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モビリティ企業が旅行・レジャーにも注目…激化するスーパーアプリ競争

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モビリティ企業が旅行・レジャーにも注目…激化するスーパーアプリ競争

  • SOCARが22日、宿泊予約機能「SOCAR STAY」をリリース
  • Uber・KakaoTのように、領域を広げながらスーパーアプリへと成長目指す
  • 市場で生き残るため、複数のプラットフォームは事業分野を拡大する傾向に

モビリティ企業が、旅行からレジャーまでを網羅する「スーパーアプリ」に進化している。タクシーやレンタカーだけでなく、列車・航空機などの交通機関の予約、さらに移動後に必要な宿泊施設やレジャー・スポーツなどアクティビティの予約までサービス提供し、OTA(オンライン旅行会社)との競争に挑んでいる。

SOCAR(ソカー)は22日、カーシェアリングと全国のホテル・リゾート2万5,000ヵ所を同時に予約できる「SOCAR STAY」をリリースすると明らかにした。利用者は、SOCARのアプリ一つで現在位置から一番近いSOCARゾーン(カーシェアリング)と全国にある宿泊施設の照会・予約・決済を行うことができる。SOCARは今後、KTX・電動自転車elecle(エレクル)・オンライン駐車プラットフォームModu parking(みんなの駐車場)とも提携して、利用者の利便性を高める予定だ。

宿泊サービスでOTA市場に参入したことにより、SOCARはスーパーアプリとしての礎を築いた。最近は、宿泊サービスとOTA担当の社員を多数採用しており、追加採用も進めているという。SOCARの関係者は「当社は、yanolja(ヤノルジャ)やONDA(オンダ)などからAPI(アプリプログラミングインターフェース)で宿泊情報を得ている。追加で、彼らが提供しているレジャー・スポーツサービスなどとも提携する可能性はある」とし、「カーシェアリングは私たちが一番得意な分野であり、宿泊やレジャー体験までSOCARから利用できれば好評を得られると期待される」と説明した。

スーパーアプリとは、複数のサービスを一度に提供するモバイル・ウェブアプリを指す。チャットから金融取引・ショッピング・モビリティなど、生活のあらゆる側面を網羅するオンラインプラットフォームだ。代表的な例として、KakaoTalkが送金・決済・株式・ショッピング・ゲームなど、様々なサービスを提供している。金融サービスだったToss(トス)も一時期チャットサービスを提供していたことがある。最近では格安スマートフォンサービスを提供している。中国では「WeChat(ウィーチャット)」や「Alipay(アリペイ)」、東南アジアではGojek(ゴジェック)とGrab(グラブ)が予約・モビリティ・配送などのサービスを提供し、スーパーアプリに進化した。

グローバルモビリティプラットフォームの「Uber(ウーバー)」は、カーシェアリングやタクシーなどのモビリティだけでなく、配達・旅行・広告などにも範囲を拡大している。UberのグローバルCPO(最高製品責任者)であるSundeep Jain(サンディープ・ジェイン)氏は19日、アジア太平洋地域の記者とのインタビューで、「Uberは現在、『Uber Explore』などの旅行事業を最優先事項としている」と明らかにした。

Kakao mobility(カカオモビリティ)も事業領域を拡大している。タクシーの配車から電動自転車のシェアリング・公共交通・駐車場・バスのレンタルなど、すべての移動手段ビジネスを網羅し、中古車価格の比較・EVトラックの購入・バイク便/宅配の領域にまで範囲を拡大した。Kakao Mapには予約機能も追加される予定で、Kakaoのエコシステム内で移動、宿泊、その他様々なサービスの予約までスムーズに行うことができるようになる。

モビリティサービスがOTAの領域に位置づけられながら、旅行業界も新たなビジネスアイテムを探している。YanoljaやGoodchoice(ヨギオッテ)などの宿泊サービスからスタートした企業も、レジャー・スポーツなどの体験サービスや列車・航空券・レンタカーなどの交通サービスを追加し、ビジネスの領域を拡大している。

IT業界の関係者は、「プラットフォーム市場が活性化され競争相手が増えたことにより、特定のサービスだけで成長することに限界を感じたアプリが、サービスの多様化を試み、スーパーアプリへの成長を目指すようになった」とし「市場で生き残るためには避けられない選択だが、それだけ競争は激化するだろう」と述べた。


画像=SOCAR

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2023052215593188235

/media/UNICORN FACTORY
記事を書いた人
UNICORN FACTORY

2021年に発足したUNICORN FACTORY(ユニコーンファクトリー)は、MONEY TODAY(マネートゥデイ)が韓国の総合誌で初めてスタートさせたスタートアップ専門のメディアプラットフォームです。 溢れるニュースの中でスタートアップ生態系に必要なニュースだけを厳選し深く伝えます。

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