インタビュー

妊婦生活を愉快に快適に「ビレッジベビー(빌리지베이비)」イ・ジョンユン代表

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出生率0.92人で世界最下位である韓国に「妊婦の生活をもう少し愉快で快適にする企業」がある。いつも使っていた歯ブラシ、歯磨き粉、化粧品、食べ物なのに、妊娠をすると突然、赤ちゃんにて害があるのではないかという心配をし始め、妊娠する前には考えもしなかったことに対する心配が始まる。さらに、突然300個を超える妊娠、出産準備をしなければならないが、どの製品を買うべきか、なぜ買うべきか、どこで買うべきかなどを調べようとすると途方もない。妊娠という祝福の中で、肉体的にも精神的にも未知の大きな変化に向き合わなければならないとき、「月間妊娠」が役に立つだろう。月別カスタムグッズ購読サービス「月刊妊娠」と、週次別の赤ちゃん情報と出産準備物を確認する「ベビービリー」アプリケーションを運営する「ビレッジベビー(빌리지베이비)」のイ・ジョンユン代表に、beSUCCESS女性創業者インタビューシリーズ「Formidable Female Founder」で会ってみた。

 

子ども一人を育てるには村が丸ごと必要である。そしてビレッジベビーも!妊娠中の女性の生活をより愉快に、快適にする会社ビレッジベビー イ・ジョンユン代表

Q. 「ビレッジベビー」はどんな社ですか?

「ビレッジベビー」は「子ども一人を育てるには村が丸ごと必要である」というアフリカのことわざをもとに、妊婦生活をより愉快で快適なものにするサービス「月刊妊娠」を運営しています。

「月刊妊娠」とは、妊娠と出産段階別に妊婦に必要な品物で構成されたボックスを毎月送るサービスです。

Q. 「ビレッジベビ」はどのように始めましたか?

大学卒業後、グローバルコンサルティング会社で勤務しながら、企業デューディリジェンス(Due Diligence) 業務に多く携わりました。どのくらいの企業なのか、今後どのくらい成長できるのか、市場は魅力的なのか、企業はこの魅力的な市場でどう勝てるのかなどを分析することです。数千億、数兆ウォン台の企業の始まりは、趣味で始めたコミュニティ同好会や、小さなオンラインモールであることを知って、創業に挑戦してみたいという熱望を抱きました。

この頃、周辺の知人たちの妊娠、出産が増え始めましたが、贈り物として一回に数十万ウォン(約1万円)を使うようになりました。どんなプレゼントをするべきかよく分からず、いつも高価な赤ちゃんの服をあげていたのですが、果たして役に立つのか、それが必要なのかも分からずに渡していました。

妊婦になると、準備しなければならない出産準備物は300個を超えるが、もらう贈り物のほとんどは、赤ちゃんの服や靴の5個種類ほどで重複した品目だけでした。妊婦に必要な品々の代わりに、赤ちゃんの服は30着を超えるという不均衡が生じます。そこで、明らかに市場も存在し、Pain Point(私があげた贈り物が果たして必要かどうかを悩む人々と、すべてのアイテムを毎日毎日購入しなければならない妊婦のストレス)も明確であるので、妊娠出産ギフトサービスを始めてみようと思いつき、始めることになりました。


Q. 「月間妊娠」のロンチ以、これまでどのように成長しましたか?

2018年12月に初めて市場に出した月間妊娠は、妊娠、出産のプレゼントを毎月購読形式で送ることでした。ありがたいことに1日で、700万ウォン以上の売上が発生し、2019年3月に自社モールをオープンして本格的にスタートしました。従来はギフトにターゲティングがされていたため、ギフトがあることによって、購買が起こり、再購買率などの指標を管理するのが大変でした。そこで2019年11月からは妊婦本人のために「Treat Yourself」というキャッチフレーズで妊婦自身のためのサービスとしてポジショニングを変えました。その結果、これまでは全体の売上の20%だけが妊婦のセルフ購入でしたが、今では90%以上の妊婦自らがサービスの必要性を感じて購入しています。また、顧客の平均購読維持率80%、平均7ヶ月以上が、月間妊娠を購読しています。

さらに、家族に優しい経営や従業員福祉に対する意識が高まると、従業員の妊娠や出産のギフトを悩む企業が増え、企業対象の需要も着実に増えています。既存の花やフルーツバスケットから企業ロゴまで入ったコストパフォーマンスの良い出産ギフトが届くので、従業員の方々がとても満足しています。現在、大型大学病院や保健所、公企業、大企業などでサービスを利用しています。2020年からは、仁川市役所と消防安全本部の従業員にもギフトを提供しています。

Q. 「ビレッジベビ」が持つ競力は何ですか?

妊娠、出産ギフトサービスをするというと、出産率が落ちていくのに、大丈夫なのかと心配する質問をたくさん受けます。実際、毎年新生児の数は減少していますが、統計を見ると、むしろ子ども一人当たり支出される金額は急速に成長しています。子供の希少性が上がると、それだけ子供の周辺にいる多くの人がより多くの支出をするようになるのです。その結果、国内はもちろん、グローバルな乳児用品市場は毎年急成長している魅力的な市場です。それでも、妊婦が必要な情報を探したり購入したりする方法は、10年前、20年前とほとんど同じです。子育て情報アプリのほとんどは、まだ若いお母さんに満足してもらえるほどトレンドに追いついていません。 「ビレッジベビー」は、いわゆるミレニアル世代が作っているサービスです。私自身も大切に感じている洗練された感覚を維持したい若い母親のためのサービスを持続的に作っていく予定です。

ビレッジベビーが2020年上半期に発売した「ベビービリー」妊娠、出産関連情報を簡単かつ感覚的に得ることができるアプリサービス

 

Q. 「ビレッジベビー」の次の計や目標は何ですか?

妊娠・出産に関する情報を簡単かつ感覚的に得ることができるアプリサービス「ベビービリー」を上半期に発表しました。出産準備物と子育て情報をトレンディに見ることができる機能が盛り込まれています。妊婦が出産準備物や、ママカフェなどを検索し、流れてくるエクセルファイルやPDFをダウンロードします。このようにさまざまなファイルを受け取る理由は2つあります。1つは突然必要になった何百もの出産、子育て出産準備品を、網羅して見たいという需要があるということ、もう1つは他の母親は何を購入するのか気になっているということです。私たちが提供したいアプリケーションの機能には、この2つが含まれています。どんな出産準備をする必要があるのかを詳しく知らせ、データに基づいて、他の親たちはどの出産用品を購入しているのかを知ることができます。そうすることでさらには、これから親になる方たちが出産の準備について調べるとき、果たしてこのブログのレビューが広告なのか、この製品を信じて買っていいのか不安を抱きながら準備する必要はないでしょう。

 

Q.韓で起業家として生きるということは何だと思いますか?

創業した瞬間から、早い時期に何かを検証しなければならないという圧迫感が生まれます。会社に通いながら漠然と頼まれたことをして時間を過ごすのではなく、主体的に目標を定めて成し遂げなければならないタイムラインが生まれます。「会社員3年目です」と「創業して3年になりました」では重みが違います。会社員には「そういえば、会社はどう?」と聞くが、創業3年目には「だから、これまでどんな成果を出したの?」と尋ねます。それで私も、いつも「どんな成果を出すべきか?」という切迫した気持ちで働くようになりました。

Q.創業しようとする方にどんなアドバイスができますか?

私の父も会社を運営しています。父が「会社からトイレに走って帰ってくる人が代表だ」という話をしてくれたことがあります。それだけ忙しく、バタバタと過ごすしかないのが代表です。しかし、すべてのことを一人でやろうと思い悩むと、仕事は進展しません。そんな時こそ、信頼できるチームメンバーに仕事を頼むということもできなければなりません。これらの全ての過程が、結局は練習、勤勉さ、優秀なチームメンバーなどの条件を全て満たさなければなりません。私も仕事ばかりで寂しい時もありますが、よく理解してくれる心強いチームメンバーと応援してくれる友達がいて、いつも気を確かに前進できました。


Q.スタトアップ企業のためにどんな社会的支援が必要だと思いますか?

スタートアップで働く方のための様々な福祉の恩恵が生まれています。 「ビレッジビー」 の従業員の方々もこのような支援を受けており、健康診断の恩恵や、休暇費支援、明日を満たす控除*などを受けています。明日を満たす控除の場合、大学卒業後、4大保険を適用された期間が特定の期間以上であれば、特典対象にならないことがわかりました。同じように中小企業で働いて、同じ青年なのに、以前に職場に通った経験があるからといって数千万ウォンの支援を受けられないのは残念です。今のようにスタートアップが増え、大きくなればなるほど、差別のない支援政策に対する活発な議論が必要だと思います。

私は創業を決心してすぐに法人設立をしましたが、特別な目的や理由がなければ法人設立は急がなくてもいいということをお伝えしたいと思います。法人設立日を基準に、新生企業であることの恩恵を受ける場合が多いので参考にしてほしいです。

Q.最後に、私たちのメディア名はbeSUCCESS です。代表が考える成功は何ですか?

もう一年くらい事業をしていますが、私はいつも出勤する道がときめいていて、嬉しいです。会社のチームメンバーを見ると、お互いのために気遣える雰囲気で私がどんな事業をしても、このチームと一緒なら何でもやっていけると思っています。結局、このように信頼できる人々と一歩ずつ目標を成し遂げることが成功ではないかと思います。

写真提供:ビレッジベビー https://villagebaby.kr/
ベビービリー http://babybilly.app/
Instagram https://www.instagram.com/villagebaby.official/

 

*中小(中堅)企業の事業主と主要な人材が共同で積み立てた控除金を加入期間によって長期在職した主要な人材に成果補償金の形で支給する控除


原文:쿠팡의 초기투자사 굿워터캐피탈의 에릭 킴이 전하는 ‘전 세계 기업가들이 쿠팡을 통해 배울 수 있는 3가지 교훈’ - beSUCCESS


/media/beSUCCESS
記事を書いた人
beSUCCESS

beSUCCESS is a professional media company with a particular focus on startups and tech industry | beSUCCESSは、韓国内企業の海外進出を支援するメディア会社としてシリコンバレーを含む全世界テックトレンドとスタートアップニュース、起業家精神など韓国内スタートアップのインサイト拡大のために必要な海外発信情報を直説的、間接的に提供するだけではなく、韓国のスタートアップエコシステムとリリース情報などの主要ニュースを英文で世界各国に提供し、韓国スタートアップのグローバル成功を支援する「つながり」の役割をしています。

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