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「頂き物の紅参、売ってもいいの?」…知らずに出品してトラブルに

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「頂き物の紅参、売ってもいいの?」…知らずに出品してトラブルに

今年の秋夕(チュソク)からは、贈り物としてもらった紅参やビタミンも中古取引が可能になった。食品医薬品安全処が今年5月から健康機能食品の個人間取引を許可したためだ。ただし、販売にはDanggeun Market(タングンマーケット)とBunjang(ポンゲジャント)のプラットフォームを利用する必要があり、販売回数も1人当たり10回(累積30万ウォン{約3万円}以下)に制限される。

これまで、個人が健康機能食品を中古で取引する場合、5年以下の懲役または5,000万ウォン(約530万円)以下の罰金が科される可能性があった。現行の健康機能食品法により、関連商品の販売は地方自治体に届け出た人のみ可能だった。しかし、個人間取引を禁止することが国民の権利侵害であるという声が高まり、今年から試験的に取引が可能となった。

この試験事業は、食品医薬品安全処が指定した中古取引プラットフォームであるDanggeun MarketとBunjangでのみ実施される。他のプラットフォームを利用する取引は違法となる。販売の際は、Danggeun MarketとBunjangのアプリに設けられた「健康機能食品」カテゴリーを利用する必要がある。

販売時に注意すべき点は他にもある。まず、一人当たりの販売可能回数は年間10回、累積30万ウォン以下に制限され、これには無料譲渡取引も含まれる。また、販売する商品は、△未開封であること、△製品の表示事項が確認できること、△常温・室温保管が可能であること、△消費期限が6ヶ月以上であること、という条件を満たす必要がある。

健康機能食品取引時の注意事項/画像=食品医薬品安全処

これまでの取引回数は、両プラットフォームとも非公開となっている。Danggeun Marketでは、13日現在、鍾路区世宗路周辺地域で、毎日10件以上の販売・無料譲渡の投稿があった。Bunjangでは、該当カテゴリーの累計投稿数が500件に達している。Bunjangの関係者は、「ファッションカテゴリーが中心のプラットフォームであるため、健康機能食品の取引額は全体の約0.001%と非常に低い」と述べた。

食品医薬品安全処の試験事業が始まってから今回が初めての大型連休ということもあり、秋夕後には取引量が大幅に増加するという見通しも出ている。データコンサルティング企業PMI(ピーエムアイ)が今年1月、全国の20〜69歳の男女3,000人を対象に実施したアンケート結果によると、秋夕の贈り物として健康機能食品が38.2%で最も多かった。

両プラットフォームは、秋夕前後に試験事業のガイドライン違反事例が発生しないように、モニタリングを行っている。Danggeun Marketの関係者は、「健康機能食品を販売する際には本人確認を行う必要があり、OCR(光学文字認識)機能などを使って条件を満たした投稿のみを表示している」とし、「リアルタイムのモニタリングと通報制度も運用している」と述べた。Bunjangの関係者も、「健康機能食品のモニタリング担当者がおり、ガイドラインから逸脱する投稿がある場合、迅速に対処している」と述べた。

食品医薬品安全処は、来年5月まで試験事業を続け、その結果を分析して制度化するかどうかを決定する計画だ。Danggeun Marketの関係者は、「健康機能食品の個人間取引を許可してほしいという声は以前からあった。」とし、「安全な取引環境を作るために、システムの高度化と関係機関との協力を続けていく」と述べた。



<原文:Danggeun Market(左)とBunjangの健康機能食品カテゴリーに掲載された商品。>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2024091312344885523




/media/UNICORN FACTORY
記事を書いた人
UNICORN FACTORY

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