10周年を迎えたSparkLabs、「アクセラレーターはサービス業…顧客である初期スタートアップに集中」
10周年を迎えたSparkLabs、「アクセラレーターはサービス業…顧客である初期スタートアップに集中」
スタートアップアクセラレーターであるSparkLabs(スパークラボ)が、11月3日(木)COEXオーディトリウムで、10周年記念記者懇談会を開き、データおよびAI技術を活用したアクセラレータプラットフォーム構築計画を発表し、データドリブンVCおよびアクセラレータとしての新たなビジョンを明らかにした。
創業者が創業者を支援するために2012年に設立されたSparkLabsは、スタートアップのグローバル進出支援に特化したアクセラレーターだ。
BALAAN(バラン)、Wantedlab(ウォンテッドラボ)、N.THING(エヌ・シング)、SPARKPLUS(スパークプラス)など、優秀スタートアップ270社余りに投資し、これらポートフォリオ社の総後続資金調達金額は2021年12月決算基準、総1.3兆ウォン(約1,351億円)、総企業価値は6.7兆ウォン(約6,963億円)に達する。
現在、約11社が米国、英国、日本、中東、東南アジアなど海外市場に進出し、事業を成長させている。
アクセラレータープログラムの運営だけでなく、ベンチャーキャピタル投資も活発だ。また、自社運用ファンドとファンド・オブ・ファンズ技術企業の第一歩ファンドを運営しており、中企部(中小企業ベンチャー部)のTIPS(ティップス)およびシードTIPS運営会社として活動中だ。SparkLabsを通じて、中企部TIPSに選ばれた企業は合計43社だ。
この日10周年記念懇談会で、SparkLabsキム・ホミン共同代表は、アクセラレーター業が「サービス業」であることを強調し、顧客である初期創業者に、さらに集中してサービスを高度化し、ビッグデータ・AIベースのアクセラレータープラットフォーム構築を通じて、プログラム運営およびポートフォリオ管理を体系化するという計画を発表した。
SparkLabsは、現在のプログラム運営の体系化、スタートアップ投資および支援過程で発生するビッグデータの蓄積と効率的な管理のため、データ管理ツールが組み込まれた「アクセラレーターアプリ」、「SparkLabsQ(キュー)」、「SparkLabsI(アイ)」という3つのプラットフォームをベースにしたシステムを運営している。
アクセラレーターアプリは、プログラム運営のハブとして機能するプラットフォームだ。
パートナーやメンターなど、プログラム運営関係者とプログラム参加企業間のミーティング調整、教育セッションの告知からはじまり各企業別に蓄積され、担当者が変わっても容易に企業別の履歴を確認できる会議録やメンタリングノート、投審報告書機能などが提供される。
SparkLabsQは、初期創業者が必ず必要とする定款、NDA、ストックオプション、株主間契約書関連情報とリソースがすべて集まったデータおよびリソースセンターである。SparkLabsアクセラレータープログラム参加企業なら誰でもアクセスして、法律、人事、マーケティングなど多様な分野のリソースを見つけて活用できる。
プログラム運営およびファンド担当者は、蓄積されたポートフォリオデータに基づいて、ポートフォリオランキング、投資分野ランキングなど、投資現況が可視化されたプラットフォームで迅速に確認することができる。
ポートフォリオ社関連情報を投資家に公開し、効率的に共有するために活用中のSparkLabsIは、投資家が各自投資したファンドの現状とポートフォリオ社関連情報を、一目で把握できるインベスターポータルである。
SparkLabsのキム・ホミン共同代表は「投資業界内で優秀なスタートアップをつかむための競争が日々激しくなっている中、創業者には技術を活用したスケールアップを要求し、われわれ自らは停滞していないかどうか、質問を絶えず投げかける」とし、 「SparkLabsの次の目標は、AI技術を活用した自己統合プラットフォームの開発で、最新投資トレンド、最適投資家およびファンドマッチング推薦、後続資金調達機会通知機能など、AC、VC業の効率を最大化すること」と説明した。
一方SparkLabsは、11月3日COEXオーディトリウムで10周年記念デモデーである「SparkLabs Demoday X(スパークラボデモデーエックス)」を開催する。
新型コロナウイルス以降、3年ぶりにおこわれる大規模なオフラインイベントで、物流、コミュニティ、ペットテック、ゲームなど、様々な分野のスタートアップが参加する。
また、SKグループ会長チェ・テウォンが<将来の企業価値を創造するための鍵:顧客との関係、ストーリー、そして信頼>をテーマに、創業者たちに新しいインサイトを伝える。
Disney+(ディズニープラス)の最高ヒット作である「The Mandalorian(マンダロリアン)」、「The Book of Boba Fett(ボバ・フェット)」、マーブル「Agents of S.H.I.E.L.D.(エージェント・オブ・シールド)」シリーズなどに出演した俳優ミン・ナ・ウェンと、アメリカプロフットボール(NFL)最高のランニングバッグに選ばれるマーショーン・リンチ選手もそれぞれ、スポーツ分野の専門家として参加する。
写真:(左から)キム・ユジン、キム・ホミン、イ・ハンジュ、Bernard Moon(バーナード・ムーン)、SparkLabs共同代表
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