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韓国スタートアップ最前線!現地視察レポ(2/3)

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韓国スタートアップ最前線!現地視察レポ

視察1日目前半レポはこちらから→韓国スタートアップ最前線!現地視察レポ(1/3)

視察1日目の最後の予定は、韓国最大のスタートアップ支援センター「FRONT1(フロントワン)」に訪問しました!

館内ツアーに加えて、スタートアップ2社のピッチを聞くことができました。 


韓国最大のスタートアップ支援センター「FRONT1」



FRONT1は、銀行圏青年創業財団のD·CAMP*が運営をしています。なんと、20階建てビルの全てがスタートアップのための施設なんです。

*D·CAMPとは?

2012年に19の金融機関が若者の起業支援を通じて雇用創出に貢献するために設立した韓国最大のスタートアップ財団です。韓国で唯一毎月デモデーを開催しており、これまで参加申請をした企業は6,200社以上、銀行が共同出資した合計は累計8,450億ウォン(日本円で約850億円)にも及ぶようです。

「未来への投資」「成長を支える空間」「世界と地域をつなぐ」の3要素をつないで、多様なスタートアップ支援を行っています。


FRONT1は2020年7月にオープンし、より革新的な起業家を支援するために作られた施設です。120社以上のスタートアップがこの建物に入居しており、多様な支援プログラムや快適な職場環境の提供をしています!

それでは1階から見ていきましょう!ビルに入ると解放感のあるスペースでカフェが併設されていました!



1階にあるこちらのパネル、韓国の19の金融機関と連合し、協力していることを表しているそうです。



また併設されている「Jarandaキッズゾーン」は、幼児∼小学生向けの訪問サービスを提供するスタートアップ「Jaranda(ジャランダ)」が運営している託児所で、FRONT1に入居していう企業の従業員を対象にサービスを提供しているそうです!



Jarandaは、2018年にD·CAMPで月に1度行われるデモデーで優勝し、実際にD·CAMPに入居していたスタートアップです。館内には、ほかにも実際にD·CAMPで支援しているスターアップが提供するサービスが実用化されていました!

3階は、共用ラウンジスペースで、D·CAMPのメンバーシップが利用可能なコワーキングスペースになっており、自由に座れるスペースやカフェがあります。




4~5階には多目的ルームや、200人が収容可能な大きな会議室が完備されていました。入居している企業や機関でなくてもスタートアップに関連する催しであれば利用可能とのこと!



イベント時の様子のお写真を共有してくださいました!


11階∼18階は入居するスタートアップのオフィスに加えて、外部の支援センターやアクセラレータなども一緒に入居しています。

また、19階にも共用ラウンジスペースがあり、入居企業を対象としてコワーキングスペースやカフェ、仮眠室、フィットネスセンターまで用意されていて、このビルで生活が完結してしまうほどの設備です…!


スタートアップ2社のピッチタイム!

まずは「RealPacking」という配送途中の破損トラブルを解決するスタートアップ

実際に自分が注文した商品が梱包されている様子を動画で見ることができるのです。発送しましたというメッセージの下に動画のURLが添付されて送られてくるというもの。

事業者にとっては配送に関するクレームを減らすことができ、顧客も安心して商品を注文することができます。


実際にクレーム対応を30秒以内に収めることに加え、カスタマーセンターへの問い合わせが85%減ったという実績を持っています。実際に韓国のスタートアップ企業でありユニコーン企業となっている、生鮮食品の翌日配送を行うマーケットカーリーなども導入をしているようです。

自分で選んでいない分、食材がどのような過程を経て手元に届くのかを知れるのはとても安心ですよね!!

ホームページも日本語で見れるのでチェックしてみてください!



Logistics packing video solution, Realpacking

Solve claims and improve Customer Service with packing videos. Resolve the problems such as shipping disputes, tracking of causes, waste of human resources, and CS stress with Realpacking.

realpacking.com

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2社目は、チャットで手軽に英語学習ができるアプリを提供するスタートアップ「Tella」

いつでもどこでも、周りを気にせず英語のレッスンができることが最大の特徴です。

CEOのジン・ユハさんがサービスについてご説明してくださいました!



レッスンの時間になると、先生から「How are you? 」とチャットが来てレッスンがスタートします。

オンラインの英会話レッスンは多くありますが、まだ自信のない英語を誰かに聞かれたどうしようという恐怖心なく始めることができ、電車やバスなど通勤時間や家事の隙間時間にも手軽にできることがメリットです。また、チャットなので頭が真っ白になっても考える時間があります。

確かにチャットなら、学習のハードルをかなり下げることができますよね!



TELLA

tella.chat

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次回は視察2日目のレポートです!お楽しみに!

/media/KORIT編集部
記事を書いた人
KORIT編集部

韓国のIT・スタートアップ業界の最新情報を皆様にお届けします。