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【2024年7月】韓国スタートアップ資金調達まとめ

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【2024年7月】韓国スタートアップ資金調達まとめ

注目すべき韓国のスタートアップの資金調達状況を、月ごと及び分野別に詳しく取り上げます!

👛コンシューマーテック:Bungaejangter

設立:2011年

分野:中古品取引

HP:https://globalbunjang.com/

400億ウォンの資金調達、今年の売り上げは昨年比2倍以上増 メルカリと協業も

中古取引プラットフォームのBungaejangter(ポンゲジャンター)が400億ウォン(約43億5,900万円)の資金を調達し、企業価値は5,000億ウォン(約544億9,200万円)と評価された。これは、2021年の投資時より47%近く上昇した数値だ。Bungaejangterは2011年に設立したquicket(クイッケット)が前身で、2017年に社名変更。趣向をコンセプトに掲げ、MZ世代のためのオンライン中古取引プラットフォームに成長した。競合他社と差別化を図るため、スニーカー、ゴルフ、中古衣類分野の企業を順に買収して規模を拡大。ブランド中心趣向の中古取引アプリとしてサービスを強化し、ミレニアル世代を攻略してきた。昨年、プラットフォームでの売上は50%以上増加し、安全決済サービス「BungaePay(ポンゲペイ)」などの有料サービスも急成長している。また、日本最大の中古取引プラットフォームであるメルカリと協業して海外タブも立ち上げ、グローバル展開を進めている。Bungaejangterは、今年の売上が昨年比2倍以上急増しており、黒字転換の元年になることが期待されている。

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🧠ソフトウェア:Rebellions

設立:2020年

分野:AI半導体

HP:https://rebellions.ai/

200億ウォンの資金を確保、サウジアラビアに現地法人設立へ

AI半導体スタートアップのRebellions(リベリオン)がサウジアラムコCVCとエドベンチャーズから200億ウォン(約21億7,900万円)の資金を確保し、中東のAI半導体市場に進出する。今年初めに1,650億ウォン(約179億8,200万円)の大規模資金調達をし、SAPEON KOREA(サピオンコリア)との合併を発表した中で、中東進出の足場を固めた。RebellionsはIBM(アイビーエム)、ARM(アーム)、Intel(インテル)などの外資系企業を経験したエンジニアで構成する企業で、NVIDIA(エンヴィディア)に代わる韓国企業に挙げられている。Rebellionsは今回の資金調達でサウジアラビアに現地法人を設立し、サウジアラビア政府が推進するSovereign(ソブリン)AIのインフラとサービスの構築を支援する計画だ。

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🩺バイオ/ヘルスケア:AIRS MEDICAL

設立:2018年

分野:AI診断検査

HP:https://airsmed.com/kr/

270億ウォンの資金調達、SwiftMR以来の新製品発売を計画

AI診断検査スタートアップのAIRS MEDICAL(エアーズメディカル)が270億ウォン(約29億4,200万円)の資金を調達した。AIRS MEDICALは2018年、ソウル大学医学部、電気情報工学部出身者が集まって設立。AIロボティクスの技術を活用して診断検査をデジタル化し、患者と医療スタッフに優れた医療環境を提供している。代表的な製品はSwiftMR(スイフトエムアール)でMRIの撮影時間を50%短縮しながら、ディープラーニングアルゴリズムで低品質のMRIを鮮明な高品質の映像に復元するソフトウェアだ。現在、SwiftMRは米国を含む20カ国以上に進出し、500余りの機関で使用されている。AIRS MEDICALは今回の資金調達で、SwiftMR以来となる新製品の発売を通じて革新を続ける計画だ。

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🔋車両/モビリティ:POEN

設立:2019年

分野:電気自動車廃バッテリー再製造

HP:https://poen.co.kr/?ckattempt=1

390億ウォンの資金調達、技術力の高度化推進

電気自動車廃バッテリー再製造業者であるPOEN(ポエン)が390億ウォン(約42億4,900万円)の資金を調達した。2019年に設立したPOEN(ポエン)は、電気自動車の廃バッテリーのうち、再利用可能なバッテリーを選別して再製造する技術を有している。現代自動車、起亜、LGエネルギーソリューション、SKオン、CATLなどと協力し、電気自動車のバッテリーのバリューチェーンプラットフォームを構築した。今年、米国、ドイツなど自動車産業の主要製造国の市場に法人を設立。調達金でPOENはバッテリーモジュール・パックの開発・商用化など、会社の技術力の高度化に拍車をかける予定だ。

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📦物流/配送:Delivus

設立:2021年

分野:AI物流プラットフォーム

HP:https://delivus.team/

146億ウォンのシリーズB資金調達、累積調達額224億ウォンを確保

デリバス人工知能(AI)物流プラットフォーム「Delirabbit(デリラビット)」の運営会社であるDelivus(デリバス)が146億ウォン(約15億9,300万円)のシリーズB資金調達をし、累積調達額224億ウォン(約24億4,100万円)を確保した。当日到着保証配送サービスのDelirabbitは、自社開発したAIディープラーニング基盤のダイナミッククラスタリング(Dynamic Clustering)技術を通じて最適な配送ルートを算出できるため、迅速な配送・返品保証サービスが可能だ。Eコマース企業は、既存の物流センターをそのまま利用しながら、一般の配送費と同様の費用で平均7時間以内に商品を配送することができる。

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🏨不動産/プロップテック:The Hyoosik

設立:2019年

分野:総合宿泊ソリューション

HP:https://www.thehyoosik.com/?ckattempt=1

160億ウォンの資金調達、老朽宿泊施設をリブランディングし、運営を代行

総合宿泊ソリューション企業のThe Hyoosik(ザ・ヒュシク)が160億ウォン(約17億4,300万円)の資金を調達した。The Hyoosikの全国の宿泊商圏データをもとに、老朽化した宿泊施設をリブランディングし、運営を代行している。これまで累積170の宿泊施設を運営。現在は対象を広げ、グローバルブランドの3つ星観光ホテルも運営中だ。この過程で必要なホテル運営支援、インテリア施工、ITソリューションの供給などの機能をそれぞれ子会社として設立して運営している。中でもIT技術を活用した無人中央制御ソリューションは1,110のホテルに供給している。

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☀️環境/エネルギー/持続可能性:BRITE ENERGY PARTNERS

設立:2017年

分野:エネルギー再生

HP:https://www.bepsolar.com/Main/main

1,000億ウォンの資金調達、BlackRockによる4回目の投資で

エネルギー再生企業BRITE ENERGY PARTNERS(ブライトエナジーパートナーズ)が1,000億ウォン(約109億円)の資金調達をした。今回の投資は、グローバル資産運用会社BlackRock(ブラックロック)による4回目の投資だ。BRITE ENERGY PARTNERSは、太陽光発電所を開発したり、買収して長期間保有・運営する再生可能エネルギー発電企業(Renewable IPP)だ。現在、全国300以上の太陽光発電所で生産される電気と新再生エネルギー供給認証書(REC)を、再生可能エネルギーの購入を希望する韓国の主要企業に販売している。2023年だけで韓国の複数の企業と20年の長期契約を締結し、年間135GWh(ギガワット時)の再生エネルギーを供給している。

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この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

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/media/KORIT編集部
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