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韓国内の雇用341万件、AIに置き換えられる見込み

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韓国内の雇用341万件、AIに置き換えられる見込み

AI(人工知能)技術により、340万件以上の雇用が韓国内で置き換えられる可能性があるという分析が出た。専門家たちは、AIなどの技術変化と人口構造の変化に合わせて労働市場の柔軟化が必要だと強調した。

韓国開発研究院(KDI)と韓国労働研究院が「人口構造の変化と迫るAI時代の新しい労働パラダイムの追求」をテーマに開催した15日の討論会で、韓国銀行雇用分析チーム長のオ・サムイル氏は、このような研究結果を公開した。

オチーム長は、AIの特許情報を活用して職業別のAI露出指数を算出した。その結果、韓国内の雇用のうち約341万件がAI技術に代替される可能性が高いことが分かった。これは全体雇用の12%に相当する。

AI露出指数が高い職業は、△化学工業技術者、△発電装置の操作員、△鉄道及び電動車機関士、△金属材料工学技術者、△医療診療専門家、△金融保険専門家、△法律専門家などである。

オチーム長は、「産業用ロボットやソフトウェアなど、従来の技術とは異なり、高収入・高学歴労働者の職のほうが、AIに代替される可能性がより高い。これはAIが非反復的・認知的業務を代替する傾向が強いからだ。」と分析した。

その上で、「新しい技術は従来の仕事を代替することもあるが、新たな雇用を創出することもある。」とし、「生産性を向上させる方向で雇用の再調整を促進するため、労働市場の柔軟化が必要だ。」と述べた。

AI技術だけでなく、超高齢化など人口構造の変化も労働市場の変化要因である。KDI財政・社会政策研究部研究委員のハン・ヨセフ氏は、討論会の発題で、「超高齢化社会が迫っている中で、55~64歳の賃金労働者のうち臨時雇用の割合はOECD(経済協力開発機構)平均の約4倍に達する状況が続いている。」とし、「超高齢社会に適した柔軟で安定的な労働市場への移行のためには、構造的変化を推進することが急務だ。」と強調した。

雇用労働部長官のイ・ジョンシク氏は祝辞で、「国民誰もがより良い仕事を見つけ、企業の活力を高め、より多くの雇用を創出できるよう、未来志向的な雇用労働システムへの大転換を成し遂げなければならない。」とし、「労働関係法全般に対する積極的な議論を基に、具体的な方策を探していく。」と述べた。



<画像=韓国開発研究院(KDI)と韓国労働研究院の共同討論会の様子。 /写真提供=韓国労働研究院>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2024071522422882089



/media/UNICORN FACTORY
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