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韓国創業者の最大のストレス要因は「資金圧迫」と「資金調達」

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韓国創業者の最大のストレス要因は「資金圧迫」と「資金調達」

銀行青年創業財団D.CAMP(ディーキャンプ)と、盆唐(ブンダン)ソウル大学病院が、創業家の精神健康問題と原因を客観的に分析し、これらのための社会的安全網構築に寄与するため、「スタートアップ創業者精神的健康実態調査報告書」を共同発刊した。

今回の報告書は、韓国スタートアップ創業者271人がオンラインアンケートに参加し行われ、憂うつ、不安、睡眠、飲酒、自殺リスク、ストレスなどのリスク要因を中心に分析した。


ストレス要因は、資金の圧迫と調達

報告書によると、起業家の精神的健康状態は、すべての指標で赤点だ。

一般成人に比べ、憂うつな状態や、不安、自殺の危険性などの有病率が高い。中間水準以上の憂うつ感を感じている人は88人(32.5%)で、全国の成人平均18.1%より高く、不安の割合も55人(20.3%)であり、全国の成人平均8%をはるかに上回る。創業者10人のうち2人は、自殺危険性高リスク群に属し、治療が必要な状況だ。

創業者の回答の中で、最大の割合を占めたストレス要因は、資金の圧迫と調達(121人、44.6%)であり、組織管理および人間関係(55人、20.3%)と実績不振および成果不足(53人、19.6%)など、組織管理に関連する要因が、その後に続いた。

事業年次が長い場合も、また別のストレス要因として作用した。事業年次が5年以上の創業者の場合、事業沿革が短い創業者に比べ、うつや不安、自殺の危険性とストレス指数が高いことが分かった。


女性創業者の精神的健康状態、危険レベル

男性創業者に比べ、女性創業者で自殺の危険性(34.1%)と中等度以上のストレスを示す割合(68.2%)が高かった。男性創業者の場合、それぞれ18.5%、57%と報告された。

また、女性創業者の場合、ストレスに対処する方法として、ストレスと無関係の行動をし、ストレスを回避する「逆機能的対処」を、男性創業者に比べ、より多くおこなわれていることが分かった。

逆機能的対処を頻繁に使用すると、飲酒増加などの問題につながる危険性がある。報告書は、女性創業者を対象に、ストレス対処法開発のため、心理教育及びプログラムの実施を提案している。


内在的な動機が強いほど、精神的健康を克服できる可能性が高い

報告書は、創業者が事業を放棄せず継続するためには、内在的動機を高めることが、何より重要であると強調する。内在的動機とは、業務に興味や満足を求めようとする原動力で、これが低い創業者は、高い水準のうつ、不安、ストレスを経験する確率が高いことが分かった。

創業者の精神的健康を支える内在的動機は、事業をによる自我実現および成長、仕事で感じる喜び、本人能力に対する誇りという答えが最も多かった。一方、金銭的補償や他人の認定を重視する外在的動機は、精神的健康への影響が大きくないことがわかった。


創業者レッテル効果の懸念

精神的健康について、専門的な助けを受ける意向がないか、意向はあるが現在専門的助けを受けていない254人の創業者に、多回答式でその理由を調べた結果、精神的健康問題に悩むが助けを受けるほどではない(119人、46.9%)、治療時間がない(101人、39.8%)、費用がかかる(86人、33.9%)、どこに助けを求めればよいかわからない(35人、13.8%)、弱い人として見られることの懸念(26人、10.2%)、社会や職場で受ける不利益(13人、5.1%)、などの回答があった。


創業者の精神的健康を振り返る研究継続すべき

19日、銀行青年創業財団D.CAMP6階のセミナーホールで、今回の報告書発表イベントが開催された。同席には、D.CAMPのキム・ヨンドク常任理事、盆唐ソウル大病院精神健康医学科のキム・ジョンヒョン教授などが参加し、韓国創業者の精神的健康状態について意見を交わした。

キム教授は「今回の報告書作業を通じて、韓国に参考にする先行研究がなく、これまで創業者の精神的健康に対する調査自体が不完全であったことを今回知った。創業を、どうすれば成功に導くことができるかに焦点が当てられた既存の研究とは異なり、今回の研究は、創業家の精神的健康を考察した最初の事例で、非常に有意義である」と所感を明らかにした。

続いて「スタートアップ創業者の精神的健康は、個人の生活だけでなく企業の運営にも影響を及ぼす重要な要因だ。タイムリーに専門的な支援を受けていない場合、精神的健康問題の悪化とともに、事業運営に困難をきたす場合がある。そのため、スタートアップの創業者は、自身の精神的健康状態を客観的に認識し、いつでも専門家に助けを求める心理教育の機会が必要だ」と強調した。

キム理事は「創業者の肯定的な心理状態は、個人の幸福度とも直結するが、結果的に業務効率を高め、創業の成功に影響を及ぼす要因になるため、これらの創業者が、心の安定を見つけることができる方法を、われわれ全員が考えるべきだ」とし、「創業者の肯定的な心理状態は、個人の幸福度とも直結するが、結果的に業務効率を高め、創業の成功に影響を及ぼす。創業者のストレスや不安感などをテーマにしたセミナーと心理相談プログラムを2019年から運営しており、今後も継続して運営する計画」と伝えた。


写真:(左から)D.CAMPチョン・ヨンホ経営支援室長、盆唐ソウル大病院精神健康医学科キム・ジョンヒョン教授、D.CAMPキム・ヨンドク常任理事

原文:https://platum.kr/archives/189628

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