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レビューが売上につながる「レビューコマース」時代

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レビューが売上につながる「レビューコマース」時代

 Eコマース市場の拡大とともにオンラインショッピングが日常化し、レビューが消費者の購入可否を決定する要因として位置づけられた。多くの消費者がレビューについて、失敗しない購入のための一つの判断要素とした。このようにレビューが売り上げにつながる「レビューコマース」時代には、単に製品に関する情報を提供することを超え、差別化されたレビューを確保するかどうかが、さらに重要になった。

このような流れにより、レビュー自体の競争力を高めて消費者を確保するためのEコマース業界の動きも激しくなってきた。実際の購入者の信頼性の高いレビューを得ることができるソリューションを導入したり、レビュー項目をより細分化して個人に最適化された情報を提供するなど、一段階進化したレビューサービスを構築している。


動画レビューサービス「VREVIEW」、「NAVER」

Eコマース市場で虚偽レビューと裏広告が絶えない中、実際の購入者の検証済みレビューのみ提供する、レビューソリューションが脚光を浴びている。Indent Copporation(インデントコーポレーション)が運営する韓国初の人工知能(AI)チャットボットベースの動画レビューサービス「VREVIEW(ヴィレビュー)」は、購入者の動画レビューを収集、これをオンラインショッピングモールに自動アップロードしてくれるワンストッププラットフォームだ。

VREVIEWは、オンラインショップで決済を完了した購入者だけにチャットボットを発送してレビューを確保するだけに、虚偽レビューや裏広告にさらされるリスクを減らすことができ、高い信頼度を誇る。虚偽のないレビューによって購買を導き、消費者とEコマースモールともに、ウィンウィン(win-win)な関係のコマースエコシステムを構築している。また、動画形式のレビューを通じて、製品の使用感、機能や効果、補正しない鮮やかな色感などを盛り込み、テキスト形式や画像レビューで解消できなかった部分を解決し、多くの消費者が信じて購入できるよう貢献する。

昨年には「レビュー信頼度評価方法およびシステム」特許を出願し、消費者が「レビュー」自体の信頼度を評価できるように準備に拍車をかけた。購入者に商品レビューの評価機会を提供し、その結果で該当レビューの信頼度を測定できる革新的な技術である。潜在消費者に該当のレビューが誇張や偽りのない「本物のレビュー」か判断できる基準を設けてくれたわけだ。現在、3400以上のEコマースモールでV Reviewを通じて消費者に信頼性の高い購入レビューを提供している。

NAVERもレビュー「ハードル」を構築し、より高い信頼度のレビューを提供中だ。NAVERは2019年「MYPLACE(マイプレイス)」を公式サービスし、レシートレビューを導入した。利用者が実際のレシートを認証するように設け、レビューの信頼度を一層高めたわけだ。このように一種のハードルを用意したにもかかわらず、MYPLACEは継続的な成長を記録し、レビューが累積4億件達成、特にテキストなしでレシートのみ認証したレビューは累積6億以上であることが分かった。


レビュー分析「BEREVIEW」 - 「olive young」

消費者がショッピング時間を効率的に活用できるように、レビュー項目を細分化し、個人に最適化された商品を見て購入できるようにするソリューションが注目される。人工知能(AI)レビューソリューションスタートアップBEREVIEW(ビリービュー)は、AIを活用して商品購入者が残したレビューを分析および精製する。BEREVIEWは、レビュートピック分類サービスを提供しており、膨大な量のレビューを、サイズ、色などテーマ別に自動分類することで、消費者が希望するレビューを、より簡単に確認できるようにする。

BEREVIEWは最近、新世界インターナショナルの自社モールS.I.VILLAGE(エスアイビレッジ)にレビュー分析サービスを導入し、ビューティー専門アプリS.I.BEAUTY(エスアイビューティー)に続く、BEREVIEWと新世界インターナショナルの2番目のコラボレーションだ。それ以外にも、小規模ショッピングモールのための「レビューキュレーションウィジェット」と大型コマースのための「レビュー分析API」サービスを開発しており、そのサービスはショッピングモールなど約300カ所で積極的に活用中だ。

olive young(オリーブヤング)は、オフライン店舗とオンラインモールで購入した商品レビューを共に共有できる「オン・オフライン統合レビューサービス」を展開中だ。化粧品の場合、製品特性上、消費者のレビュー依存度が高く現れるだけに、個人に最適化されたレビューを提供するよう、項目を細分化して専門性を高めた。レビュアーが、肌タイプ、肌のトーン、肌の悩みなどをそれぞれ設定でき、これに合わせて製品レビューを確認できること。また、商品別点数とレビューだけでなく、肌タイプ、肌悩み、香、発色力、持続力など、商品属性に応じた満足度を綿密に確認することができる。

olive youngはこのようなレビューサービスをもとに良質なレビューを蓄積し、韓国代表ビューティーコンテンツプラットフォームに生まれ変わった。先月基準でolive youngのオンラインモールが保有したユーザーレビューが1400万個に達することが分かった。


11Street「クックッ(꾹꾹) 」

今後はレビューが製品情報を提供することを超え、購入体験を共有するなど、1つの文化に広がる傾向だ。レビューにイベント的な要素を加えることで、消費者に楽しさを提供し、流入を導くこと。11Street (11番街)の動画レビューシステム「クックッ(꾹꾹)」は、一日平均1万5000件のレビューが上がる。昨年のレビュー登録件数は460万件に達し、今年上半期にもすでに同期間比約2倍増加したことが分かった。

11Streetは、良質のレビューを確保するために「レビューランキング」を導入した。特定のレビューを通じて、他の消費者に支援を提供したレビュアーを「新作レビュー団」に選定し、新商品を先に体験できる機会をプレゼントすること。また、顧客が直接ショッピングコンテンツを制作、登録する「チップコック(팁콕)」サービスも披露する。レビューおよび商品推薦をコンテンツ化し、一種のコミュニティ化を導き、チップコッカーを発掘することで、彼らがインフルエンサーとして活躍できるような場を設け、多くの関心を導いている。

原文:https://platum.kr/archives/192542

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Platum

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