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【そのとき投資】割れた床の隙間へ届くイノベーション「NewWorld」

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【そのとき投資】割れた床の隙間へ届くイノベーション「NewWorld」

イノベーションを含んだ技術は大胆かつ果敢で、一気に人を魅了することもある。しかし、逆説的に、時にはあまりにも淡白で目立たない技術もある。NewWorldの技術がそうだ。あるスタートアップの技術は宇宙に向かい、あるスタートアップの技術は床の隙間を狙う。投資を決定する際に重要なのは、スタートアップが持っている技術が現実の世界とどれだけ密に、そして広く、多くつながることができるかにある。そして、私たちはそれを「市場性」と表現したりもする。


NewWorldは、私たちが認識できていない、しかし問題であるという事実があまりにも明白であり、毎年多くのお金が使われている日常の隙間を狙ったスタートアップである。建物の第一印象は「地下駐車場」に左右される。きちんと管理された地下駐車場を見ると、なんとなく「良い場所」だと認識する。今まであなたが足を踏み入れた駐車場の中で、地面の状態が良好な地下駐車場はなかったであろうと断言できる。官公庁の地下駐車場でも同様だ。その空間が高級品を扱う百貨店でも避けられない。残念ながら、あなたの住まいであるアパートの地下駐車場はなおさら。


駐車場の地面は、仕上げ材(エポキシ等)が剥がれたり、コンクリートが破損して汚い姿をしているであろう。景観の問題だけではない。地下駐車場は、その建物の訪問者だけが行き交う場所ではない。「客」は知らない様々なものが忙しく運ばれ、飛び回る空間である。建物が機能するためのすべてのインフラが行き交う空間だ。場合によっては溝の深さが深く、溝に足や荷車が引っかかって騒音を発生させたり、転倒することもあるなど、安全事故の問題を抱えている。

それは築年数が古い建物に限ってのみ、顕著な現象だろうか?そうではない。事実上、コンクリートを使って作られる建造物の大部分が避けられない現象である。それは、コンクリート打設において、宿命として抱えざるを得ない「ブリード現象」と「材料分離現象」のためである。コンクリートはセメント、砂、水、砂利を配合し、混練機を調整して打設される。そして、私たちが普段知っているあの「どろどろ」の状態で施工が行われる。この状態で養生が進むと、最も軽い水は材料の比重の違いにより浮き上がる。これを「ブリーディング現象」という。また、同時に重い材料は沈み込み、材料間の層が分離される。これを「材料分離現象」という。ブリーディング現象と材料分離現象は重力によって生じるため、摂理として発生する問題である。

ブリーディング現象によりコンクリート表面まで上昇した水は急速に蒸発するが、水はコンクリートが硬化する際に必ず必要な材料なので、「養生」を通じて蒸発を防止しなければならない。しかし、広い空間ではその性質上、養生するのがかなり難しく、完璧に行うことは事実上不可能である。そのため、どうしてもひび割れや崩落現象が発生する。床のひび割れや崩落は転移が早い。このような問題があるため、建物のオーナーは、ひび割れ、崩落が起きる床を放置できなくなる。適当な施工業者を呼んで、ひび割れた床に仕上げ材だけ塗って重ねることで解決しようとするのだ。しかし、問題は継続して繰り返される。その後も引き続き費用を負担して重ね付けを繰り返し、費用は費用で嵩み、建物の価値は下がっていく。

瑕疵問題をデータで見ると、2021年基準で国土交通省に寄せられた建築物瑕疵紛争件数は7,686件である。その内、主に床で発生するひび割れや浮き上がり、崩落の問題が約40%を占めている。しかし、この数字は建設会社が欠陥問題を解決しなかったために寄せられたもので、全体の建設市場の40%に過ぎない住宅用建築物、その中でも共同住宅に限った数字だ。その他、欠陥に非常に脆弱な非住宅用建築物である物流センター、工場、商店など全体の建築物まで含めると、10倍以上の欠陥件数があると予想される。

NewWorldチームメンバー集合写真 /NewWorld提供

NewWorldは、このような亀裂や崩落の根本原因を正確に診断して無くし、長期間、施工当初の姿を維持できるようにする技術を特許で保有しているスタートアップである。仕上げ材施工(エポキシ、ウレタンなどの施工)の基準は存在するが、仕上げ材施工前に仕上げ材が塗布されるコンクリートの表面を理想的な状態にする工事についての基準は存在しないという盲点がある。仕上げ材を施工する塗装業者は、上記のような繰り返されるひび割れ、崩落の問題を把握しており、表面の処理を先に行った後に仕上げや防水工事を行っている。しかし、作業者は自分のノウハウを技術だと思っており、公開や技術交流がなく、何より基準がないため、常に表面の状態が異なる状態で仕上げ材を塗布することになる。結局、問題は解決されていない。


NewWorldは、床施工における独自の工法MWSを作り、標準を確立している。コンクリートの表面状態が常に異なる理由は、建設と製造の最大の違いに起因する。NewWorldは、その問題を初めて解決しようとしている、日常の革新を貫くチームである。NewWorldはデジタル化された検査システムで現場の状況を判断して工程計画を策定し、標準化された工事方式で欠陥の根本原因を除き、仕上げ材施工に最適化された床を作る。従来の検査員による方式から自動化された方式に換え、検査員によるリスクを無くし、検査時間を大幅に削減して生産性を最大化する。問題のあるモルタル層はMWS工法で除去し、NewWorld独自の配合技術が適用されたシーリング工程で丈夫な床を作る。NewWorld MWSで施工する場合、3~5年の管理年数を基準に従来比で63%コストを削減する。


また、統計データと測定結果を活用し、工程に応じてレポートなど関連文書が自動的に作成され、顧客を含む各種利害関係者に伝達されるが、NewWorldの測定システムによる合格判定を受けて初めて検査成績書及び保証書が発行される。当該保証書が発行された空間の床の見た目の美しさと安全性が、その空間のブランディングとなる。当たり前だと思っていた日常の問題を見つけて根本的に解決することがイノベーションであり、NewWorldは、あなたが踏む床に自分たちのイノベーションが届くことを願うニッチなイノベーションスタートアップだ。Bluepoint初期スタートアップ育成チームはチームのすぐ側で、密着してアクセラレーションを行い、9ヶ月間共にした後、投資を決定し息を合わせている。このプロセスは、チームとBluepoint初期スタートアップ育成チームの隙間を狭めることが重要であり、我々はNewWorldが埋めたい隙間のイノベーションを支援するため、投資を決定した。


NewWorldソリューション紹介画像 /NewWorld提供


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