「韓流クイーン」KARAが9年ぶりのファンミーティングを開催…「ある技術」で世界中のファンと交流
「韓流クイーン」KARAが9年ぶりのファンミーティングを開催…「ある技術」で世界中のファンと交流
【テックアップファクトリー】ファンダムビジネスのスタートアップBeMyFriendsのプラットフォーム「FLNK」を活用
[編集者注]革新は穏やかな波のように近づき、突然巨大な津波となり全世界を覆います。テックアップファクトリーのコーナーでは、経済・社会のパラダイム変化を代表する核心キーワードを発掘し、関連技術とサービスを分析しながら未来産業の展望について取り上げます。
2000年代後半にデビューした代表的な第2世代ガールズグループ「KARA(カラ)」が8日、ソウル世宗大学大洋ホールで単独ファンミーティングを開催した。KARAが韓国でファンミーティングを行うのは2014年5月以来9年ぶりだ。
KARAはデビュー15周年を迎える昨年11月、スペシャルアルバム「Move Again」を発売して音楽界にカムバック(活動再開)した。パク・ギュリ、ハン・スンヨン、ホ・ヨンジをはじめ、2014年脱退したニコルとカン・ジヨンまで合流し、5人全員が揃った。
2019年に亡くなったク・ハラは参加できなかったが、残りのメンバーは今回のファンミーティングで彼女を偲び、強い友情を確認し合った。これに会場の「KAMILIA(ファンクラブ名、Kara+Familia)」たちは目頭を熱くした。
KARAは韓国でのファンミーティングに先立ち、日本でも3つの都市でファンミーティングを行った。前売りチケットは販売開始直後に完売し、「韓流クイーン」として人気の健在ぶりを示した。KARAは、K-POPガールズグループで初めて2013年に東京ドームで単独公演を開き、韓流を広めた主役だった。
ファンダムとアーティストの交流…リアルタイム双方向通信
FLNKのキャプチャ画面
KARAはこの日午後、ソウルでの日程で終了となる15周年ファンミーティングで、より多くの海外ファンと交流しフィナーレを飾るために、ライブストリーミングが可能なファンダムプラットフォーム「FLNK(フリンク)」を活用した。
ファンダムビジネスのスタートアップBeMyFriends(ビーマイフレンズ)が開発したFLNKには、ファンダム(Fandom)とアーティストをリンク(Link)するという意味が込められている。ライブストリーミングをベースに海外のファンとアーティストが緊密にコミュニケーションをとり、関係を構築できるようにサポートしている。
エンターテイメント企業はFLNKを通じて所属アーティストのライブ公演はもちろん、ファンミーティングやファンサイン会をリアルタイムでオンライン公開することができる。BeMyFriendsの専門チームが直接現場に派遣され、映像の送出やモニタリングなど、顧客のニーズに合ったサービスを提供するのだ。
ファンはPCやタブレット、スマートフォンで1080pの高画質(FHD)映像をライブストリーミングで視聴することができる。コメント欄にコメントを作成すればリアルタイムで回答してもらえるので、双方向のコミュニケーションが可能だ。
FLNKのコンソール/画像=BeMyFriends提供
今回KARAのファンミーティングに、韓国内外で少なくとも5万人以上がFLNKに同時接続した。BeMyFriendsはFLNKでアンケートを実施し、KARAにオンラインの手紙を作成した人の中から、抽選でファンミーティングサインポスターを贈呈するというイベントも進行した。
海外にいる外国人ファンは、FLNKを利用することで言語の問題無く、自分が応援するアーティストとコミュニケーションをとることができる。アーティストの言葉や歌詞が日本語・英語などでリアルタイムに翻訳され、字幕で提供されるからだ。
特に、FLNKにはライブイベントの企画・運営だけでなく、グッズや独占コンテンツなどの商品を販売して所属アーティストの価値をさらに高めることができるサービスが含まれている。
従来、このような商品は別のサイトで販売されたため、ファンの立場からすると面倒なプロセスだった。FLNKはライブチケットの購入からコンテンツ鑑賞、グッズ・コンテンツの購入まですべて解決してくれる。FLNKは、運営・コミュニケーションの利便性を極大化した、ファンダム活動のオールインワンプラットフォームなのだ。
実際に、今回のKARA15周年ソウルファンミーティングを前に控え、KAMILIAたちはFLNKショップで星型のライトスティックを事前購入した後、イベント会場に持参した。6色の光を照らすスティックを振りながらKARAを応援するためだ。
もう一つのソリューション「b.stage」…クリエイターとファンの共同成長を助ける
b.stageは、アーティストやクリエイター、セレブ、ブランドなど、ファンダムを持つ多様な主体が、自分の知的財産権(IP)を収益化できるビスポーク(Bespoke、オーダーメイド)プラットフォームビルダーだ。サービス型ソフトウェア(SaaS)の形で供給される。
b.stageはコンテンツスペース、ファンとのコミュニティ、メンバーシップ運営など、ファンダム管理のための多様な機能を提供している。Eコマースサービスを使えばグッズ販売・決済・配送・デジタルコンテンツ販売も可能だ。
特に、b.stageのドメイン所有者は、構築したプラットフォームで発生するすべてのコンテンツとデータを全て所有することができる。まさに、この点がYouTubeなど既存の中央集権的プラットフォームとの最大の違いだ。
既存のプラットフォームは運営会社だけに大きな収益をもたらす構造であり、クリエイターの成長に制限がある。コンテンツを作った場合、プラットフォームの売り上げがどの程度で、そのうちの何割が自分に配分されるのか明確ではないからだ。b.stageは完全な「オーナーシップ」でこの問題を解消した。
さらに、ByMyFriendsは、専門家を通じてb.stageで行われる活動に関連する様々な代理サービスとコンサルティングを提供しており、ファンダムビジネスの機会をさらに拡大している。最終的に、すべてのクリエイターの成長を通じてクリエイターエコノミーを好循環させるのが目標だ。
BeMyFriendsのソ・ウソク共同代表は、「クリエイターはファンの需要と反応について明確に知ることができ、ファンは自分が望む方法でクリエイターと緊密にコミュニケーションをとることができる。このような関係形成は韓流とKコンテンツの拡散にさらに大きなシナジー効果をもたらすだろう」と述べた。
トップキャプチャー:画像=RBW・DSPメディア
原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2023040917154358194
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