データ基盤のウェブトゥーン製作会社「webtoon today」、21億ウォン規模のプレA資金調達
データ基盤のウェブトゥーン製作会社「webtoon today」、21億ウォン規模のプレA資金調達
データ基盤のウェブトゥーン製作会社「webtoon today(本日のウェブトゥーン)」が、21億ウォン(約2億1,400億円)規模のプレシリーズAラウンド資金を調達した。今回の資金調達により、webtoon todayの累積投資金は、政府支援金を含め31億ウォン(約3億1,600億円)を超えた。
今回のラウンドには、Capstone Partners(キャプストンパートナーズ)、LAGUNA INVESTMENT(ラグナインベストメント)、CRIT Ventures(クリットベンチャーズ)、銀行青年創業財団(D.CAMP)が、新たな投資家に合流し、既存投資家であるBASS Investment(ベースインベストメント)も追加投資を決定した。
ウェブトゥーン市場は、2021年に1兆ウォン(約1,000億円)を突破し、年間30%以上急成長している市場だ。しかし、多くの作品が、作家、編集者の判断に頼り制作がおこなわれており、興行予測も、既存の興行作との類似性、刺激的な素材に依存しており、コンテンツ創作者の疲労度が高いとする。
webtoon todayは、このような問題を解決するため、作品の商業的な成果を、製作のかなり初期段階に分析できるデータ分析サービス「Webtoon Analytics(ウェブトゥーン・アナリティクス)」を個人創作者向けに提供している。 「Webtoon Analytics」技術は、独創性と産業に対する肯定的な影響を認められ、中企部ティップス(TIPS)課題にも選ばれた。
ことし6月には、500人以上の作家に、直感的な分析結果をもとにサービスを提供し、このうち294人を対象に行われたアンケート調査で、個々の分析項目に96%以上満足しており、作品開発の方向設定に80 %が役に立ったと答えた。
webtoon todayは、この過程で発掘した5作品に直接製作投資し、NAVER(ネイバー)、万華鏡(Manhwakyung)などに連載しており、下半期にも2作品の公開を予定している。
webtoon todayは、今回の投資を通じて「Webtoon Analytics」の大々的な普及に乗り出すと明らかにした。年末までに3,000作品以上にサービスを提供し、「データ分析」がウェブトゥーン開発過程の1つの段階に位置づけることを目指している。
今回の投資をリードしたCapstone Partnersのユ・ジュンモ審査役は「webtoon todayは、主観的な判断に依存し、持続可能な成功方程式を見つけられなかったウェブトゥーン業界に、データ基盤の分析方法を最初に試みた先駆け企業」と述べ、「ヒット作を継続的に連載させることができるノウハウを発見し、内在化できる技術的、事業的能力を持ったチーム」と述べた。
webtoon todayのチン・スグル代表は「ドラマ、ハイパーカジュアルゲームなど、長期興行コンテンツ産業の事例を見る際にデータ分析が必須」とし、「作品の商業性をデータ分析することは、単に興行を予測する問題を超え、コンテンツ創作者と製作、投資家間の非対称的な関係の解消にも役立つだろう」と述べた。
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