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コンシューマーテック分野の韓国スタートアップ5社|月間スタートアップレシピ

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目次

この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

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コンシューマーテック分野:2022年4月投資誘致動向

「エンデミック」見据えた投資活発

新型コロナウイルス感染症の「エンデミック」(一定期間で繰り返される流行)を控えて、オフライン関連企業に青信号が灯った。旅行や余暇のプラットフォームの運営会社からユニコーン企業(企業評価額が10億ドル以上で、設立10年以内の非上場ベンチャー企業)が誕生しており、アクティビティやゴルフ関連分野にも久しぶりに投資が行われた。

またKコンテンツやKーPOPの人気から、関連分野のプラットフォームにも明るい投資のニュースが流れている。その他、MZ世代(1980年代半ばから1990年代初頭に生まれた「ミレニアム世代」と、その後の1990年代後半から2010年の間に生まれた「Z世代」を合わせた用語)のための限定版マーケットにも積極的な投資がなされている。


ヨギオッテカンパニー

500億ウォンの投資誘致、6月から海外旅行サービスに着手

旅行・余暇プラットフォームを手がけるヨギオッテカンパニーが、500億ウォン(約51億9,200万円)の投資を誘致してユニコーン企業となった。企業価値は1兆2,000億ウォン(約1,246億円)と評価された。今回の投資は、エンデミックを控えて旅行プラットフォームに対する期待感が投資に反映されたものと見ることができる。ヨギオッテカンパニーは2014年に設立。

yanolja(ヤノルジャ)と競合関係にある業界第2位の企業で、2019年イギリス系私募ファンドCVCキャピタルに買収された。買収当時の価値は3,000億ウォン(約311億4,700万円)で、企業価値はこの3年で4倍に上がった。過去5年間の売上高は年平均53%増加し、昨年の営業利益は155億ウォン(約16億円)で、3年連続の黒字を記録するなど、成長性を証明してきた。最近は宿泊・予約から、レンタカー、パーティールーム、スタジオの予約など、事業を拡大している。6月からは海外旅行サービスを始め、増加する旅行需要に対応する計画。また、新規投資金で、買収合併をはじめ、新規事業への進出も模索している。


◇投資誘致現況

投資時期

投資金

投資段階

投資会社

2022.04

500億ウォン

非公開

未来アセット金融グループ、KDBキャピタル、GSリテール

2016.07

200億ウォン

シリーズB

JKL パートナーズ

2015.12

130億ウォン

シリーズA

韓国投資パートナーズ、未来アセットベンチャー投資、OpenAI(オープンエイアイ)、Bokwang Venture Capital(ポグァンベンチャーキャピタル)

出典:スタートアップレシピ

 

HMインターナショナル

500億ウォンの投資誘致、国際物流センター構築を計画

K-POP商取引プラットフォームの「KTOWN4U(ケイタウンフォーユー)」の運営会社HMインターナショナルが、500億ウォン(約51億9,100万円)の投資誘致に成功した。

「KTOWN4U」はK-POP関連のCDや化粧品、記念品、衣類など、各種商品をオンラインで販売するショッピングモール。会員数は420万人。全世界5,200のK-POPファンクラブとつながっており、2億人に上るファンが利用可能であることが強みだ。昨年の売上高は2,120億ウォン(約220億1,100円)。今回の投資でNETFLIX(ネットフリックス)やWATCHA(ワッチャ)などで人気を集めている韓国ドラマ関連の商品にまで取り扱いを拡大し、国際物流センターも構築して競争力を高める計画だ。

 

◇投資誘致現況

投資時期

投資金

投資段階

投資会社

2022.04

500億ウォン

非公開

未来アセット金融グループ、KDBキャピタル、GSリテール

出典:スタートアップレシピ

 

SLDT

400億ウォンの投資金確保、サービスカテゴリー拡大へ

限定版マーケット「soldout(ソールドアウト)」の運営会社SLDTが400億ウォン(約41億5,300万円)の投資金を確保した。MUSINSA(ムシンサ)が2020年7月初めに運用開始した「soldout」は、開始2ヶ月で累積ダウンロード数25万回を突破し、月平均120%を超える成長率を記録している。

昨年5月、MUSINSAから分社し、Dunam(ドゥナム)から100億ウォン(約10億円)規模の外部資金を確保した。SLDTは今回の投資金を活用してサービスを高度化し、顧客の利便性向上を図る。サービスカテゴリーもライフスタイルテックなどの領域に拡大していく計画だ。

 

◇投資誘致現況

投資時期

投資金

投資段階

投資会社

2022.04

400億ウォン

非公開

Musinsa(ムシンサ)、Dunamu(ドゥナム)

2021.05

100億ウォン

非公開

Dunamu

出典:スタートアップレシピ

 

WAD

レストラン予約プラットフォーム「Catchtable」急成長、さらなるサービス向上へ

リアルタイムレストラン予約プラットフォーム「Catchtable(キャッチテーブル)」の運営会社WAD(ワド)が300億ウォン(約30億円)規模のシリーズC投資を誘致した。「Catchtable」は地域やメニュー、レストラン名、価格などで好みのレストランを検索でき、日時と人数のみ入力すればミシュランレストランからファインダイニング(高級レストラン)まで、さまざまなレストランの予約が可能だ。

2016年に設立したWADは、B2B予約サービスから始め、2020年9月にはB2Cサービスも正式に開始して急成長した。2021年12月現在のユーザーは128万人を突破した。WADは最近、顧客の口コミを利用者同士で共有できるようにするなど機能拡大を進めており、今回の投資でさらなるサービス向上を図る計画だ。

 

◇投資誘致現況

投資時期

投資金

投資段階

投資会社

2022.04

300億ウォン

シリーズC

Altos Ventures(アルトスベンチャーズ)、Company K Partners(カンパニー・ケイ・パートナーズ)、DAOL Investment(ダオールインベストメント)、韓国投資パートナーズ、Orion Capital Management(オリオン・キャピタル・マネジメント)

2021.04

非公開

シリーズB

DSCインベストメント、インターベスト

2020.04

35億ウォン

シリーズA

Company K Partners、DSCインベストメント、KTBネットワーク、Dev sisters ventures(デブシスターズベンチャーズ)

2018.04

5億ウォン

シード

NHN PAYCO(NHNペイコ)

出典:スタートアップレシピ

 

SwatchOn

120億ウォンの投資誘致、デジタルファッション市場に本格進出

グローバル記事マーケットプラットフォーム「SwatchOn(スワッチオン)」が120億ウォン(約12億4,500万円)の投資を誘致した。2018年に「Fabric Time(ファブリックタイム)」の社名で設立した後、今年初めにSwatchOnに社名変更した。世界のファッションブランドを相手に、記事など素材を検索して購入できるマーケットを運営するSwatchOnは、20万点以上の商品と韓国内の1,000社以上の卸売り業社のデータベースを構築。利用ブランド数は1万8,000余りに上る。

海外市場での売上がほとんどで、80%は北米と米国から。SwatchOnは、この2年間で毎年40%以上成長するなど着実に影響力を強めており、今年はデジタルファッション市場に本格進出し、AR(拡張現実)とメタバースの環境で活用できるデジタル衣装を製作して販売するサービスを始める。

 

◇投資誘致現況

投資時期

投資金

投資段階

投資会社

2022.04

120億ウォン

シリーズBブリッジ

カカオベンチャーズ、TBTパートナーズ、Pavilion Capital(パビリオンキャピタル)

2020.04

70億ウォン

シリーズB

Atinum Investment(エイティーナムインベストメント)、IMMインベストメント、CLO Virtual Fashion(CLOバーチャルファッション)とKBインベストメント

2019.05

21億ウォン

シリーズA

KBインベストメント、Dunamu&Partners(トゥナムアンドパートナーズ)

2018.02

非公開

シード

K Cube Ventures(ケイキューブベンチャーズ、現カカオベンチャーズ)

出典:スタートアップレシピ

 

/media/KORIT編集部
記事を書いた人
KORIT編集部

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