Microsoftサティア・ナデラCEOの訪韓... 「韓国はアジアイノベーションと才能の中心地」

Microsoft（マイクロソフト）のサティア・ナデラCEO兼理事会議長が15日、「Microsoft Ignite Spotlight on Korea」カンファレンスで、基調講演を行っている。

Microsoftのサティア・ナデラ（Satya Nadella）CEO兼理事会議長は、11月15日、韓国産業エコシステム全体の成長を支援する、韓国技術革新を確認するため、4年ぶりに韓国を訪問した。

サティア・ナデラCEOは、同日午後、三成洞（サムソンドン）COEXインターコンチネンタルホテルで開かれた「Microsoft Ignite Spotlight on Korea（マイクロソフト・イグナイト・スポットライト・オン・コリア）」のカンファレンスで、韓国開発者、スタートアップ、ビジネスリーダーに会い、「Digital Imperative（デジタル・インペラディブ）」を強調しながら、韓国の革新を促進し、新しい機会とビジネス成長を支援しようとするMicrosoftの意志を示した。

サティアナデラCEOは「逆風が強まっている世界で、デジタル技術こそが、これを勝ち抜ける究極の巡風」とし、「韓国が成し遂げる革新と韓国内組織全体で、Microsoftクラウドの力を通じて、より少ない資源でより多くの価値を実現していく姿を直接見ることができるのはすばらしいことだ」と述べた。

Microsoftは1988年に韓国法人を設立し、34年間韓国の顧客にサービスを提供してきた。サティア・ナデラCEOは、「アジアは2050年までに世界GDP（国内総生産）の半分を創出し、2030年までに全体R&D投資の半分以上を占めると見込まれるが、韓国はその中で特にイノベーションと才能の中心地の役割をしている」と述べた。

この日、サティア・ナデラのCEOは韓国はもちろん、世界中の人々の生活を変化させる韓国のイノベーション事例を強調した。

まず、この日午前、サティア・ナデラCEOはDOOSAN（ドゥサン：斗山）Enability（エナビリティ）の市民開発者イ・ウォンテク社員との席を設けた。DOOSAN Enability生産設備管理チームで勤務するイ・ウォンテク社員は、Microsoft PowerApps（Power Apps）を活用し、資材在庫検索と購入が可能なSearch Stock App（サーチストックアプリ）を開発した。このアプリは、リアルタイム在庫監視とモバイルによる注文を可能にし、無駄な時間を短縮し、生産効率を高める。

世界の3Dファッションデザイン市場をリードする韓国のスタートアップ「CLO Virtual Fashion（クロヴァーチャルファッション）」は、Microsoft Azure（アジュール）上で3Dファッションコミュニケーションプラットフォームを提供することで、実際の生地の使用を減らし、短時間でより創造的なデザインをするのに役立つ。誘電体分析専門企業である「Geninus（ジニナス）」は、独自のサーバーにデータを管理するOn-premise（オンプレミス）インフラとして、運営が難しい規模のデータを、クラウドを通じて迅速かつコスト効率よく処理している。

Eマートは、Microsoft 365とTeams（チームス）で店舗スタッフと本社を結び、いつでもどこでもすべてのスタッフに一貫して効率的な業務環境を提供している。CELL TRION（セルトリオン）も業界の厳しいセキュリティ規制にもかかわらず、AzureとMicrosoft 365をベースに、セキュリティレベルを高め、ハイブリッド業務環境を創り出した。医療AI企業Lunit（ルー二ット）は、新型コロナウイルスが初めてソウルで発見されたときから、AIベース胸部X線画像分析を通じて、医療スタッフを手助けし、より多くの患者を効率的に検診することを支援した。

原文：https://platum.kr/archives/196715