日韓スタートアップ交流拠点「K-スタートアップセンター東京」オープン

日韓スタートアップ交流拠点「K-スタートアップセンター東京」オープン

韓国の優秀なスタートアップの日本進出拠点であり、日本現地の創業エコシステムとの交流の場となる「K-スタートアップセンター（KSC）東京」が10日に開所した。

経済・社会・文化各分野で日韓間の交流が拡大する中、最近、日本の創業エコシステムが急速に成長し、日本進出を希望する韓国スタートアップが増加していることを考慮し、今回KSC東京を開所することになった。

今回のKSC東京開所式は、5月8日に発表した「中小・ベンチャー企業のグローバル化支援対策」以降、初の海外進出となる。同対策で、既存輸出支援中心の政策をグローバル進出支援に拡大し、スタートアップの海外拠点であるKSC機能を拡充することを発表、近年韓国企業の進出需要が拡大している日本の東京にKSCを新設することになった。

これにより、K-スタートアップセンターは米国シアトル、フランスパリ、シンガポール、ベトナムハノイ、日本東京まで計5ヵ所が設置・運営され、今後も韓国スタートアップの進出需要が高い主要拠点地域に、KSCを拡大する計画だ。

5.10（金）17時、日本CIC東京で「K-スタートアップセンター東京」の開所式が開催された。

この日のイベントには、駐日韓国大使館のカン・ミョンイル公使、CIC Japan梅澤高明会長をはじめ、KOTRA、韓国貿易協会、韓国観光公社、韓国輸出入銀行、韓国コンテンツ振興院、韓国電力公社、韓国貿易保険公社、中小企業基盤整備機構、日本貿易振興会（JETRO）、新韓Japan銀行、富士通ベンチャーズなど、現地の支援機関やベンチャーキャピタル（VC）関係者など約70人が参加した。

KSC東京は、優秀なスタートアップが日本市場に安定的に定着・成長できるよう支援する場所で、オフィススペースの提供とともに、現地定着のためのアクセラレーション、現地資金調達およびネットワーキング活動など、総合的な支援政策を提供する予定だ。

開所式に続き、KSC東京入居企業のピッチングとネットワーキングが共に行われた。ピッチングに参加した13のスタートアップは、自社事業モデルと日本事業計画を発表し、特に筋骨格系疾患分野のデジタルヘルスケアスタートアップであるEverEx（エバーエックス）とデータガバナンスソリューションスタートアップである株式会社チェッカーは現地関係者から高い関心を受けた。

開所式翌日の5.11（土）、フォローアップイベントとしてKSC東京入居企業および日本進出成功企業との昼食懇談会が行われた。

この日の昼食懇談会は、株式会社チェッカーなどKSC入居企業と、dr.now（ドクターナウ、）oVice（オービス）、Channel Corporation（チャンネルコーポレーション）など日本進出に成功した企業、Shinhan FUTURE'S LAB（新韓フューチャーズラボ）ジャパン、JETRO（ジェトロ）など現地スタートアップの専門家が参加し、日本市場に対する理解と日本進出に対する互いの経験とノウハウなどを共有した。進出過程で直面する困難・要望事項については、現場の専門家・成功企業が即座に解決策を提示することもあった。

オ・ヨンジュ中小ベンチャー企業部長官は、この日出席したスタートアップに「これまで日本進出のために努力してきた代表らに感謝し、中小ベンチャー企業部は韓国内の創業しやすい環境はもちろん、グローバル進出がより円滑に行われるように努力する」とし、特に「韓国のスタートアップが日本市場進出にあたり直面する困難を先制的に把握し、業界とのコミュニケーションを通じて、韓国企業の日本での活動が成果を出せるように最善の支援をする」と強調した。

原文：https://platum.kr/archives/227669