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【ちょい事情通の記者】dk techin、Kakao系列会社が協業するスタートアップを探す理由

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【ちょい事情通の記者】dk techin、Kakao系列会社が協業するスタートアップを探す理由

「今年はシリーズAやプレA段階のスタートアップ、あるいはエンジェル投資を受けなければならない段階のスタートアップを対象に、インキュベーションをサポートする予定です。アイテムはいいけど、プラットフォームや製品を作るための技術力、あるいは技術投資資金が不足しているスタートアップが製品を作れるように。そうして作られたソリューションをスタートアップに引き渡し、dk techinは自然に抜けていくというやり方です。今年4チーム程度のインキュベーションをサポートする予定です。」

dk techin(ディーケーテックイン)はKakaoの系列会社です。Kakaoの主要系列会社のITシステムを構築するSI事業をしながら、他の企業を対象にITソリューションの開発も行っています。今はもうスタートアップとは言えないKakaoの系列会社の代表に会った理由は、「スタートアップと一緒に共存するモデルを提案したい」という言葉のためです。dk techinのイ・ウォンジュ代表は「スタートアップの投資市場が冷え込む中、技術力を持つKakaoコミュニティの一員として、スタートアップの技術開発過程での試行錯誤をできるだけ減らしたい」と語りました。dk techinのイ・ウォンジュ代表にお会いしました。

dk techinのイ・ウォンジュ代表/dk techin

-なぜこうした共生モデルを推進するのでしょうか

 「まず、投資市場が冷え込んでいる中で、最も早くスタートアップをサポートできるのが、技術開発を支援することです。dk techinは、KakaoのSI事業と中堅・中小企業のITソリューション開発経験が蓄積された会社です。スタートアップが望むソリューション開発を十分にサポートする能力があります。Kakaoもスタートアップでした。一種のESGです。」

-Kakaoがスタートアップの市場を奪うという指摘もありますが。スタートアップが不安になるのではないでしょうか。

「dk techinはB2B事業を行っています。B2Cプラットフォームとソリューションを作るスタートアップなら心配する必要はありません。市場も重複することはなく、技術が開発され、市場に定着すれば、dk techinは抜けるのです。」

-どのようなスタートアップが対象で、いつから協業を始めるのですか?

「具体的なインダストリーは決めていませんが、ごくごく日常的な問題から解決するビジネスであればと思っています。小さな問題をスマートに解決することから。具体的な時期は下半期中に発表する予定で、協業チームは3~4チームになると思います。」

-dk techinを知らない人の方が圧倒的に多いようです。

「2015年8月に法人分割により設立されました。当時の社名がDaumKakao(ダウムカカオ)で、DaumのDとKakaoのKを取って名づけられました。技術と人をつなげようという意味で、「Techin」が付いています。Kakaoが100%の株式を保有しています。ビジネスは大きく2つあります。KakaoコミュニティのITサービスを開発したり、開発をサポートすることが全体のビジネスの約55、残りの45がKakao以外の企業を対象としたB2B事業です。DXを推進する中堅・中小企業を対象にコンサルティングからソリューション構築・運営まで全般的な業務を行っています。グループウェアも納品しています。顧客会社は全体で67社で、Kakaoの系列会社は39社、外部B2B顧客は28社です。」

 

 

 

-どのようなお客様がいらっしゃいますか?

「SMエンターテインメントとYGエンターテインメントがあります。YGの場合、所属アーティストを管理するソリューション、LG U+とシステム構築プロジェクトも協業しています。最近は企業とのスマートプラットフォームの構築に重きをおいています。」

-スマートシティ、スマートファクトリーは聞いたことがありますが、スマートプラットフォームですか?

「光州(クァンジュ)のアパート建設現場の崩壊事故の際も、現場に誰がいたのかを把握するのが一番大変でした。中央で素早く把握できるシステムが不足していたのです。その問題を解決できるソリューションです。DL E&C(ディーエルイーアンドシー)と共同開発した建設現場コミュニケーションプラットフォームで、建設現場で勤務する労働者の身元確認、勤怠管理、告知及び通知、業務履歴管理、安全告知、緊急通知などの情報を別途アプリのインストールなしにKakaoTalkのAIチャットボットで提供します。KakaoTalkで出勤を選択し、今日の作業場を与えられ、安全管理メッセージや確認過程、作業結果報告などすべてをKakaoTalkで行えるようにしました。

現場で重大な災害や事故が起きても、警報をすべての人に素早く伝えることができ、このアプリがIoTと連動されます。」

-KakaoはLG CNSやSGSのような企業とは異なり、中長期的な産業とのつながりが少ない方ですよね?そして業歴もライバル会社の方が長いです。

「KakaoにはKakaoだからできる要素があります。B2C市場で見せているイノベーションの要素です。UI/UXが簡単で、企業のプロセスも簡素化できるのです。例えば、休暇を登録したり、リモート在宅勤務をする際、グループウェアページに入り、複数の認証を受けたりしていたものをKakao内部のシンプルなプロセスと連動して作るこということも可能です。

また、dk techinは中堅、中小企業をよりターゲットにしたいと考えています。全国58万の製造業者のうち、52万は20人未満の小工場なのです。こうした方々は、POS端末など非常に初歩的なITソリューションや機器を使用されていますが、専門的なソリューションより、KakaoTalkなど簡単にアクセスできるインフラをベースにサービスを提供することができます。」

-多くの企業を相手できる人員と規模なのでしょうか?

「現在のメンバーは約650人です。最初に分社化したときは120人程でしたが、毎年100人ずつ増えてきました。2008年にDaumに入社したのですが、当時から社内のITオペレーションのチームで働いていました。その後、組織を率いるようになり、分社化することになりました。会社が大きくなり、Kakaoと合併してますます仕事が多くなり、蓄積された競争力により、市場を対象にしたビジネスも自然に行うようになりました。毎年30%台の成長を続けており、昨年の売上高は380億ウォン(約42.2億円)ほどでした。今年は500億ウォン(約55.5億円)突破を目指しています。」

 

 

 

 

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