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NAVERの「ノーコードAI開発プラットフォーム」に1000件の使用申請..ChatGPTの反射利益

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目次

Naver CLOVA Studioに1000件の使用申請..ChatGPTの反射利益

  • 500あまりのスタートアップや研究機関がAI開発に参加
  • クローバスタジオの持続的な高度化...超巨大なAIエコシステムの拡大

「ChatGPT」のグローバルブームで、NAVER Cloudが反射利益を享受している。超巨大人工知能(AI)に業界の関心が高まる中、NAVER AI開発プラットフォームCLOVA Studio(クローバスタジオ)のユーザーが急増している。

16日、NAVER Cloud(ネイバークラウド)によると、今月から提供しているCLOVA Studioのベータサービスに計1000件あまりの使用申請があった。このうち、半分の500あまりのスタートアップや研究機関がAI開発に参加している。特に昨年上半期以降、申請企業が約70%増加し、使用企業数は5倍以上に増加した。NAVER Cloudは、今年に入って増加の勢いがさらに増したとしている。

CLOVA Studioは、超大規模AI「Hyper CLOVA」(ハイパークローバ)の能力をコーディングしなくても簡単に活用できる「No Code(ノーコード) AI」開発プラットフォームだ。複雑なコーディングなしに、数行の指示文や例を提示するだけで、人間レベルの会話(チャットボット)、文章作成、要約、変換が可能で、様々な言語関連のAIサービスを作ることができる。成果物はAPIで発給され、サービスに連動することができる。現在、関連サービスは有料ソリューションとして提供している。科学技術情報通信部(省)との協力事業として、中小企業、スタートアップ、研究機関などに無料で提供することもある。

ユーザーが尋ねると願った答えが返ってくるチャットボット「ChatGPT」とはサービスの性格が異なる。CLOVA StudioはAI開発ツールに近いため、ChatGPTとCLOVA Studioを一緒に使ってサービスを作るスタートアップが多いという。

特に、韓国語ベースの創作、会話、分類、要約などのサービスを作るスタートアップは、韓国語の理解と生成能力に長けたHyper CLOVAベースのCLOVA Studioをより積極的に活用している。Hyper CLOVAはGPT-3より韓国語データを6500倍以上学習した。また、英語が学習データの大部分を占めるGPT-3とは異なり、Hyper CLOVAの学習データは韓国語の割合が97%に達する。


무제한 요금제를 전격 출시하고 생성 AI 저변 확대에 나선 뤼튼테크놀로지스.<無制限料金プランを電撃発売し、生成AIの底辺拡大に乗り出すWrtn Technologies>


CLOVA Studioベースのサービス商用化で収益まで出している企業としてはWrtn Technologies(ルィートンテクノロジーズ)が代表的だ。広告文やブログポスティングをはじめ、様々な文章の草案を作成してくれるAIコンテンツプラットフォーム「Wrtn」のサービスを行っている。NaverのHyper CLOVAをはじめ、GPT-3.5、独自モデルなど、超巨大な生成AIをベースに、プラットフォーム内に業務状況に活用できるツールを50種類あまり備えている。昨年10月のリリースから4ヶ月で月間アクティブユーザー数(MAU)10万人を突破した。生成AI利用経験を拡大するため、最近、既存の料金体系を改編し、無制限の生成が可能な無料プランと、価格を下げるも特典は広げたプレミアムプラスプランに分けて18日から適用する。

このほか、CLOVA StudioをベースにAIアシスタントライター「トリーAI」を開発したUniverse Stationery(宇宙文房具)、ライティングプラットフォーム「ライティングジェル」を運営するアプリプラットフォーム、企業向けチャットボットビルダーサービス「danbee.Ai」(タンビーエイアイ)を開発したdanbee(タンビー)、AIコピーライターサービス「MOCA」(モカ)を活用したASTAR company(アスターカンパニー)などがある。

NAVER Cloudは、CLOVA Studioを継続的に高度化する方針だ。正式サービス開始時期はまだ決まっていない。

NAVER Cloudのソン・ナクホ理事は、「スタートアップ、中小企業(SME)、クリエイターなどのパートナーがNAVERの超巨大AI技術を活用できるエコシステムを引き続き拡大していく計画」とし、「NAVERは独自の超巨大モデルと先進的なクラウド技術、AIビジネス力をすべて備えた事業者であり、今後、クラウド基盤でグローバル市場にも積極的に進出する計画だ」と話した。


原文:https://www.etnews.com/20230216000160

/media/電子新聞
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