看護師、保育園、獣医...専門家と提携するプラットフォームスタートアップ

看護師、保育園、獣医...専門家と提携するプラットフォームスタートアップ

最近斬新なアイデアに加え、専門性まで備えたプラットフォームが増えている。特に各分野別専門人材を積極的に迎え入れ、差別化されたサービスで顧客信頼を高める傾向だ。プラットフォーム競争が激化しているこの時代、このような変化は、サービス高度化を通じた競争力確保のためのもので、「プラットフォーム時代」で見られる肯定的な変化と見られる。

専担看護師と協業するシニアケアプラットフォームから、獣医と研究協力を通じて、関連商品を開発するペットヘルスケアソリューション企業、ソウル大学児童家族学科とMOUを結び、保育園納品契約を繰り広げる子育て専門スタートアップなど分野も多様化している。

専任看護師と協業するシニアケアプラットフォーム「CareDoc」

韓国代表シニアケアプラットフォーム「Caredoc（ケアドック）は、6月から専担看護師の健康管理を含む『生活ケアサービス』を通じて、在宅中心のケアサービスを本格的に拡大している。高齢者施設保護者と介護者マッチングサービスに加え、病院や施設中心の専門ケアを『在宅』に移し、シニアの日常でもケアを受けることができるようにしたものである。

生活介護サービス内に含まれる健康管理は、平均10年以上の経歴とノウハウを持った専担看護師または社会福祉士が定期的に在宅訪問し、老人老衰アンケート調査、筋減少症予防法、健康生活習慣コーチング、生活の中の基礎疾患管理法などを案内するサービスだ。

また、高齢者の日常の家事を支援するケアコーディネーターの日誌から、うつ状態や服薬状態を確認し、特異事項がある場合は、保護者と相談を進める。Caredoc専担看護師は、月1回の定期的な健康管理はもちろん、ケアコーディネーターの日誌を通じて、高齢者の日常を管理する。

Caredocは、新型コロナウイルスの影響でCaredoc内在宅需要が700％以上上昇するなど、市場内の需要が増加するにつれ、サービスを企画した。退院するシニアを対象に、退院時点から回復期まで在宅内でも専担看護師や社会福祉士など専門家のケアにより、日常への迅速な復帰を助けることがサービスの最大の目的だ。

Caredocは退院後、通院治療のための診療相談などにも専門家が同行、病院で案内する健康管理法を熟知し、これをケアサービスに適用することにより、より水準の高いケアサービスを提供できると見ている。

獣医と協業する「Fitpet」

ペットヘルスケアソリューション企業「Fitpet（フィットペット）」は、有名な猫行動専門家のナ・ウンシク獣医との協業により、ペットのおやつやおもちゃなど、商品開発を進め、関連業界の注目を集めている。

ナ・ウンシク獣医は、EBS「猫を頼む」、YouTube「ニャンシンTV」など、ペットの様々な問題解決を手助けする専門家としてよく知られている。Fitpetは、ナ・ウンシク獣医の価値観や洞察力、専門性が、ペットの健康を一番に考えるFitpetのブランド価値に似ていると考え、協業を決定した。

実際、Fitpetとナ獣医が共に開発した、ほこりのない猫砂「NOBLESAND 23（ノーブルサンド23）」は、発売後大きな反響を呼んだ。 

「NOBLESAND 23」は、ほこりに敏感な猫の立場で考えて作られた製品で、23回の工程とほこり除去を経て作ったという意味で、ほこりがほとんどない自然に優しい製品だ。さらに、優れた吸収力と凝固力を誇り、済州（チェジュ）火山松茸を添加し、脱臭効果も大きいという利点がある。

Fitpetは、他にもソル・チェヒョン行動矯正専門獣医をはじめ、各専門分野の獣医諮問陣、韓医学分野の専門家と協力し、企業運営の専門性を高めるために努めている。

児童専門家と多様な協業を繰り広げる「Ordinarymagic」

児童発達専門家が直接創業した発達育児専門スタートアップ「Ordinarymagic（オーディナリーマジック）」は、ソウル大学児童家族学科と製品開発のためのMOUを結び、プレミアム級保育園と納品契約を進めるなど、幼児童発達専門家たちと多様な協業を進めている。

ブランド代表商品である「peekabyプレイキット」は、0ヶ月から24ヶ月まで、2ヶ月単位で月齢に合わせて発達を均等に刺激する良質の知育おもちゃで構成された、月齢別プレミアムおもちゃだ。

実際、保育士出身の役職員が、製品研究開発を担当しており、専門能力を込めた製品を披露することに注力している。全製品が3歳以下KC認証を獲得し、保健福祉部で指定された幼児おもちゃ安全基準である、直径3.5cm以上のサイズで構成され、子供の環境のどこに配置しても安心で、現場専門家の反応も良い。

Ordinarymagicは、ソウル大学と製品・サービス開発のための協力を続けていくとともに、児童家族学科で運営する専門保育園の幼児班に製品を支援するなど、相互交流を積極的に続けている。他にもKYOBO生命ダソム保育園など、プレミアム級保育園に製品を納品するなど、専門家対象のB2B市場内の接点も持続的に増えている。

専門カウンセラーと協業する相談サービス「MiNDCAFE」

オンライン匿名心理相談プラットフォーム「MiNDCAFE（マインドカフェ）」は、非対面方式心理カウンセラーの連結サービスを公開している。心理カウンセラーを希望する利用者が、アプリから相談を申請すると、AIチャットボットによる初期診断を通じて、症状を診断した後、MiNDCAFE専門カウンセラーとチャットまたは有線でリアルタイムに相談が行われる形式だ。

現在MiNDCAFEで活動中の専門カウンセラーは、250人を超える。特にAtommerceは、サービスを1対1の非対面形式で運営し、利用者の匿名性を保証し、専門カウンセラーのアクセシビリティを高めた。また、MiNDCAFEの非対面相談費用は、相対的に低く策定され、利用者の負担も少なく、AIを活用したチャットボットサービスを導入しながら、重症かどうかを把握する初期診断も可能となった。

原文：https://platum.kr/archives/192014