RebellionsとSAPEONが合併、新たなユニコーンの誕生へ
RebellionsとSAPEONが合併、新たなユニコーンの誕生へ
「合併比率2.4対1」本契約締結…パク・ソンヒョン代表の主導で「AI半導体市場のチャンスをつかめ」
AI(人工知能)半導体設計分野で韓国初のユニコーン(企業価値1兆ウォン以上の非上場企業)が誕生した。Rebellions(リベリオン)とSAPEON(サピオン)コリアの合併企業だ。両社は合併後、200名以上の半導体開発人材と技術を基盤に、海外市場で成果を出すことを目標にしている。
RebellionsとSK telecom(SKテレコム{55,100ウォン0.00%})は、Rebellions・SAPEONコリアの合併比率を2.4対1に確定し、合併本契約を締結したと18日に明らかにした。SAPEONコリアはSK telecomの系列会社である。合併法人名はRebellionsで、経営は現Rebellions代表であるパク・ソンヒョン氏が担当する。
最大株主はパク代表などのRebellions創業メンバーだ。合併比率2.4対1を適用すると、最大株主はSKグループになるが、Rebellions創業メンバーの地位を保証するため、合併前までに保有株式の3%ポイントを売却して2大株主制にする計画だ。
RebellionsとSK telecomは、年内の合併法人発足を目指し、事業を迅速に進めている。両社は、「今後2年を、韓国が世界のAI半導体市場で勝機をつかむ『チャンス』とみている。」と明らかにした。
パク代表は、「今回の契約は、韓国AI半導体が成長するために、国家レベルの総力戦が必要だという事実に両社が共感し、投資家・事業パートナーなどの大きな決断と支援があってこそ実現した。」とし、「これまで以上に激しい『AI半導体競争』の中で、グローバル企業としての確固たる地位を築いていく。」と述べた。
6日に行われたRebellionsシン・ソンギュCFOへのインタビュー /写真=ホン・ボンジン記者 honggga@
Rebellions側で合併業務を総括してきたシン・ソンギュCFO(最高財務責任者)はこの日、MONEYTODAYとの電話インタビューで、「人材と資本を一つに集中させ、製品競争力を最大化するのが今回の合併で期待される効果だ。」とし、「Rebellionsが得意とする分野、SAPEONが得意とする分野を結集させれば、世界市場で競争できる規模と実力を備えることができるだろう。」と話した。
RebellionsとSAPEONコリアは、どちらもデータセンターに搭載されるNPU(ニューラルネットワーク処理装置)を設計するファブレス(半導体設計)スタートアップだ。開発実績や企業価値評価などにより、韓国ではビッグ3NPUファブレスといわれている。今年5月時点で、それぞれ123名、108名の社員を雇用しており、そのほとんどがソフトウェア開発者だ。合併法人は開発者だけで200名以上になる見込みで、韓国のファブレス企業の中でも最多レベルだ。
両社が保有しているネットワークも、合併法人のシナジーを最大化させる要因となることが期待されている。SAPEONコリアの株式は、SK telecom、SK Hynix(SKハイニックス{199,600ウォン ▲5,700 +2.94%})、SKsquare(SKスクエア{88,000 ウォン ▲1,800 +2.09%})が100%を保有している。SKグループがAIインフラ事業に集中しているため、合併後もデータセンターへの搭載やHBM(高帯域幅メモリ)供給などの支援を続けていくことが予想される。Rebellionsの株式13%を保有しているKTグループ(38,800 ウォン ▲550 +1.44%)やSI(戦略的投資家)であるAramco(アラムコ)、Shinhan Venture Investment(新韓ベンチャー投資)なども引き続き協力を続けていくという。
2社の合併についてSK telecomのユ・ヨンサン代表は、「SK telecomが構築しているAIバリューチェーンの主要分野の一つである『AI半導体』のグローバル競争力を大幅に向上させることができるだろう。」とし、「世界的なAI企業に成長するため、先行投資と協力を続けていく。」と述べた。
業界からも合併に対する期待が高まっている。産業研究院のキム・ヤンペン研究員は、「両社は会社の規模が小さいため、技術的優位性の維持が難しかった。」とし、「合併を通じて『規模の経済』を達成し、シナジー効果を発揮できれば、世界市場でNVIDIAに対抗できる競合企業になれるだろう。」と述べた。
両社は今後、組織の統合に集中する計画だ。シンCFOは、「会社設立の背景から組織文化まで、異なる二つの組織が迅速に統合できるように、PMI(M&A後の統合)プロセスに注力する計画だ。」とし、「パク・ソンヒョン代表のリーダーシップの下で、合併後の企業が描くロードマップに対して、両社の組織が納得し、集中できる技術的・事業的なビジョンを示していく。」と述べた。
一方、両社の企業価値は、Rebellions8,100億ウォン(約893億円)、SAPEONコリア3,300億ウォン(約364億円)と評価されている。統合法人の企業価値は1兆1,400億ウォン(約1,257億円)だ。
<画像= Rebellions・SAPEONコリア合併法人/画像=キム・ダナ>
原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2024081815323669544
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