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【そのとき投資】Indent Copporation、第4世代コマースの始まりに出会う

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【そのとき投資】Indent Copporation、第4世代コマースの始まりに出会う

チョン・イェソルFuturePlay(フューチャープレイ)責任審査役

@そのとき投資(私はその時、投資することを決めました)では、現役の投資家がなぜこのスタートアップに投資したのかを共有します。

第4世代コマース時代が到来している。去る3年アジアを中心に全世界を揺るがしたライブコマースに続きレビューコマース、コンテンツコマース、ライクコマースなど馴染みのない名前の次世代コマース候補軍が多数登場してコマース系の世代交代を予告している近頃である。

第4世代コマースの特徴は、販売者と購入者の境界が曖昧であることで、「販売」がこれまでの企業中心から消費者中心に変わってきていると見ることができる。すなわち、購入者の購入経験や意見が「潜在的な購入者」の購入決定に直接影響を及ぼすことにより、販売過程における購入者の介入範囲とその影響力が大きくなったのである。

特にレビューコマースはこのような第4世代コマースの特徴を最もよく反映している走者である。実際の購入レビューを通じて買い手を売り手に転換し、潜在的な買い手による購入が実現した時に一定の報酬を受ける仕組みとして多くの注目を集めている。

購買エコシステムを革新し、次世代コマースを披露するIndent Copporation(インデントコーポレーション)のユン・テソク代表が私との初対面で自信を持って語っていた未来が本当に現実になったわけだ。


チャットボットベースのSaaSスタートアップからコマーススタートアップへ


ユン・テソクIndent Copporation代表/Indent Copporation


2019年12月の初ミーティングの序盤でユン・テソク代表は語った。

「3年以内にコマースエコシステムは、購入者レビューを中心とした販売へと、方向性が再改編されると確信しています。Indentは、信頼できるコマースエコシステムを構築し、そのエコシステムに寄与する動画レビューベースのコンシューマーコマーシャルコマースプラットフォームサービスへと成長するでしょう。」 

首を傾げた。B2B SaaSスタートアップだと信じて会った会社が一瞬でB2Cプラットフォームになってしまったためだ。

当時、Indent Copporationは、独自の特許技術であるAIチャットボット(人工知能チャットロボット)を介して、購入者の動画レビューを収集し、これをオンラインショッピングモールに自動的にアップするB2Bワンストップソリューション「VReview(Vリビュー)」を運営していたが、このB2Bソリューションは最終的にB2Cプラットフォームのデータベースとして必要だという論理だった。

 しかし、私はすぐにユン・テソク代表が提示する論拠にすぐに説得された。コマースエコシステムは2000年度第1世代インターネットショッピングモールから第2世代オープンマーケット、第3世代プラットフォームへと発展していき、時間が経ち世代を経るに従って、徐々に販売者の力が弱まってきており、代わりに消費者の利便性増進(最低価格および早い配送競争)とその好みの把握の重要性が高まってきた。

したがって、第4世代コマースは形態問わず細分化された各消費者の好みに合わせて製品をキュレーションし、資金力の高い大型ブランドではなく、各消費者の好みに合った製品を扱う小さなブランドや個人が販売市場でチャンスをつかむ確率が高いということだ。

この人だ、と感じた。実際、第4世代コマースが果たしてユン・テソク代表の自負のように、レビュー中心販売になるのかどうかは確信できなかったが、このレベルの論理と根拠を基に市場の流れを鋭く読み出し、その変化に備えている創業者ならコマース産業にはっきりとした足跡を残せるだろうと感じた。

何よりもユン・テソク代表のすべての説明には「顧客」があった。創業者は創業アイテムと恋に落ち、顧客が望んだり、必要なことではなく創業者自身が作りたいビジネスに顧客を無理やり加えるというエラーに陥りやすい。

だが、自分を流しの物売りだったと紹介するこのコンサルタント出身の創業初期企業代表が、本人の勘や考えを排除し、徹底的に市場の流れと顧客のニーズや望みに集中する姿に、理想的な創業者の資質を垣間見ることができた。成功の可能性が高い事業モデルに魅力的な創業者の組み合わせとなると、投資しない理由がなかった。


審査役がビビっと来る時、競争投資会社は多い 


/Indent Copporation


ミーティング直後、直ちにFuturePlayで投資グループをリードするクォン・オヒョンパートナーの元に駆けつけ、急いで最終IRミーティング(投資意思決定のための創業者と投資会社の最後のミーティング)を進めなければならないチームがあり、中間検討の手続きをすべて省略することを許してほしいと説得した。 

当時私は投資審査役に転職し、FuturePlayに入って3ヶ月目であり、なんの度胸だったかは分からないのだが、創業者としての己の過去の経験を信じ、今回だけすぐに最終IRミーティングを進行させてほしいと無理押ししたことを覚えている。

その結果、最初のミーティング後数日も経たないうちにIndent Copporationの最終IRミーティングが行われ、FuturePlayは当時、初期投資としては歴代最大金額をIndent Copporationに投資することに決めた。

そうしてIndent Copporationは順調にFuturePlayのポートフォリオ社となるだろうと思ったのだが、どうしたことだろう。すぐに契約書を書こうという私の言葉に、ユン代表は悩む時間が必要だと困っていた。投資の意思を明らかにした投資会社はFuturePlay1箇所ではなかったのだ。すでに彼の手には、FuturePlayに加えて、選択を待つ10の投資会社があった。

こうなったら引き下がれないと数日間、FuturePlayがどのように成長ブースターの役割を果たすことができるのかを絶え間なくアピールした。特に担当審査役としての私の過去の創業経験が、今後Indentの成長過程においてどんな貢献ができるのか、コマースの未来に対する私のビジョンは何かなど、本当に悪魔に魂を売る気持ちでユン代表を説得した。ハラハラして長く感じられた1週間が過ぎ、結局ユン・テソク代表はFuturePlayの手を取ってくれた。

こうしてFuturePlayは第4世代コマースの成長を期待し、B2BレビューソリューションVeryview(VReview)を提供するIndent Copporationに投資した。そしていつのまにか2年半が過ぎた現在、Indent Copporationは初期スタートアップ支援プログラムであるTIPSと1回の後続投資を経て、Series Aラウンドを盛況裏に進めており、VReviewは韓国内1位の王冠を維持しながらも韓国内外で足の早い成長を続けている。

VReiviewを踏まえて誕生したショートフォーム動画レビューコマースSpray(スプレー)は、ローンチ2ヶ月半で急な成長曲線を見せつつ成長している。そしてその背後にはいつもインデンター(Indentのチームメンバーを指す表現)がいる。

常に情熱を秘めたこころと冷静な頭脳を維持し、顧客の反応の観察と問題解決に集中するユン・テソク代表を筆頭とし、該当分野への圧倒的な専門性を持つインデンターが作っていくコマースの未来を見守りながら私は確信する。まさに第4世代コマース時代の始まりだ、と。そしてその中心には明らかにIndent Copporationがいる。


(グローバルショートフォーム映像レビューコマースプラットフォーム)/Indent Copporation

/media/ちょい事情通の記者(쫌아는기자들)
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