【韓国VCの動向】 BASS Investmentがzigzagのキム・ジョンフン元CMOとRIDI BOOKSのシン・ウンソン元COOを招集

初期スタートアップ投資会社のBASS Investment（ベースインベストメント）が、成長アドバイザーにEコマーススタートアップzigzag（ジグザグ）のキム・ジョンフン元CMO（最高マーケティング責任者）と電子書籍スタートアップのRIDI（リディ）のシン・ウンソン元COO（最高執行責任者）を迎え入れた。

zigzagのキム・ジョンフン元CMOは、2015年にアプリの立ち上げに加わり、累計ダウンロード1,500万件、累計取引額1兆ウォン（約1,035億3,300万円）達成を主導したオンラインマーケティングの専門家だ。2019年からはCOOに職務を転換し、マーケティングだけでなく、人事、組織、法務、IRをリードしたほか、Kakao style（カカオスタイル）とのM&A（合併と買収）まで経験した。キムアドバイザーは、これまでの有意義な経験をもとに「BASS Investmentでスタートアップの成長過程で経験するサービスと組織の様々な問題を創業チームと一緒に考え、積極的に支援していきたい」と話した。

RIDIのシン・ウンソン元COOは、10年あまりにわたってRIDIに在籍し、44期連続の成長記録と、同社が韓国のコンテンツプラットフォームのスタートアップとして初のユニコーンになるまでの基盤を築いた立役者だ。RIDI内では、運営、人事だけでなく、財務、新事業開発など重要な役割を担い、会社の原動力となる全般的なシステム構築に貢献した。シンアドバイザーは、「初期スタートアップの偉大な成長を共にするというBASS Investmentのミッションに深く共感した」とし、「企業成長の様々な段階に直接関わってきた経験を基に、力になれるよう最善を尽くす」と述べた。

BASS Investmentは、これまでもプロダクトとチーム成長のDNAを一緒に作るため、Toss（トス）の元共同創業者イ・テヤンGrowth Partnerや、ポートフォリオ会社の採用を積極的に支援してきたチェ・プルンTalent Acquisition Specialist、元Kakao（カカオ）副社長のキム・ビョンハクTech Advisorら専門家を多数迎え、初期スタートアップが必要とする核心的な支援とメンタリングなどを提供してきた。今回の追加採用を通じ、マーケティング、運営、人事、組織など関連する様々なドメインでのノウハウをより積極的に提供する予定だ。

BASS Investmentのシン・ユノ代表は「当社が投資したスタートアップの成長をより実質的に幅広く支援するために（採用を）推進した」とし、「今回のグロースアドバイザーの採用とともに、今後も関連する様々な試みをさらに進めていく」と話した。

一方、BASS Investmentは、スタートアップ業界を取り巻く厳しい状況にもかかわらず、昨年一年間で計32社を対象に324億ウォン（約33億6,100万円）の投資を行った。代表的なポートフォリオ企業には、シニア女性向けショッピングプラットフォームQueenit（クイーンイット）のRapport Labs（ラポートラボ）、グローバルフィンテック企業Travel Wallet（トラブルウォレット）、AIベースの偽造防止サービスMARQVISION（マークビジョン）、判例検索ベースのリーガルテック企業LBox（エルボックス）、IPベースのカンパニービルダーContents Technologies（コンテンツテクノロジーズ）などがある。

原文：https://platum.kr/archives/202528