宇宙・食器洗浄・ライブ配信…様々なスタートアップに大金集まる[今週のVC投資]
宇宙・食器洗浄・ライブ配信…様々なスタートアップに大金集まる[今週のVC投資]
韓経Geeksがベンチャーキャピタル(VC)およびスタートアップ情報会社であるThe VCと共に、1週間のVC投資状況をまとめてお伝えします。どんなスタートアップに投資金が集まったのでしょうか?一緒にみてみましょう。
CONTEC済州宇宙地上局
「宇宙が未来だ」CONTEC、610億ウォンのシリーズCラウンド資金調達
宇宙スタートアップCONTEC(コンテック)が、610億ウォン(約64億円)規模のシリーズCラウンドで資金を調達した。Spring ventures(スプリングベンチャーズ)をはじめ、STIC Ventures(スティックベンチャーズ)、Partners Investment(パートナーズインベストメント)、Yuanta Investment(ユアンタインベストメント)、Company K Partners(カンパニーケーパートナーズ)、Daishin Securities(デシン証券)、Korea Investment Partners(韓国投資パートナーズ)、産業銀行、Atinum Investment(エイティナムインベストメント)などが投資家として名を連ねた。
CONTECは2015年に航空宇宙研究院出身のイ・ソンヒ代表が起業した会社だ。独自の技術力で宇宙地上局を構築した。宇宙地上局は、衛星と衛星発射体から生成された資料を受信して管理する施設である。このサービスを提供するCONTECは、民間企業としてはアジアで初めての宇宙地上局を2019年済州島に構築した。
食器洗浄スタートアップBbodek(ポドゥク)
「お皿洗い代行します」Bbodek、300億ウォンの投資金調達
食器洗浄・レンタル事業を行うスタートアップのBbodekが300億ウォン(約31億円)規模のシリーズB資金調達を完了した。HB Investment(HBインベストメント)、DSC Investment(DSCインベストメント)、KB Investment(KBインベストメント)、AJU IB INVESTMENT(アジュIB投資)、Hana Ventures(ハナベンチャーズ)などが投資に参加した。
2017年に設立されたBbodekは食器洗浄とレンタル事業を行っている。社員食堂や保育園などがサービスを申請すれば、会社が配送車両を通じて食器を回収し、食器洗浄後に翌日配送してくれる。同社はこのために大型の拠点を京畿道光明に設置し、一種の「洗浄工場」を運営している。3300㎡の広さで1日に24万個の食器を洗浄する。顧客会社は48の市・郡・区で450社以上だ。
ライブ配信で「画像」を貼り付けることができるTrineedle、10億ウォンの資金調達
クリエイターテックのスタートアップTrineedle(トリニードル)が、プレシリーズAで10億ウォン(約1億円)規模の資金を調達した。KB InvestmentとKorea Omega Investment(コリアオメガ投資金融)がこの投資に参加した。
2019年にスタートしたTrineedleは、SAMSUNG(サムスン電子)の社内ベンチャープログラム「CLab(Cラボ)」からスピンオフした会社だ。2020年にSamsung Venture Investment(サムスンベンチャー投資)からシード(初期)投資を受けた。主力事業はクリエイターとファンをつなぐ「Stickybomb(スティッキーボム)」サービスだ。Stickybombはライブストリーミングの視聴者たちが、生中継の画面にステッカー形式で「ネタ画像」や「ミーム」を貼り付けながら、クリエイターとコミュニケーションできるようにしたドネーション(投げ銭)プラットフォームだ。1500種類以上の自社製ステッカーだけでなく、ユーザーが持っている様々なイメージを活用することができる。
「グリーンスタートアップ」KINAVA、シリーズAラウンドで40億ウォン調達
有機性廃棄物のエコバイオエネルギー転換技術を保有したスタートアップKINAVA(キナヴァ)が40億ウォン(約4億円)規模のシリーズA投資を受けた。産業銀行、posco capital(ポスコ技術投資)、Conar Investment(コナーインベストメント)、Coolidge Corner Investment(クーリッジコーナーインベストメント)などが会社の成長性に賭けた。
同社はハイブリッド水熱炭化技術を備えている。生ごみ、家畜糞尿や下水汚泥などの有機性廃棄物を環境にやさしいエネルギーに転換する技術だ。環境部と中小ベンチャー企業部から「グリーンニューディール有望企業100」に選定されるなど、技術力が認められたと評価されている。
カカオフレンズでテーマパーク作るCONLAB COMPANY、60億ウォンの資金調達
コンテンツコマースのスタートアップ、CONLAB COMPANY(コンラボカンパニー)が60億ウォン(約6億円)規模のシリーズA資金調達をした。IBK企業銀行(中小企業銀行)、GAIA Venture Partners(ガイアベンチャーパートナーズ)などが投資に参加した。
同社は、カカオフレンズでリテール総括を務めたチョン・ビョンチョル代表が率いる。カカオフレンズやムーミンのような有名キャラクターの知的財産権(IP)を活用して、独自のキャラクターを発掘している。これにより様々なブランドの空間とメタバースコンテンツを企画する。来月には、釜山海雲台にカカオフレンズキャラクターを活用した実感型コンテンツテーマパークをオープンする予定だ。
幼児の発達遅延を把握するLumanLab、30億ウォンの資金調達
幼児のためのデジタルヘルスケアスタートアップのLumanLab(ルーマンラボ)がプレシリーズAで30億ウォン(約3億円)規模の資金を調達した。Envisioning Partners(エンビジョニングパートナーズ)、IMM Investment(IMMインベストメント)、DAOL Investment(ダオルインベストメント)、Korea Investment Partners(韓国投資パートナーズ)などが投資のラブコールを送った。昨年Kakao Ventures(カカオベンチャーズ)からもシード(初期)投資を受けている。
LumanLabは人工知能(AI)に基づいて、発達遅延と障害の可能性を家庭で早期に発見し改善を助ける技術を開発している。アプリを通じて、映像を撮影しアンケートに答えれば子供たちの発達レベルを測定することができる。ソリューションの高度化のためにソウル大病院、セブランス病院、盆唐ソウル大病院などと提携中だ。
『老人向けコミュニケーション人形』のMr.MIND、15億ウォンの資金調達
AIスタートアップのMr.MIND(ミスターマインド)がHana venturesからプレシリーズAで15億ウォン(約1.5億円)規模の投資を受けた。
2017年に設立された同社は、AIベースのNLP(自然言語処理)技術を活用して高齢者向けのお世話ロボットを開発している。麻浦区庁など30カ所の自治体にこのお世話ロボットを迎えた。高齢者の感情を分析し、認知症やうつ病、自殺などの兆候を早期に発見できるという。その他にも、薬の服用時間を知らせたり、話し相手になってくれたり、認知能力向上のためのクイズを出すなどの機能も搭載されている。
「ウェルネスキュレーション」gazilab、シードの資金調達
ウェルネスキュレーション・プラットフォームのスタートアップ、gazilab(ガジラボ)がシード(初期)投資を受けた。投資金額は非公開で、Kakao Venturesが投資した。また、中小ベンチャー企業部のスタートアップ支援プログラム、TIPS(ティップス)にも最終選定された。
gazilabは栄養、運動、睡眠、休息などのウェルネス全般に関して一人一人に合った情報を提供し、健康管理を助けるプラットフォームだ。グローバルヘルスケア企業、NOOM(ヌーム)出身のメンバーを中心とした構成員から成る会社だ。年内にはサービスが公式的にリリースされる予定だ。
NFTによる仮想不動産取引WE-ARに40億ウォン集まる
代替不可能トークン(NFT)基盤のコミュニティサービス「KLAYLAND(クレイランド)」の運営会社、WE-AR(ウィーエイアール)が40億ウォン(約4億円)規模のシリーズA投資を受けた。今回の投資はNAVER Z(ネイバーゼット)がリードし、SNOW(スノー)とKorea Investment Partnersが参加した。
WE-ARがリリースしたKLAYLANDは約9,000個の個別ランドで構成されている。このプラットフォームでユーザーは所有するNFTのイメージをアバターとして活用し、他のユーザーと通信することができる。この過程でアイテムを作ることができ、そのアイテムを取引することもできる。ユーザーは、KLAYLANDで発生する取引手数料やNFT取引などを通じて収益を得る。
キム・ジョンウ記者 jongwoo@hankyung.com
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