韓国Microsoft、スタートアップ全方位支援スタート

韓国Microsoft（マイクロソフト）が韓国スタートアップの成長旅程を全方位的に支援するプラットフォーム「Microsoft Launcher（マイクロソフトランチャー）」を公式発足した。

CB Insightsによると、アジアは昨年、世界で最も高いベンチャー取引規模を記録した。また、韓国、中国、インドを含むアジア3カ国が2021年にユニコーンスタートアップを最も多く排出した上位10カ国に含まれるなど、アジアには多様なイノベーションスタートアップが多く存在している。

このような状況で、Microsoftは今年初めにスタートアップが繁栄できる健全なエコシステムを造成、維持するために、世界中の何千人もの創業者から受け取った実際のフィードバックに基づいて、「Microsoft for Startups Founders Hub（マイクロソフトスタートアップファウンダーズハブ）」を設立した。

これに韓国Microsoftは韓国の状況に合う特別な特典を追加した「マイクロソフトランチャー」を29日公開した。マイクロソフトランチャーは、業界で最大の規模の技術的、金銭的恩恵を通じて、韓国スタートアップが直面した問題を全面的に支援する予定だ。

創業者の背景、位置、進行過程などに関係なく、アイデアのあるソフトウェアベースの製品またはサービス開発中心のスタートアップであれば誰でも加入申請可能だ。

まず、マイクロソフトランチャーは、Microsoft Azureのクレジット、ライセンス、および技術サポートを含む、個々のスタートアップに最大5億ウォン（約5,000万円）相当の特典を提供する。

クレジットは、△アイデア(Ideate)、△開発(Develop)、△製品発売及び顧客確保(Grow)、△市場拡張(Scale)など段階により、最大2億ウォン(約2,000万円)相当まで差分支給する。

GitHub（ギットハブ）、Visual Studio（ビジュアルスタジオ）、Microsoft365（マイクロソフト365）、Power Platform（パワープラットフォーム）、Dynamics（ダイナミクス365）など、開発者やビジネスツールも1年間無償サポートする。

現存する最高の自然言語処理モデルであるオープンAI(OpenAI)のGPT-3を新規製品構築に活用する機会も開かれている。別途申請を通じて選ばれたスタートアップは、130万ウォン（約13万円）相当オープンAIクレジット、3ヶ月間のオープンAI APIイノベーションライセンス、オープンAIの専門家無料コンサルティングなどの支援を受ける。

スタートアップのための多様な学習機会も用意した。オンライン学習プラットフォームMicrosoft Learn（マイクロソフトラーン）は、年中無休の1:1技術アドバイスが可能なセッションと多彩なコンテンツを含むスタートアップ中心の教育を提供する。

Microsoftのメンターネットワークを通じては、製品ロードマップからビジネス計画、運営などに対する専門家フィードバックや技術アドバイスも得ることができる。

韓国マイクロソフトパートナーエコシステムを活用した実質支援も目立つ。開発者の能力評価と採用推薦プラットフォーム「スーパーコーダー」と協力し、開発者の採用に対するスタートアップの難しさを解消する。

1部10人以内規模のスタートアップにはソウルと釜山に位置するコワーキングプレイス入居機会を提供し、初期6ヶ月間の賃料負担を軽減する。このほか、世界のベンチャーキャピタルとのミーティング主線を通じてIR能力の強化、実際の投資誘致支援などIRピッチング機会も一緒に設ける。

Ahmed Mazhari（アフメッド・マズハリ）Microsoft Asia社長は「アジアは現在グローバルイノベーションパワーハウスであり、スタートアップはその革新の中心にある」とし「特に韓国はわずか3年前と比較してユニコーン企業が2倍に増え、創業人口が急速に増加するなど、アジアの新しいスタートアップハブとして浮上している」と述べた。

続いて、「今日公開したマイクロソフトランチャーは、信頼できるエンド・ツー・エンド技術スタック提供などを通じて韓国スタートアップエコシステムに力を与え、韓国スタートアップの革新とグローバル拡張を加速化するだろう」と述べた。

韓国Microsoftのイ・ジウン代表は「韓国のデジタル革新力と成長は世界中の注目を集めており、韓国マイクロソフトはグローバルで韓国の役割と競争力を持続的に高める韓国だけのデジタルネイティブエコシステムについて真剣に悩んでいる」とし「マイクロソフトランチャーを通じて、韓国の有望なスタートアップが技術的または金銭的な制約なしに持続可能なエコシステムを造成できるように積極的に支援する」と明らかにした。

写真：8月29日、韓国Microsoft officeで開かれた「Microsoft Launcher」発足記者懇談会でAhmed Mazhari、Microsoft Asia社長（写真上）、イ・ジウン韓国Microsoft代表（下の写真左）、チョン・ウグン韓国Microsoftデジタルネイティブチーム長（下の写真左）が発表している。

原文：https://platum.kr/archives/191901