーを通じて事業化支援を受けることができる。
2つ目として、法人設立やビザ、生活に関する事務的なサポートなど、スタートアップの定住支援がある。また、起業ビザ(D-10-2)の取得や銀行口座の開設を支援。
3つ目は、プログラム期間中に開催されるビジネスミーティングやイベントを通じて、スタートアップが 韓国企業や投資家と出会う機会を得ることができる。
4つ目に、公共交通機関のアクセス良好な板橋(パンギョ)・テクノバレーにオフィスを提供する。英語と韓国語に堪能な韓国人インターンが、スタートアップの韓国事業をサポートする。
5つ目に、プログラムに参加する各スタートアップは、15週間のプログラム期間中の生活費をカバーする資金(1チームあたり10,840ドル)などの経済的メリットを受けることができる。2023年11月に開催される最終回のデモデーでは、有望なスタートアップ5社を選び、グランプリを決定する。最終日のデモデーで上位5社のスタートアップには約27万ドル相当の賞金が授与される。
本プログラムの上位20社のスタートアップには、2023年12月1日から2024年3月29日までの15週間、韓国での追加フォローアップ支援(有料延長を含む)が提供される。これらのスタートアップ企業には、起業ビザの発行、ネットワーク構築の機会、オフィススペース、インターンの発掘など、あらゆるサポートが提供される。また、選ばれたスタートアップには、10,840ドルのみのフォローアップのための資金が援助される。さらに、8つのスタートアップチームには、25,000ドルのさらなる支援と、韓国企業とのPoC(Proof of Concept)など事業化資金のサポートを受ける機会がある。
成功したKSGCの卒業生
2022年のKSGCには世界122カ国から2,653チームが参加し、過去最高を記録した。
倍率52倍の競争率となり、審査とオーディションを経て51のスタートアップチームが選ばれ、15週間の最終プログラムに臨んだ。ドイツのフードテックスタートアップKoraloは、デモデーで最優秀外国人スタートアップチームとして「2022 K-Startup Grand Challenge」を獲得した。
Koraloの共同設立者のSina Albaneseは「韓国には、優れた技術だけでなく、チャンスもあると信じている。この地で現地生産を構築し、その製品を他のアジア諸国へ輸出できるようになったことは、私たちにとって良いこと。韓国市場に参入するためには、労力が必要だ。しかし、最終的には適切なビジネスパートナーがいて、韓国のエコシステムとつながり、そのネットワークを拡大し、彼らに何らかの価値を与え、さらに韓国に長期滞在することに興味があることを伝えると、韓国の方々は一緒に仕事をすることを大歓迎してくれる」と述べた。
これまでKSGCプログラムに参加したグローバルスタートアップは、アジア市場で確実な成功を収めてきた。2016年以降、KSGCには168カ国から360チームが参加し、167の韓国法人が設立されている。元Google社員が設立したシリコンバレーのスタートアップであるBear RoboticsはKSGC2017に参加し、韓国料理に合わせた自動運転の配膳ロボットで国際的にイノベーションを起こしている。このスタートアップは、2017年以降1億ドル以上の投資を集め、2022年には8100万ドルのシリーズBラウンドを実施した。
日程
プログラムスケジュール | 日付 |
応募締切日 | 2023.5.18 (木) 16:00 (韓国標準時) |
ドキュメント評価 | 2023年5月19日(金)~2023年5月26日(金)予定 |
オーディション評価 | 2023年5月30日(火)~2023年6月2日(金)予定 |
最終結果発表 | 6.15.2023(木) |
プログラム参加 | 2023年7月25日(火)~2023年11月10日(金) |
追加参加期間(2023年デモデーでTOP20の場合) | 12.1.2023 - 3.29.2024 |
K-Startup Grand Challengeの詳細・お申し込みはこちら
- Website (https://www.k-startupgc.org/)
- Facebook(http://www.facebook.com/kstartupgc)
- LinkedInのページ内(https://www.linkedin.com/company/kstartupgc)で詳細を公開及び更新を行います。
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