Allganize、270億ウォン規模のシリーズB資金を調達…2025年日本上場推進

LLM（Large Language Model、巨大言語モデル）オールインワンソリューション企業Allganize（オルガナイズ）が270億ウォン（約31億円）規模のシリーズB資金調達を完了した。Allganizeは、2025年日本株式上場を目指している。

今回の投資には、新規投資会社のIntervest（インターベスト）、Murex Partners（ミューレックスパートナーズ）、SK telecom（SKテレコム）、KB Investment（KBインベストメント）、LG Technology Ventures（LGテクノロジーベンチャーズ）などが参加し、既存投資会社のAtinum Investment（エイティナムインベストメント）、Stonebridge Ventures（ストーンブリッジベンチャーズ）、FuturePlay（フューチャープレイ）などが引き続き参加した。累積資金調達額は468億ウォン（約54億円）規模だ。

2017年に設立されたAllganizeは、韓国、米国、日本の3カ国で同時に事業を展開し、現在200以上のエンタープライズ企業や公共機関に、AIソリューションを提供している。HYUNDAI（現代）カード、KB証券、日本SMBC金融グループなどのグローバル金融会社を中心に、通信会社、リテールグループ、証券会社、保険会社などの顧客企業と協力してきた。日本国内の高い需要を背景に、2022年に本社機能を日本に移転し、2025年に日本上場を準備している。

様々な職種で培ってきた産業別AI知識管理ノウハウを基に、業務効率を高めることができるAI技術とソリューションを提供している。AIが自然言語の質問に対する正確な答えを見つけるAI認知検索ソリューション「Alli（アリー）アンサー」が代表的だ。Alliアンサーは、企業文書を迅速に分析、要約して提供し、業務生産性の革新を支援している。

最近では、ChatGPTの流行に合わせて生成型AI技術をいち早く導入し、「Alli LLMオールインワンプラットフォーム」として事業モデルを拡大した。プラットフォーム内でLLMを簡単かつ便利に活用できるように、アプリビルダー、産業特化sLLM（軽量化LLMモデル）、アプリマーケットなどの多様なソリューションを運営している。「Alli LLM App Builder（アプリビルダー）」を活用し、ノーコードの形で企業カスタマイズ型LLMアプリを簡単に製作することができ、Allganizeが産業特性に合わせて軽量化した「Alli sLLM」もオンプレミスの形で使用可能である。

特に、韓国唯一のLLMアプリマーケットである「Alli LLM アプリマーケット」ソリューションの普及拡大に注力している。企業がアプリマーケットに登録されたLLMアプリの中から必要なアプリを選んで職群別業務に活用したり、アプリをノーコードで直接作成して使用できるソリューションだ。Allganizeと共に企業専用に特化したsLLMを構築し、オンプレミスLLMアプリマーケットを作れば、企業内部の専門用語や略語が反映された業務生産性アプリも、簡単に作り使用することができる。

Allganizeは投資資金を活用して企業専用LLMアプリマーケットの普及を拡大し、韓・米・日3カ国で企業向け業務自動化AIの普及を加速させるために努力する計画だ。

シリーズB投資をリードしたMurex Partnersのカン・ドンミン副社長は「Allganizeの生成AI基盤の業務生産性向上サービスは、すでにグローバル金融会社、大企業に技術力と使いやすさを認められ、今回の資金調達以降、大幅な売上成長が期待される」と述べた。

シリーズB投資を共同リードしたIntervestのシン・ヨンソン理事も「エンタープライズで生成AIを実務に取り入れるためにはまだ多くのハードルが存在し、Allganizeのソリューションはこれを解消しながら、グローバル顧客企業に実際の価値を創出しており、期待が大きい」と説明した。

Allganizeイ・チャンス代表は、「今回の投資を通じてグローバルビジネス拡大をさらに加速し、2025年日本市場上場まで成功裏に終える予定だ」とし、「企業が業務生産性を革新するためにLLMを活用することは、もはや選択ではなく必須である。誰でも専用LLMアプリを作成して実務に適用し、業務自動化に活用できるように支援する」と述べた。

<画像=Allganizeイ・チャンス代表>

原文：https://platum.kr/archives/216558