韓国のスタートアップ14社が研修のため日本へ…Googleと協力し成長の礎を築く
韓国のスタートアップ14社が研修のため日本へ…Googleと協力し成長の礎を築く
世界的なビックテック企業であるGoogleと、中小ベンチャー企業部が共同で主催する韓国のスタートアップ・開発会社向けの支援プログラム「チャング」の一環として、「Immersion Trip(イマージョントリップ)」が日本で行われた。
「チャンオプ(起業)」と「Google play」の頭文字をとって名付けられた「チャング」プログラムは、2019年に本格的に始まった。中小ベンチャー企業部は商業化資金を支援し、Google playはアプリ・ゲームの品質向上戦略、グローバル展開、マーケティング、収益化戦略などのコンサルティングを提供している。今年の5日までに、合計460社の開発会社が参加し、第1~4期の調達額は1,180億ウォン(約131億5,000万円)に達する。
Immersion Tripは、Googleが今年新しく企画したスタートアップのグローバル研修プログラムだ。Google Japanが主催し、東京で開催された。
Googleによると、25日まで開催される「東京Immersion Trip」には、韓国のスタートアップ14社が参加したという。モバイルアプリ、ゲーム、ウェルネスプラットフォームなど、参加企業の事業分野は様々だ。
具体的には、△Zackdang Company(ジャクダンモイ{美容系動画のキュレーション})、△Aloha Factory(アロハファクトリー{シミュレーションゲーム開発})、△groo(グルー{植物データ&コマース})、△AROOO(アルー{女性向けウェルネス})、△Connect.i(コネクトアイ{妊娠、出産、子育てプラットフォーム})、△Next Edition(ネクストエディション{キャンプ})、△Bueno company(ブエノコンパニー{スーパーマケットのO2Oプラットフォーム})などだ。
また、△The Angel Bridge(ザ・エンジェルブリッジ{法務士のマッチング})、△Medility(メディリティ{薬局のDX})、△Real Time Games(リアルタイムゲームズ{放置型ゲーム開発})、△Ndolphin Connect(エンドルフィンコネクト{カジュアルゲーム開発})、△BlueSignum(ブルーシグナム{日常記録アプリ})、△Life oasis(ライフオアシス{言語交換、通話チャット})、△Onuii(オヌイ{オンライン学習})なども日本市場をターゲットにしている。
「日本政府、今後5年間スタートアップへの投資を10倍に増やす予定」
Google for Startups Campus(GFS)Japanのマーケティングマネージャーである上原ゆり氏が、「東京Immersion Trip2023」で日本のスタートアップ生態系について説明している様子。/写真 = Google 提供
参加したスタートアップの東京でのスケジュールは、Google Japanによる「日本のスタートアップ生態系」についての紹介から始まった。Google Startup Campus(GFS)Japanのマーケティングマネージャーである上原ゆり氏は、「最近、日本政府はスタートアップへの投資を10倍に増やすスタートアップ育成5か年計画をスタートした」と述べた。
その上で、日本政府が重要視している3つの方針について説明した。
1つ目はスタートアップのリーダーを育成して起業家精神を奨励すること。
2つ目はベンチャーキャピタル(VC)や個人からの投資など、資金調達を拡大し、イグジット戦略を多様化させること。
3つ目は、オープンイノベーションを通じて大企業とスタートアップの協力を促進すること。また、「日本政府は日本国内の投資を強化するだけでなく、外国への投資にも注力している」と付け加えた。
続けて、「米国のスタートアップの44%はプレシードまたはシードラウンドで資金を調達している一方、日本は主にシードラウンド以降で資金を調達している。経済的・文化的要因も影響するが、日本でスタートアップへの支援が増えれば、この状況は変わるだろう」と述べた。
さらに上原マネージャーは、Googleが行っている日本のスタートアップのための取り組みを紹介した。「昨年の主要指標によると、Googleのプログラムを卒業した76社のスタートアップは、総額200億円の資金を調達した。このうち、50億円はGoogleからの支援によるものだ」と述べた。
また、「これらのスタートアップは629の新規雇用を創出した」とし「GFSはスタートアップの生態系で働くすべての人が利用することができる。今後も、他の起業者やVCとつながることができるコミュニティを提供していく」と付け加えた。
その後、日本のスタートアップ生態系の現状とGoogle Japanの役割について説明を受けた韓国のスタートアップ14社は、日本の公企業であるJETRO(ジェトロ)を訪れ、日本でビジネスを行う際に考慮すべき事項、法律、税金についてのアドバイスを受けた。
JETROは海外に76の事務所と国内に47の事務所を持つ組織だ。日本のスタートアップや中・小規模事業主(SME)の海外進出をサポートしたり、日本産の農水産食品・生産物の輸出を支援し、発展させるための研究活動を行っている。
JETROの関係者は、「日本の新しい成長戦略の中核的な要素として、人材、革新技術、オープンイノベーション、デジタルトランスフォーメーション、グリーントランスフォーメーションなどが挙げられている。今こそ、スタートアップのスキルとアイデアを展開する絶好のタイミングだ」と述べた。
<画像=Googleと中小ベンチャー企業部・創業振興院が共同で進行する「チャング」プログラムに参加した韓国のスタートアップ関係者らが、「東京Immersion Trip2023」の記念写真を撮っている様子。/写真 =Google提供>
原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2023102316314744145
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