Twitch撤退後、韓国のストリーミングプラットフォーム競争本格化...コミュニケーション放送は「HAKUNA」、スポーツは「SOOP」、ゲームは「CHZZK」

Twitch撤退後、韓国のストリーミングプラットフォーム競争本格化...コミュニケーション放送は「HAKUNA」、スポーツは「SOOP」、ゲームは「CHZZK」

グローバルストリーミングプラットフォームTwitch（ツウィッチ）が今年2月に韓国市場から撤退した後、韓国のストリーミング市場は新たな局面を迎えている。NAVER（ネイバー）ストリーミングプラットフォーム「CHZZK（チジジク）」がベータサービスを終え、9日に正式サービスを開始した。「SOOP（スプ、AfricaTV）」も社名を変更し、勢力拡大に乗り出した。Hyperconnect（ハイパーコネクト）のライブストリーミングサービス「HAKUNA（ハクナ）」も、Twitch Koreaのイ・ハギョン元代表をHAKUNAの韓国事業総括理事に選任し、一段階上の飛躍を図ろうとしている。

今年2月現在、Twitchで活動した韓国のストリーマー規模は約7千人、月間アクティブユーザー(MAU)は252万人だ。Twitchに代わる新たなプラットフォームを必要とする7千人のストリーマーがFA市場に乗り出したのだ。ストリーマーが新しいプラットフォームを求めて大量に移籍したため、彼らを獲得するためのプラットフォーム間の競争も激化した。特に、プラットフォームごとに「人気ストリーマー」を確保するため、サービス内の中核分野を強化し、それぞれ差別化戦略を打ち出している。

グローバル映像ストリーミングプラットフォーム企業Hyperconnectの「HAKUNA」は、独自のウェブRTC技術力を基に、リアルタイムコミュニケーションに最適化した放送環境を提供するソーシャルライブストリーミングサービスだ。途切れのない高画質・高音質のライブストリーミングと双方向のコミュニケーション機能を備え、ファンとのコミュニケーションを望むホストに最適なコミュニケーション環境を提供している。一般的にチャットでホストと会話する他のプラットフォームとは異なり、HAKUNAは「ゲストモード」を活用し、視聴者や他のホストが映像で会話に参加できることが特徴だ。最近では、ホストが別途に照明や補正プログラムがなくてもきれいな映像環境を演出できるビューティーフィルターをアップデートし、どこでも便利に放送できるようホストの利便性を支援している。

HAKUNAは今年4月、Twitch Koreaの前代表のイ・ハギョン氏を韓国事業総括理事に選任し、ホストパートナーシップの強化に強い意欲を見せた。その後、新規クリエイターとしてインスタグラムで46万人のフォロワーを持つGoMaLSooK（ゴーマルスーク）を起用。ユーザーとのコミュニケーションに強みを持つ様々なホストの誘致に力を入れていると評価されている。また、ホストの収益プログラムを強化すると同時に、HAKUNAとホストが長期的なパートナーとして共に成長できるパートナーシップを構築するなど、ストリーマーに優しい環境を整えている。

チーム別偏波中継コンテンツなど、スポーツ応援文化を代表するプラットフォームとして定着した「SOOP」

「SOOP」にリブランディングを行ったAfricaTV（アフリカティーヴィー）は、「スポーツ」コンテンツの育成に乗り出した。3月のモバイルビッグデータ分析企業MOBILE INDEX（モバイルインデックス）によると、SOOPの視聴者の主な年齢層は30～40代で、異色のスポーツ視聴方法である「偏波中継」コンテンツを中心にサッカーなどのスポーツ放送が好評を得ていることが分かった。今年第1四半期基準で、SOOPの野球・サッカー・バレーボールなどのアマチュアスポーツの放送コンテンツは前四半期比93%増加した。SOOPは既存のサービスであるスコアボードに続き、今年初めにカムコーダー、デジタル一眼レフなどの外部USBカメラ機器を利用してリアルタイム放送をサポートする「カメラパイライブアプリ」機能を追加導入した。より容易になったスポーツ中継環境により、新規ストリーマーやユーザーの流入が増えたとの見方が出ている。また、SOOPはKBOリーグ公式記録パートナーである「Sports2i（スポーツトゥーアイ）」とMOUを締結。野球中継ストリーマーに文字中継と状況グラフィックサービスを提供し、スポーツ分野を強化していく方針だ。

 CHZZK、ゲームストリーミングに最適化するためのサービス・技術シナジーを加速化

NAVERのゲーム特化型ストリーミングプラットフォーム「CHZZK」は、ベータサービス期間中に受けたユーザーのフィードバックを反映して、9日、正式に発足した。CHZZKは、ゲーム放送に適したユーザーインターフェース(UI)とコミュニティ、スポンサー機能、オンデマンドビデオ(VOD)の再視聴サービスなどをサポートし、ゲームコンテンツの面白さを高める機能を順次導入する計画を明らかにした。CHZZKは今月26日までザ・ヒュンダイ・ソウルでストアを開き、多彩なストリーミングコンテンツとNAVERの技術力を披露する一方、今年の夏には利用者の参加を促すために利用者の選択に応じて特定のアイテムを提供する「ドロップス」機能をアップデートする計画だ。また、NAVERゲーム板、ゲームラウンジなどでストリーマーのチャンネルの露出機会を拡大するなど、NAVERの既存サービスと連携してゲームコンテンツ分野をさらに拡大する予定だ。

<画像=双方向コミュニケーションに特化、遅延のないコミュニケーション環境をサポートする「HAKUNA LIVE」>

原文：https://platum.kr/archives/228031