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Wrtn Technologies、250億ウォン規模のプレシリーズB資金を調達

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Wrtn Technologies、250億ウォン規模のプレシリーズB資金を調達

人工知能(AI)サービスプラットフォーム企業「Wrtn Technologies(ルートン・テクノロジー、以下Wrtn)」がプレシリーズBラウンドで、米国、日本、韓国などのグローバル投資会社から250億ウォン(約28億4375万円)を調達した。今回の投資は、昨年6月の150億ウォン(約17億円)規模のシリーズAに続くもので、これによりWrtnの累積資金調達額は440億ウォン(約50億円)となった。

当初、今回のラウンドは「insider round(インサイダーラウンド)」と呼ばれる既存投資会社中心のフォローオンとして迅速におこなわれ、今年初めに資金調達が確定したが、海外投資会社が新たに参加し、規模が大きく拡大したと伝えた。さらに、一部新規投資機関との協議が進行中であるため、最終的な調達額は今後変動する可能性がある。

今回のラウンドには、新たに参加したBRVキャピタルマネジメント(BRV)がリード投資家として参加し、既存の投資家であるCapstone Partners(キャップストーンパートナーズ)とIBK企業銀行、Zベンチャーキャピタル(ZVC)なども参加した。

BRVは、Googleマップの核心技術となった「Waze(ウェイズ)」とグローバルフィンテック企業として継続的に成長してきた「Paypal(ペイパル)」の初期投資履歴で有名なシリコンバレー所在のVCであるBlueRun Venturesのアジア成長投資プラットフォームであり、ZVCは「LINE」と「ヤフージャパン」を運営する日本のインターネット企業LYコーポレーション(旧Zホールディングス)の企業主導型ベンチャーキャピタル(CVC)である。昨年日本法人を設立したWrtnは、ローカライズされた生成AIベースのウェブとアプリサービスを提供するなど、海外進出にも拍車をかけている。

Wrtnは3月に大規模な全面アップデートを行い、AI検索を核心機能として全面的にアピールし、ユーザーの利便性を高めるための様々なUXとUIの改善を反映した。Wrtnでは、自身だけのAIキャラクターのチャットボットを作成することができ、チャットやスタジオ、ツールなど、様々なAIポータルサービスも高度化している。

またWrtnは、毎月2500万件以上のユーザー-AI会話データに対する独歩的な分析技術力を持ち、これを基に様々なAIを組み合わせてユーザーの実際の体感性能を最大化するAI Compound System(AIコンパウンドシステム)の開発と活用にも力を注いでいる。既存のLLMの限界を克服するためのRAG(Retrieval Augmented Generation検索拡張生成)技術とAIエージェント技術も積極的にサービスに取り入れている。

BRVのチョン・ウィミン専務は「これまでBRVは重要な技術転換期ごとに、今後各産業の姿を定義する有望企業を発掘することに注力してきた」とし、「鉄道、電気、インターネットが導入された時代と同様に、現在市場が注目しているAIインフラ構築に向けた超国家的な努力も、最終的にはAIと人間の日常的な結合を実現するためのものであり、Wrtnが確立しているAI大衆化方法論とこれに対するユーザーの反応は、今後、韓国、日本を越えて他の非英語圏市場への成功的な進出を期待させる」と投資背景を伝えた。

Wrtnのイ・セヨン代表は「今後、全世界的にAIサービス競争時代が予想される中、Wrtnはすべての人が最も必要な支援を最も簡単かつ便利に受けられるAIサービスプラットフォームを目指す」とし、「今回の資金調達を通じて、時代が必要とする製品およびサービス開発と高度化に注力し、それを可能にする高い競争力と技術力を備えた組織に集中することで、AI大衆化主導企業に成長していく」と述べた。



<Wrtnイ・セヨン代表 ⓒPlatum>

原文:https://platum.kr/archives/228979


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