韓国スタートアップ資金調達動向まとめ:2022年9月|月間スタートアップレシピ
この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
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2022年9月:韓国スタートアップ企業投資概要
反騰した8月から、再び総資金調達額は1兆ウォン以下に下落
8月に反騰した投資実績は再び1兆ウォン(約1,019億4,000万円)以下に下落し、9月の資金調達額は7,362億ウォン(約750億5,100万円)となった。投資件数も117件に減った。
資金調達の最多企業はMEGAZONE CLOUDで4,500億ウォン
最も多くの資金を調達したのはMEGAZONE CLOUD(メガゾーンクラウド)で、4,500億ウォン(約458億9,800万円)だった。MEGAZONE CLOUDは今年だけで1,000億ウォン(約101億9,900万円)を超える資金を2回調達し、5,800億ウォン(約591億8,700万円)を確保した。これは9月末現在で今年の韓国スタートアップが調達した金額の中で最も多い。
1000億ウォン以上確保のスタートアップは減少傾向
1,000億ウォン(約101億9,900万円)以上の投資金を確保したスタートアップは減少傾向にある。200億ウォン(約20億4,000万円)以上の資金を調達する企業さえ減っている状況で、成長段階の投資は依然として厳しいことが分かった。一方、初期スタートアップへの投資は好調を維持している状況だ。
スタートアップ同士の買収事例も
第1世代のソーシャルコマースであるTMON(ティーモン)がグローバルEコマースのQoo10(キューテン)に買収されるなど、スタートアップ間の買収事例もみられた。また、OPENEDGES Technology (オープンエッジテクノロジー)がシステム半導体分野の企業として初めて韓国証券取引所に上場し、注目された。
女性が起業のスタートアップ10社に369億ウォン流入
9月は、Tictoc Croc(ティクトククロック)やApartmentary(アパートメンタリー)など、業界リーダーに成長した女性が起業のスタートアップが大規模な資金を調達し、女性創業企業10社に369億ウォン(約37億7,000万円)が流入した。
資金調達難で廃業・売却のスタートアップも
8月に続き、資金調達に苦慮したスタートアップの廃業と売却のニュースがあった。また、資金に余裕があっても、長期化する不況に対応するため、構造調整を通じた体質改善に乗り出すスタートアップも出てきている。
分野別投資分析
・自律走行技術を有するモビリティ分野に関心集まる、「投資寒波」の中でも投資活発
注目すべき分野は自律走行技術に関心が集まっているモビリティだ。毎月、韓国内外の投資会社や企業から注目を集めており、投資の寒波の中でも着実に大規模な投資が行われている。モビリティスタートアップなど未来産業の技術企業には、多くの資金が集まっている状況だ。
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