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フィンテック分野の韓国スタートアップ5社|月間スタートアップレシピ

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この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

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フィンテック分野:2022年3月投資誘致動向

フィンテックスタートアップへの投資増、投資分野多様化

フィンテックのスタートアップへの投資が増加している。支給決済サービスの領域を越え、不動産、芸術作品、音楽などに投資できるモデルが人気を集め、関連分野に投資が集まっている。

 

JOBIS&Villains(ジョビスアンドヴィランズ)

税金申告・還付プラットフォーム好調で企業価値高まる

JOBIS&Villains(ジョビスアンドヴィランズ)が300億ウォン(約30億8,900万円)の資金を確保した。税金申告・還付プラットフォーム「サムチョムサム」を運営するJOBIS&Villainsは、累積加入者960万人を記録し、1年で企業価値が10倍増加、3,000億ウォン(約309億6,100万円)と認められた。2020年に始まった「サムチョムサム」は、個人総合所得税の申告を手助けするサービス。最近、ビデオ通話モバイルスタートアップSmoothie(スムージー)を買収。アプリ開発の技術力とノウハウを内在化して新規サービスに乗り出そうとしている。

◇投資誘致現況

投資時期

投資金

投資段階

投資会社

2022.03

300億ウォン

シリーズBブリッジ

HB Investment(HBインベストメント)、Atinum Investment(エイティーナムインベストメント)、Capstone Partners(キャップストーンパートナーズ)、コリアオメガ投資金融、DSC Investment(DSCインベストメント)、プレミアパートナーズ

2021.02

65億ウォン

シリーズB

Atinum Investment、HB Investment、Weventures(ウィーベンチャーズ)、Capstone Partners

2017.04

21億ウォン

シリーズA

韓国産業銀行、Capstone Partners、コリアオメガ投資金融、Plantree Partners(プラントリーパートナーズ)

2016.03

3億ウォン

シード

Primer(プリマー)、Ntels(エンテルス)

出典:スタートアップレシピ

 

DN KOREA(ディーエヌコリア)

250億ウォンの資金調達に成功、不動産プラットフォームのサービス拡大へ

不動産プラットフォーム「DONGNAE(トンネ)」の運営会社DN KOREA(ディーエヌコリア)が250億ウォン(約25億7,100万円)の資金調達に成功した。「DONGNAE」は韓国特有の賃貸制度「チョンセ」制度による高い保証金の負担を最小限に抑えるサービス。シード段階で100億ウォン(約10億2,900万円)以上を調達して急速に成長している。今年、サービスを首都圏全域に拡大させる計画だ。

 

◇投資誘致現況

投資時期

投資金

投資段階

投資会社

2022.03

250億ウォン

シリーズA

NFX、DAOL Investment(ダオールインベストメント)、ハナ-マグナ、ハナ金融投資、ハナ銀行、Eugene(ユージン)貯蓄銀行、Meta Prop(メタプロップ)、Iloom(イルーム)、Han River Partners(ハンリバーパートナーズ)、Flybridge(フライブリッジ)、MapleVC(メイプルVC)

2021.05

46億ウォン

シード

NFX、Flybridge、Meta Prop(メタプロップ)

2020.12

45億ウォン

シード

Meta Prop、Good Water(グッドウォーター)、Flybridge

出典:スタートアップレシピ

 

MOIN(モイン)

170億ウォンの資金確保、新たな海外送金サービス発売へ

海外送金サービスのMOIN(モイン)が172億ウォン(約17億6,900万円)の資金を確保し、累積投資金260億ウォン(約26億7,400万円)を記録した。MOINは手数料を抑えた海外送金サービスを2016年にスタートさせ、現在47カ国に送金サービスを提供している。既存の銀行に比べ送金手数料は90%以上安く、送金速度は4倍以上速い。今回の投資金でサービス高度化とグローバル進出に拍車をかける一方、新たな海外送金サービスを発売する予定だ。

 

◇投資誘致現況

投資時期

投資金

投資段階

投資会社

2022.03

172億ウォン

シリーズB

Capstone Partners (キャップストーンパートナーズ)、Strong Ventures(ストロングベンチャーズ)、BA Partners(ビーエイパートナーズ)、Honest Ventures(オネストベンチャーズ)、COMES Investment(コメスインベストメント)、Inzi Soft(インズィーソフト)、QUAD Ventures(クワッドベンチャーズ)、RYUKYUG(ユギョン)PSG 資産運用、Settle Bank(セトルバンク)、Coolidge Corner Investment(クーリッジコーナーインベストメント)、新韓キャピタル

2017.12

20億ウォン

シリーズA

BA Partners、The Wells Investment(ザ・ウォールス・インベストメント)、Honest Ventures、Bokwang(ポカン)創業投資、Capstone Partners、Strong Ventures

2016.07

5億ウォン

プリシリーズA

D.CAMP(ディーキャンプ)、Bokwang創業投資、Capstone Partners、Strong Ventures

出典:スタートアップレシピ

 

Lucent Block(ルーセントブロック)

不動産少額取引プラットフォームを運営、170億ウォンの投資金確保

不動産少額取引プラットフォームLucent Block(ルーセントブロック)が170億ウォン(約17億4,900万円)の投資金を確保した。2018年に設立されたLucent Blockは、不動産を株式のように少額投資できるプラットフォーム「Sou(ソユ)」を運営している。ユーザーはアプリを通じ、高価な建物の一部を最低5,000ウォン(約510円)から簡単に投資することができる。

 

◇投資誘致現況

投資時期

投資金

投資段階

投資会社

2022.03

170億ウォン

シリーズA

Capstone Partners(キャップストーンパートナーズ)、韓国投資証券、QUAD(クワッド)資産運用、韓国金融投資、ハナ銀行、Seoul Techno Holdings(ソウルテクノホールディングス)

2020.08

非公開

シード

Seoul Techno Holdings

出典:スタートアップレシピ

 

YEOLMAE COMPANY(ヨルメカンパニー)

170億ウォンの投資誘致、IPO目指す

美術品共同購入プラットフォーム「ARTNGUIDE(アートエヌガイド)」の運営会社YEOLMAE COMPANY(ヨルメカンパニー)が170億ウォン(約17億5,000万円)の投資を誘致し、IPO(新規上場)に挑戦する。2016年に設立。韓国内外の画家の作品所有権を分割して少額販売している。これにより高額資産家だけに限られていた美術品市場の大衆化に寄与している。今年はIPOを推進してグローバル美術プラットフォームを構築させる計画だ。

 

◇投資誘致現況(公式累積投資金270億ウォン)

投資時期

投資金

投資段階

投資会社

2022.03

170億ウォン

シリーズB

Softbank Ventures(ソフトバンクベンチャーズ)、Bass Investment(ベースインベストメント)、KDBキャピタル、ハナ投資証券、UON Investment(ユーオンインベストメント)、DS資産運用、ロッテレンタル、KTインベストメント

2021.10

92億ウォン

シリーズA

Softbank Ventures、KDB産業銀行、KDBキャピタル、Bass Investment、E&Venture Partners(イーアンドベンチャーパートナーズ)、ESインベスター、漢陽(ハニャン)証券

出典:スタートアップレシピ

/media/KORIT編集部
記事を書いた人
KORIT編集部

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