【6月資金調達現況】韓国スタートアップ:コンシューマーテック分野|月間スタートアップレシピ
この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
Copyright 2022 © Media Recipe. All Rights Reserved.
コンシューマーテック分野:2023年6月資金調達現況
ペット分野に資金が流入
新規参入がとだえたEコマース業界で、ようやく大規模な資金調達が行われた。投資の極寒期でもペット分野にはまだまだ資金が流れている。
Levit(レブイット)
600億ウォンの資金調達、グローバル進出に拍車
チーム購買コマースAlwayz(オルウェイズ)の運営会社Levit(レブイット)が600億ウォン(約66億4,794万円)の資金調達をした。2021年9月に運営が始まったAlwayzは、中国のピンドドコマースをベンチマーキングした共同購入C2Mコマースで、友人や家族など、共同購入の人員を集めれば低価格で物件購入が可能なサービスだ。運営開始1年でユーザー数250万人、累計取引額は450億ウォン(約49億8,500万円)を突破した。生産者の直取引事業モデルにより中間流通マージンとブランドマージンを除去し、商品をリーズナブルな価格で購入することができる。Alwayzは様々なエンターテイメント要素を通じてユーザーが毎日サービスを利用できるようにし、超低価格商品と推薦アルゴリズムを通じて購入に導く、ディスカバリー型コマースモデルを導入。これによりユーザーは手軽に超低価格商品を見つけ、購入できる。Levitは今回の投資を通じて、韓国のEコマース市場でのシェアをより早く高め、ディスカバリーコマース市場を先取りするためにグローバル進出に拍車をかける計画だ。
Fitpet(フィットペット)
280億ウォンの資金調達、ペット保険事業に継続的な投資へ
ペットトータルヘルスケアスタートアップFitpet(フィットペット)が280億ウォン(約30億9,900万円)の資金調達を完了した。2017年に設立したFitpetは、ペットの尿検査でモバイル検診ができるAhead(アヘッド)をはじめ、毛髪検査キット、口腔検査ツールなどを次々と発表した。その後、ペット用品を販売するFitpetモールや動物病院プラットフォームなどに事業を拡大。ペットの全生涯サイクルを管理するパイプラインを構築した。今回の資金調達をきっかけに、ペットの健康データベースを基盤にペット保険事業に継続的な投資を続けていく予定だ。
EASTEND(イーストエンド)
50億ウォンの資金調達、ブランド競争力強化へ
ファッションブランドのスタートアップEASTEND(イーストエンド)が50億ウォン(約5億5,300万円)の資金調達をし、累積調達金130億ウォン(約14億3,900万円)を確保した。2016年に設立したEASTENDは、Citybreeze(シティブリーズ)、ARTID (アーティド)、ROZLEY(ロズリー)、HUMER(ヒュマー)など5つの自社ブランドをオンラインD2C(消費者直接取引)ベースで運営している。顧客層の消費トレンドを反映して様々なデザインの服を少量生産し、デザインから生産、物流、マーケティング、販売まで全ての過程を内在化し、高品質の商品をリーズナブルな価格で提供しているのが特徴だ。同社によると、累積取引額は昨年現在で500億ウォン(約55億3,400万円)を突破。年間90%以上の成長を続けている。今回の資金調達で、ブランド競争力強化とグローバル進出のための基盤づくりを進める計画だ。
関連記事
-
プラットフォーム規制法、イノベーションへの障害か?スタートアップのジレンマ
#AI -
なぜ韓国の保険業界のデジタル化が遅れたのか?
#DX -
【#韓国VCインタビュー】日本と韓国が一つの経済圏として重要な市場になる|Kakaoinvestment チームリーダー チェ・ヒョチャン
#AI #B2B -
今月の韓国MZニュース|2024年10月
#MZ世代 #ファッションテック #ライフスタイル #食品 #エンターテインメント -
【ちょい事情通の記者】 FINIT、株を適時に売買する方法
#ちょい事情通の記者 #フィンテック #金融 #資金調達 #スタートアップ -
【そのとき投資】Tesser、患者の切実さが生んだイノベーション
#ちょい事情通の記者 #医療 #ヘルスケア #スタートアップ #資金調達