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21ヵ国140社の革新企業、「COMEUP Stars 2024」に参加へ

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21ヵ国140社の革新企業、「COMEUP Stars 2024」に参加へ

グローバルスタートアップフェスティバル「COMEUP(カムアップ)」の主管機関「Korea Startup Forum
(コリアスタートアップフォーラム)」は、COMEUP Stars(カムアップスターズ)2024に参加するスタートアップ140社を選抜した。

COMEUP StarsはCOMEUPが毎年発表する革新企業だ。今年はグローバル底辺拡大と初期スタートアップ支援の強化、起業の雰囲気の醸成などを目指して、6月3日から7月5日までの一ヶ月間、世界中の有望なスタートアップを募集した。選考対象であるランナーズリーグ20チームとルーキーリーグ100社の募集には過去最大規模である1,208社が応募し、高い関心を示した。ロケットリーグ20社はCOMEUP諮問委員会と韓国内外の投資会社が参加したCOMEUPハウスの推薦で招待し、計140社のスタートアップの名簿を確定した。

ランナースリーグとルーキーリーグ120社の選定には、韓国内外のVCやAC、起業支援機関、CVCなど117人の大規模スタートアップエコシステムの関係者が評価委員として参加した。評価項目は、既存の市場性及び革新性、成長性にグローバル成長可能性を新たに追加してグローバル進出と交流の可能性を高め、ルーキーリーグは市場性、ランナーズリーグは革新性に焦点を当てた。

業種別では、XR、SaaS、AI、宇宙、航空などのソフトウェアとディープテック、先端産業分野が目立つ。選定された120チームのうち、30.8%に相当する37社がこの分野の企業であることが分かった。このほか、エネルギー&持続可能性をはじめ、フィンテック、メディア&エンターテインメント、ヘルスケア&バイオ、不動産&建設、モビリティなど、様々な分野で活躍している革新的なスタートアップが幅広く選定された。

ルーキーリーグ100社は累積投資額10億ウォン(約1億円)以下の韓国内外の初期スタートアップが名を連ねた。韓国では、人工衛星の衝突や回避機動予測など、宇宙の意思決定を支援するプラットフォーム「SPACEMAP(スペースマップ)」、AI基盤の製造工程生産性向上ソリューション企業「Amber Road(アンバーロード)」など、65社が高い点数を獲得した。海外企業の中では、純水浄化技術・制御ソリューションで半導体の生産効率を向上させるスウェーデンのNSS Water(エヌエスエス・ウェイター)、衛星データからデータを収集して農産物のカーボンフットプリントを分析するデンマークのNature Preserve ApS(ネイチャー・プリザーブ・エイピーエス)など35社が選定された。このほか、米国・英国・フランス・スペイン・ドイツ・アイルランド・オランダ・トルコ・メキシコ・シンガポール・タイ・インドネシア・バングラデシュ・中国・香港・インド・パキスタン・ウガンダなど、北米と南米、ヨーロッパ、アジア、アフリカなど世界各地の革新的な企業が含まれている。

起業文化の普及を目指し、法人設立前の予備起業チームを募集したランナーズリーグは、韓国の13チーム、海外の7チームを選定した。韓国内チームには、スポーツ競技場内のカメラデータ収集とリアルタイム分析、最新のレンダリング技術でスポーツ競技シーンを多角的に再生する「オーバーラップ」、海外チームにはタイの農業廃棄物を活用した衣類アップサイクル企業「Chalupas(チャルパス)」などが選ばれた。

ロケットリーグはCOMEUPアドバイザリー委員会とハウスの推薦を通じて、シリーズAとB段階の20のスタートアップを選定した。周囲の音をAIで認識・分析する聴覚AIソリューションで防衛産業分野において脚光を浴びている「Cochl(コクル)」、AI半導体分野で世界的に頭角を現している「HYPER ACCEL(ハイパーアクセル)」などのAI基盤企業から、ITプロダクトメーカーのためのソーシャルプラットフォーム「Disquiet(ディスクワイアット)」、モジュラー住宅製造企業「Spacewavy(スペースウェイビー)」など、特色ある多様な産業分野のスタートアップが含まれた。

選抜されたスタートアップは、9日のオリエンテーションでCOMEUPハウスとチームマッチングを行い、本選進出のためのレースを始める。このため、COMEUPは様々な形にカスタマイズされたメンタリングプログラムを集中的に提供し、10月の予選を通じ、12月の本戦に出場するルーキーリーグ30チームとランナーズリーグ10チームを選抜する予定だ。ルーキーリーグでは、本選で優勝した3社に来年フランスで開催される「Viva Technology(ビバテクノロジー)2025」への参加機会を提供するため、力のある企業の接戦が予想される。

COMEUP 2024の諮問委員長を務めているKorea Startup Forum(コリアスタートアップフォーラム)のハン・サンウ議長は、「今年のCOMEUP Starsは1,208社という過去最大規模のスタートアップが応募したため、選考過程でも激しい競争が繰り広げられた」とし、「選定された企業が革新的なアイデアとグローバル力を12月の本選の舞台で存分に発揮できるよう、積極的なアクセラレーティングを行っていく」と話した。

COMEUP 2024は12月11、12日にソウル江南区のコンベンション・センターCOEX(コエックス)で開かれる。今年は、これまでスタートアップ及びエコシステムの関係者が中心だったターゲット観覧者を予備起業家と一般大衆にまで拡大し、起業文化を広げることに力を入れる。企業の新製品発表のショーケース、オープンマイク、採用連携など、イベントのスペクトラム拡大を図る。



原文:https://platum.kr/archives/232295


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Platum

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