この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피）」が発行する「月間スタートアップレシピ（월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

【12月資金調達現況】コンシューマーテック分野

2022年12月資金調達動向

ライフスタイル関連のサービスに投資集まる

フードと関連したオフラインベースのF&B産業でブランドを育ててきた企業や宿泊、運動など、ライフスタイル関連のサービスを提供する分野に投資が集まった。

GFFG/外食

300億ウォンの資金調達、ポートフォリオ多角化へ

外食専門企業GFFGが300億ウォン（約31億6,900万円）の資金調達をした。GFFGはドーナツ店のKnotted（ノーテッド）、バーガー店のDOWNTOWNER（ダウンタウナー）など9つの外食ブランドを運営しており、創業4年で年間売り上げ700億ウォン（約73億9,500万円）に達した。今回の投資金でポートフォリオを多角化するほか、海外進出に注力する。

LBox/リーガルテック

180億ウォンの資金調達、リーガル金融など事業拡大へ

法律データ検索サービスを提供するLBox（エルボックス）が180億ウォン（約19億円）の資金調達をした。2019年に設立した企業で、全国の裁判所の判決文やニュース、参考文献など、紛争解決に必要な法律データを一括検索できるサービスを行っている。弁護士の実務に役立つ判決文117万件を保有しており、韓国の弁護士の30%以上がサービスを利用している。データベースを構築し、マシーンラーニングを加味したモデルを保有する差別化サービスのほか、今後、リーガル金融まで事業を拡大する。

NRISE/ライフスタイル

125億ウォンの資金調達、近隣友人探しプラットフォームで日本進出計画

NRISE（エヌライズ）が125億ウォン（約13億2,000万円）の資金を調達した。NRISEは2011年に設立し。連結ベースのライフスタイルサービスの提供を目指し、匿名ベースのコミュニケーションサービスを開始。2017年に位置ベースの近隣友人探しプラットフォームを発表した。現在、このプラットフォームとホームトレーニングプラットフォームの2つのサービスを運営している。今回の投資を通じて両サービスの事業を拡大する計画だ。このうち、近隣友人探しプラットフォームは、今後、台湾や日本など海外市場進出を計画している。

plugo/Eコマース

120億ウォンの資金調達、新サービス開始、人材増強計画

Eコマースプラットフォームのplugo（プルゴ）が120億ウォン（約12億6,800万円）の資金を調達した。plugoはインドネシアのEコマースソリューション「TokoTalk（トコトーク）」の運営会社Codebrick（コードブリック）の代表が設立した企業だ。小規模事業者がブランドを構築し、事業展開できる環境をつくるためのサービスを提供している。最近、非公開のベータサービスを開始し、今年、正式版を発売する予定だ。今回の投資金は新規サービスの開始、人材採用などに活用する計画だ。

KAVIAR/外食キュレーション

110億ウォンの資金調達、外食コンテンツの新事業など計画

グルメキュレーションプラットフォームKAVIAR（ケビアー）が110億ウォン（約11億6,200万円）の資金を調達した。2020年に設立したKAVIARは、韓国内外のフードIPを土台にミシュラン選定レストランなど、シグネチャーメニューを簡便食として商品化するRMR（レストラン簡便式）事業をはじめ、様々な事業を展開している。今回の投資で、流通各社との協力を進めるほか、外食コンテンツの新事業などを進める計画だ。

STAYFOLIO/宿泊キュレーション

100億ウォンを確保、グローバルシェア高め、競争力強化へ

宿泊キュレーションサービスSTAYFOLIO（ステイフォリオ）が100億ウォン（約10億5,600万円）を確保した。STAYFOLIOは2015年に設立。一般宿泊プラットフォームとは異なる高級な宿泊施設を提供している。顧客と宿泊施設をつなぎ、空間関連のコンテンツと個人オーダーメイドのキュレーションも提供している。月間利用者数は50万人に上り、月あたりの取引額は30億ウォン（約3億1,700万円）で、前年同期比50%以上増加した。今回の投資金でグローバルシェアを高め、競争力を強化する。