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【韓国スタートアップ通信】 韓国シニア研究所、Dr.Diary、POSTYPE、Willog、AB180、maumfood、Kakao style

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【韓国スタートアップ通信】 韓国シニア研究所、Dr.Diary、POSTYPE、Willog、AB180、maumfood、Kakao style


韓国シニア研究所、韓国最大規模の専門洗浄システム導入

シルバーテック企業の韓国シニア研究所が福祉用具製品の体系的な需給と管理のため、専門洗浄システムを導入した韓国最大規模の福祉用具サービスセンターを設立した。

ソウル近郊の京畿道(キョンギド)広州(クァンジュ)に位置するサービスセンターには、日本を代表する洗浄機メーカーであるアタム技研が導入した先進的な洗浄機が韓国で初めて導入される。アタム技研の洗浄機は、高齢者の長期療養等級を受けた受給者に貸与する福祉用具や医療機器の洗浄、消毒、乾燥など消毒の全工程を自動化設備で処理できる消毒システム。同社は日本国内で福祉用具貸与事業を展開する、次世代洗浄機開発大手として知られる。

韓国シニア研究所は、高齢者長期療養等級の受給者に提供される福祉用具や医療機器が、老齢やさまざまな疾患で免疫力に弱い高齢者に貸与する製品であるため、衛生状態が重要だと判断。日本国内で最も優れた福祉用具の洗浄機を手がけるアタム技研と提携することにした。アタム技研の消毒機は自社が開発・製造したもので、特に高効率のための主燃料であるガス燃焼技術は、業界最高水準の独自技術を保有している。

韓国シニア研究所は今回の消毒システムの導入で、労働集約的な消毒システムを完全自動化し、最小限の人員と時間で効率的な工程環境をつくることができるようになった。また、代表的な福祉用具である車椅子やベッドなどの製品の人の手が届かない部分まで殺菌消毒が可能で、最高の衛生状態を維持できることが利点だ。今回の日本のプレミアム洗浄機の導入を推進した韓国シニア研究所ケア革新センターのイム・ギジュンセンター長は「福祉用具を利用する消費者に最高の管理品質を提供するため、日本のプレミアム洗浄機を導入することにした」とし、「今後も韓国の消費者に高いレベルの洗浄工程を経た各種福祉用具を提供するため努力を続けていきたい」と話した。

韓国シニア研究所は、介護環境を支援する福祉用具が産業の慢性的な問題である介護人材の空白を解消する中核事業と位置づけ、関連コマース事業を展開している。韓国シニア研究所は、今回の洗浄サービス事業を高齢者の家に提供する各種レンタル製品だけでなく、老人ホームをはじめとする医療施設に配置の共用製品からレンタル市場全体まで、特に衛生管理が求められる分野に、順次サービスを拡大させていく計画だ。


Dr.Diary、血糖管理を通じた体重管理ソリューション「gluet」開発





デジタルヘルスケア企業Dr.Diary(ドクターダイアリー)が血糖管理を通じた体重管理プログラム「gluet」(グルート)を開発した。

gluetは、低炭水化物、ワンフードなどのダイエットプログラムとは異なり、「血糖値管理」を中心に行うプログラムだ。空腹に耐えたり、好きな食べ物をあきらめることなく、体内の燃料である血中のブドウ糖を管理する方法を提示。体重を減らすことだけでなく自己管理に導くのが特徴だ。

gluetは、日常で健康管理が難しい現代人のことを考えて、スマートフォンアプリ、機器連動を活用したデータ管理、1:1コーチング、教育コンテンツ、セルフ自己管理が一度にできるようにした。

また、直接採血することへの不安、手間を軽減するために、当てるだけでリアルタイムで食事、運動、睡眠による血糖反応を記録してくれる連続血糖計(CGM)センサーも提供する。

Dr.Diaryは2016年に設立したデジタルヘルスケアスタートアップだ。日常での健康管理と様々な慢性疾患の体系的かつ専門的な管理を提供するアプリ「Dr.Diary」を中心に様々なヘルスケアソリューションをサービスしており、今年2月には累積ダウンロード数100万件、月平均利用者15万人を突破。急速にユーザーを確保している。

Dr.Diaryのソン・ジェユン代表は、「韓国1位の血糖管理プラットフォームとして、過去7年間のノウハウを集大成した今回のgluetプログラムを通じて、今後も韓国のデジタルヘルスケア市場をリードしていきたい」と話した。


POSTYPE、クリエイターコマース機能を運用開始





創作コンテンツプラットフォームPOSTYPE(ポスタイプ)が、クリエイターが商品を販売できるストア機能の運用を開始した。既存のデジタルコンテンツ販売・スポンサー、サブスクリプション・メンバーシップ機能に続き、ストア機能を追加してクリエイターの収益源を多様化。商品形態にとらわれないクリエイター中心のデジタルオープンマーケットを構築する計画だ。

ストアはクリエイターの創作空間であるチャンネルに追加された機能で、クリエイターなら誰でもグッズ、独立出版物、ハンドメイドなどの商品を登録して販売することができる。クリエイターが収益を上げる様々な手段を自分だけのチャンネル内でワンストップで消化することができ、複数のサービスを移動して管理する必要がない。既存の個人クリエイターの商品取引は、主にSNSでの自己宣伝、アンケートフォームを活用した注文、口座振替方式で行われるため、個人情報流出のリスク、取引詐欺のリスク、本人確認の難しさなどがあった。

POSTYPEはサービス開始を記念して、ストアの収益の引き出し手数料は来年1月まで業界最低水準の3%を維持する計画だ。韓国のクリエイターグッズやハンドメイドコマースプラットフォームの仲介手数料は通常10~20%程度だ。

POSTYPEのシン・ギュソプ代表は、「これまでクリエイターが収益を上げる手段は増える一方、依然として複数のプラットフォームを転々としなければならない不便さに注目した。今後もクリエイターが多様な収益パイプラインを通じて創作に集中できる創作ハブとして発展していきたい」と話した。

POSTYPEは誰でもコンテンツをアップロードして収益を上げることができるコンテンツ・オープンマーケットプラットフォームだ。先月の時点で、月間アクセス者数は約520万人、ウェブトゥーン、ウェブ小説、創作素材、知識情報などの創作物の月間取引件数は約300万件だ。


Willog、Toss、coupang、yanolja出身の中核役員を獲得



(左から)ユン・チヒョンCCO、パク・ジェギ・ソフトウェア統括、ファン・ギョンハ人事統括、チャン・ハンウリ財務統括



製品コンディション・モニタリングソリューションを提供するWillog(ウィローグ)が、事業拡大に伴う技術の高度化と本格的な組織拡大、能力強化のため、Toss(トス)、coupang(クーパン)、yanolja(ヤノルジャ)出身の主要役員4人を新たに迎えた。

Willogは最高顧客責任者(CCO、Chief Customer Officer)にユン・チヒョン元TOS Head of Growthを迎え入れ、ソフトウェア統括(Software Director)のパク・ジェギ氏、人事統括(VP of HR)のファン・ギョンハ氏、財務統括(Finance Director)のチャン・ハンウリ氏を新規役員に任命した。過去にも、Willogは人工知能(AI)技術を活用した物流市場の革新を図るため、IBMワトソン研究所出身のAI専門家イ・ジュニョン氏をCTO(最高技術責任者)に迎え入れたことがある。

新任のユン・チヒョンCCOは、Toss Head of Growthとcoupang Sr.Principal Product Ownerを経験した専門家だ。Toss、coupangでのデータ処理経験と製品拡張の可能性を基に、サービスの方向性提示はもちろん、Willogの韓国内外のビジネスを拡大する計画だ。

yanoljaとcoupangで勤務していたパク・ジェギ・ソフトウェア統括は、先に選任されたイ・ジュニョンCTOと共に開発組織を拡大し、Willogの製品単位別コンディション・モニタリングソリューションを通じて収集される輸送過程の製品状態データをビッグデータ化することに注力し、ソフトウェア性能を強化させる。

ファン・ギョンハ人事統括はE-Land World(イーランドワールド)のCHO出身で、HR分野の長年の経験を基に組織拡大と革新を支援する。これまでの少数精鋭の組織で蓄積したノウハウを足がかりに、専門性を発揮すると同時に、より業務に集中できるよう、組織規模を2倍以上に拡大する計画だ。

チャン・ハンウリ財務総括は、Toss、Delivery Hero(デリバリーヒーロー)で培ったスタートアップ組織の高い理解と経験を基に、Willogの企業価値を高め、潜在的な投資会社の発掘と資金調達を担う。

新任のユン・チヒョンCCOは「Willogのビジョン、成長の可能性に大きく共感し、共に成長できるという期待に迷わず合流を決めた」とし、「Willogと一丸となって市場、企業、顧客が必ず必要とするものを作り出す」と抱負を語った。

Willogは製品コンディションのモニタリングソリューションを提供している。出荷時から返品まで、物流の全過程で製品に影響を与えうる温度、湿度、衝撃など多様なコンディションデータを自社開発したセンサーデバイスで収集。プラットフォームを通じて供給網内の全移動過程の製品状態が把握でき、物流の可視化を実現している。。収集したコンディションデータの分析を通じてリスクを予測し、輸送品質予防のための先制的な対応策を提示。問題発生時の責任の所在を明確にし、輸送中断や論争を事前に遮断することで企業が輸送過程の製品品質を管理できるよう支援している。


マーケティング成果分析ソリューションAirbridge、SOC 2タイプII認証取得




マーケティングテクノロジー企業AB180(エイビー180)のマーケティング成果分析ソリューションAirbridge(エアブリッジ)がSOC 2タイプII認証を取得した。

SOC認証は、独立した監査人が米国公認会計士協会(AICPA)と国際監査認証基準委員会(IAASB)が制定した基準に基づき、企業内部の統制レベルを検証する制度だ。評価項目によってSOC 1(取引先財務報告)、SOC 2(サービスセキュリティ性)、SOC 3(運営関連一般目的)に区分される。各認証は、基準期間によって2つのタイプに分けられる。

AB180は昨年10月から12月までの3ヶ月間、AirbridgeのSOC 2タイプII認証のためにデロイト・アンジン会計事務所の監査を受けた。この監査は、デロイトがAirbridgeのセキュリティ・データ関連の内部統制能力がグローバル標準に適合しているかどうかを検証する方式で行われた。デロイトが提出した監査報告書によると、Airbridgeは、セキュリティ、可用性、個人情報保護、機密性など5つの原則に基づく認証要件をすべて満たし、SOC 2タイプII認証を取得した。

AB180のリュ・ウォンギョン最高情報保護責任者(CISO)は、「Airbridgeは月に400億件のデータをリアルタイムで収集・分析している」とし、「今回の認証は、適切な統制手続きなしにAirbridgeの取引先の機密情報にアクセスできないことを保証する」と説明した。

AB180のナム・ソンピル代表は「Airbridgeの取引先のデジタル資産は非常に徹底かつ厳格に管理されている」とし、「ソリューションの信頼性と安定性を保証するため、人的・技術的投資を惜しまない」と話した。その上で、「今後もセキュリティとプライバシーを最優先価値とし、定期的な外部監査と持続的な認証範囲の拡大を通じて、安全なビジネス環境を提供する」と付け加えた。

また、AB180は、2020年に情報保護分野の最高権威の国際認証であるISO/IEC 27001を初めて取得した後、毎年更新してきた。今年はISMS情報保護認証とISO/IEC 27017、ISO/IEC 27018クラウドサービス情報保護認証まで取得する計画だ。


maumfood、専門オンラインショップ「Blance」オープン




フードヘルスケアスタートアップのmaumfood(マウムフード)が健康機能食品専門ショッピングモール「Balance(バランス)」を正式オープンした。

maumfoodは健康機能食品市場の情報の非対称を解決しようとしている点が高い評価を受け、昨年Bluepoint Partners(ブルーポイントパートナーズ)とKINGSLEY VENTURES(キングスリーベンチャーズ)からシードの資金調達をした。

今回、サービスを開始した専門オンラインショップ「Balance」は、サプリメントを便利に購入できるバーティカルコマースプラットフォームだ。消費者が簡単にサプリメントの1日当たり(1日摂取量)の価格や含有量順に製品を比較できるなど、価格と効能を直感的に確認できるのが特徴だ。

「Balance」は、消費者が無分別に流される健康機能食品の広告の情報を誤認するケースを解消するため、医師・薬剤師などの専門家諮問団と専門エディターが直接健康情報コンテンツを制作・発行する。また、顧客にオフラインとオンラインをつなぐ専用QRコードを付与。QRコードのアクセスで病気の状況に合わせオーダーメイドされたお薦めの紹介と、再購入時にクーポンと一緒に決済が行える機能も準備している。

maumfoodは、数ヶ月間のベータサービス「IMMFOOD」(アイムフード)の運営を通じて、このような消費者の不都合を把握し、サービスに反映したと説明した。600以上のSKU(取扱商品数)を持つBalanceは、今年中に3000以上の食品を含むすべてのサプリメントと健康食品を発売する計画だ。

maumfoodのイ・チャンファン代表は「サプリメントは病気を根本的に解決するというよりも、ライフスタイルのバランスを取ることが目的であるという観点から、サービス名を『IMMFOOD』から『Balance』に変更した」とし、「爆発的に成長するサプリメントと健康食品市場でインパクトを与えたい」と話した。


zigzag、「世界女性の日」に合わせてキャンペーン展開...著名人5人のインタビュー公開




Kakao Style(カカオスタイル)が運営するスタイルコマースプラットフォーム「zigzag」(ジグザグ)が3月8日、国連が指定する「世界女性の日」を記念したキャンペーンを展開した。

今回のキャンペーンでは、今年115周年を迎えた「世界女性の日」を記念し、著名人5人のインタビューを通じて、さまざまな女性の人生を取り上げる。キャンペーンのテーマは、「無限のコンテンツの中でパーソナライズされたサービス」で、自分だけのライフスタイルを発見するのを助ける「スタイルコマースプラットフォーム」というブランドに着目し、「多様性を理解し、尊重する」という意味を込めた。

インタビューには映画監督のピョン・ヨンジュ、犯罪心理学者のパク・ジソン、小説家兼エッセイストのイ・スラ、競泳選手のチョン・ユイン、コンテンツクリエイターのキュ・リニが参加し、各自が考える「自分らしさ」、「女性らしさ」について語った。それぞれの日常とインタビューを収録した15分前後のミニドキュメンタリーとして制作された。

キャンペーン映像は、zigzagコンテンツ専用タブまたはzigzagの公式YouTubeチャンネルで今月8日午後6時から配信が始まった。

このほか、zigzagはファッションブランド「MIXXO」(ミソ)と共に、様々な分野で創造的な生活を開拓している8人の有名人が参加した「世界女性の日記念キャンペーン」を今月15日まで実施する。クリエイターのノ・ウンソル、ダンサーのチュ・ハヌル、料理研究家のヨナ、ペインターのパク・ヨンギョン、スタイリストのイ・ロウン、写真家のイム・スミン、フローリストのチェ・ミンジ、作家のキム・ギョウルらがMIXXOの製品を着用した写真と映像が、zigzag内のキャンペーンページまたはYouTubeチャンネルを通じて見ることができる。

また、キャンペーン期間中にzigzagでMIXXOのジャケットを購入すると、1商品につき1,000ウォン(約100円)が寄付され、若い女性の社会進出の支援に活用される。このほか、キャッシュバック、シェア、ハッシュタグなど様々なイベントを実施し、購入した客に景品を進呈する予定だ。

Kakao style(カカオスタイル)の関係者は「zigzagは、様々な場所でそれぞれの人生を生きている女性の独自性を尊重しようと、性別を特定のスタイルと結びつける言葉の使用を控えている」とし、「今回のコンテンツを通じて、すべての女性の生活を支持し、応援すると同時に、よく言われる『女性らしさ』の意味を再定義していきたい」と話した。

また、zigzagは、多彩な人生を生きる女性たちの話を伝えるインタビューコーナー「Life is ZIGZAG」(ライフ・イズ・ジグザグ)をコンテンツ専用タブで配信している。このほか、セレブとのコラボや、zigzagの社員が参加する「代わりにレビュー」、その月のトレンドに合った音楽リストを紹介する「プレイトレンド」、レビューと評価の高いアイテムを紹介するコンテンツなども視聴できる。


原文:https://platum.kr/archives/203245

/media/Platum
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Platum

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