韓国スタートアップ資金調達動向まとめ:2024年2月
この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
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韓国スタートアップ資金調達動向まとめ:2024年2月
2024年2月韓国スタートアップ企業投資概要
- 2月の流入資金は3,127億ウォン、前月比では下落も前年同月比では増
2月にスタートアップに流入した投資金は3,127億ウォン(約353億3,100万円)だった。前月比では下落したが、前年同月比では50%多い金額で、月初から下落傾向を見せた前年とは異なる流れとなっている。投資の減少は、1月よりも減少した成長段階の投資に起因する。取引件数も90件で前月比若干減少した。
- 最も多くの資金を調達した企業はFLEXCILで500億ウォン
デジタル学習プラットフォームのFLEXCIL(フレクシル)が500億ウォン(約56億5,000万円)の資金を調達し、最も多くの投資金を引き付けた。これに、中古車プラットフォームのHEY DEALER(ヘイディーラー)の運営会社であるPRND Company(ピーアールエヌディーカンパニー)が450億ウォン(約50億8,400万円)、介護サービスCareling(ケアリング)が400億ウォン(約45億1,900万円)で続き、投資TOP3に入った。
- 全体の投資規模は前月比半減、1,000億ウォン台の投資なし
全体的な投資規模は前月比で半分近く減少し、全体数値はすべて減少した。1,000億ウォン(約100億円)台の投資はなく、100億ウォン(約10億円)以上の資金調達企業数も半減したが、幸い400~500億ウォン(約40~50億円)台の投資が行われ、一定規模の投資は維持された。初期投資が中心で、シリーズB以上の投資は全体の10%にも満たない。
- KDB産業銀行が投資上位TOP5のうち4社に投資
初期投資家が活躍し、成長段階ではKDB産業銀行、IMM Investmentなどが投資に乗り出した。KDB産業銀行は投資上位TOP5のうち4社に投資したことが分かった。グローバル投資会社としては、Altos Ventures(アルトス・ベンチャーズ)、Z Venture Capital(ゼット・ベンチャー・キャピタル)、SBVA(旧SoftBank Ventures)などが投資に乗り出した。昨年、ユニコーンに登りつめたビューティーテック企業APR(エイピーアール)がKOSPI(韓国総合株価指数)デビューのニュースを伝えた。
- JOBKOREA(ジョブコリア)がNinehireを買収、採用分野を強化
注目すべき買収事例はない中、JOBKOREA(ジョブコリア)が採用ソリューションのNinehire(ナインハイアー)を買収し、採用分野を強化した。
分野別分析
- ヘルスケア分野に最も多くの投資
- ソフトウェアスタートアップは目立たず
- 投資家は持続可能性分野のスタートアップにも注目
2月にはヘルスケア分野に最も多くの投資が行われた。シニアケア、スリープテック、医療機器など、投資TOP10のうち5つがデジタルヘルスケアだった。昨年からデジタルヘルスケア・スタートアップに投資家の関心が高まり、その傾向が続いていることがうかがえる。AI半導体、生成型AIなど、ソフトウェアスタートアップは目立たなかった。コンシューマーテックも大規模な投資はなく、ほとんどがシード投資に該当する。一方、投資家は持続可能性分野のスタートアップにも注目した。
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