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給与前払いサービス「Paywatch」、200億ウォン規模のシリーズA資金調達

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給与前払いサービス「Paywatch」、200億ウォン規模のシリーズA資金調達

給与前払いサービスを提供するPaywatch(ペイウォッチ)が200億ウォン(約22億9,900万円)規模のシリーズA資金調達をした。

今回のラウンド投資は、Paywatchの既存のプレシリーズA投資家である米国のベンチャーキャピタルThird Prime(サードプライム)とVanderbilt(ヴァンダービルト)、イリノイ大学財団が主導した。Octagon Venture Partners(オクタゴンベンチャーパートナーズ)とWooshin Venture Investment(ウーシンベンチャーインベストメント)が新たな投資家として参加し、200億ウォン(約22億9,900万円)を投資した。現在までの累積投資額は400億ウォン(約46億円)だ。Paywatchは今回の投資を通じて既存のサービスを高度化し、東南アジアなど新規国に事業を拡大する計画だ。

現在、Paywatchのサービスは韓国をはじめ、マレーシア、フィリピンなどで急成長している。昨年10月のグローバル市場進出以降、月平均の給与前払い額の規模は110億ウォン(約12億6,400万円)で、累積取引額は800億ウォン(約91億9,600万円)に達する。東南アジアを拠点とする給与前払いサービス企業としては過去最大の取引規模だ。投資金を確保したPaywatchは、サービス拡張を通じて年末までに累積取引額1,600億ウォン(約184億2,700万円)を見込んでいる。

Paywatchの給与前払いサービスは、急に必要な金が生じた労働者に働いた分だけ給与が支払われ、金融生活を支援。企業の金融福利給付として導入されている。労働者は利息を気にすることなく引き出し手数料だけを負担すればよく、導入企業によっては月給の50%まで無利子で利用できる。

Paywatchを導入した企業には、社員の勤務満足度と雇用の安定性向上をもたらしている。現在、CU、CGV、OUTBACK STEAKHOUSE(アウトバック・ステーキハウス)、KTグループ、ナイス金融グループ、UBASE(ユーベース)など、韓国内外の企業がPaywatchのサービスを金融福利として社員に提供している。海外では、Shangri-La group 、Coway、大型マートLOTUS、Guardian、JAYA Grocer、Wilmaなどがサービスを導入した。

今回のラウンド投資を主導したThird Primeのマイケル・キム・パートナーは、「北米と中南米では、給与前払いサービスが社員の福利厚生として定着している。このような概念に馴染みのないアジアで、Paywatchが新たな変化をリードしている。韓国をはじめ、東南アジア全域で給与前払いサービス市場の成長を支援できることを嬉しく思う」と話した。イリノイ大学財団のトラビス・ショア最高投資責任者は、「韓国市場が持つ特殊な金融環境と東南アジアの劣悪な金融インフラを考えると、ペPaywatchのサービスは金融疎外問題を解決するのに大きく貢献している」と語った。

Paywatchのキム・ヒジュン代表は「昨今の不況の中で、世界的なベンチャーキャピタルと金融業界から投資を受けたことに大きな誇りを感じる。我々のサービスによって、経済的困難に直面している低所得労働者に金融へのアクセスを高めてもらえると確信している」とし、「今後、グローバル市場の拡大に集中し、誰もが金融の恩恵が享受できる商品やサービスを開発していく計画だ」と明らかにした。



原文:https://platum.kr/archives/230000


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