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【2024年6月】韓国スタートアップの資金調達TOP15と、現況まとめ

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【2024年6月】韓国スタートアップの資金調達TOP15と、現況まとめ

月ごとに、韓国スタートアップの資金調達TOP15と現況をお届けいたします!

韓国スタートアップ資金調達TOP15

韓国スタートアップ現況

💰投資金は5,192億4,000万ウォンで前月比小幅増、上半期を上昇傾向で締めくくる

6月に流入したスタートアップ投資金は5,192億4,000万ウォン(約607億2,400万円)で、前月より小幅に上昇し、上半期を上昇傾向で締めくくった。昨年同期比59%上昇した金額で、前年度より投資市場が改善されたことが分かる。件数も105件に増えた。

🧠最も多くの資金を確保したのはTwelve Labsで700億ウォン

最も多くの資金を調達したのは、マルチモーダルAIスタートアップTwelve Labs(トゥウェルブラボ)で700億ウォン(約81億8,600万円)。投資会社のほとんどがグローバルベンチャーキャピタルだったことに注目が集まった。これに、ユニコンスタートアップの韓国信用データが続き、500億ウォン(約58億4,500万円)を確保した。資源循環企業LD Carbon(エルディーカーボン)も400億ウォン(46億7,600万円)を調達し、投資ランキング上位に入った。

💻ソフトウェア分野に最も多くの資金が流入

分野別では、生成型AI、AI半導体が人気を集め、ソフトウェア分野に最も多くの資金が流入した。一方、B2Cプラットフォーム中心のコンシューマーテックは注目度が低く、100億ウォン(約11億6,900万円)台の投資が一つもなかった。バッテリー、ロボット、素材などの製造領域とともに、気候テック、エコエネルギーなどの持続可能性分野のスタートアップも投資家の関心を集めた。

🆙成長性高い企業への投資目立つ

1,000億ウォン(約116億9,000万円)の投資はなかったが、300億ウォン(約35億円)以上の投資が増加した。初期投資より成長段階への投資取引が活発で、シリーズB以上の投資件数の割合は15%を維持した。大規模投資は増加傾向にある。韓国投資パートナーズKDB産業銀行IBK企業銀行など金融業界とベンチャーキャピタルの活動は6月も目立った。初期投資会社やアクセラレーターの投資執行は想定的に減少し、成長性の高い企業にベッティングする傾向が見られた。また、6月にはグローバルベンチャーキャピタルの資金流入が目立った。韓国のスタートアップに投資していた既存の投資会社を含め、世界的に有名なベンチャーキャピタルa16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)、N Ventures(エヌベンチャーズ)などが投資に乗り出した。

🤝ビューティー、ファッション分野のコマースとコンテンツ制作の領域で合併多数

6月にはビューティー、ファッション分野のコマースとコンテンツ制作の領域で企業間のシナジーを狙った合併が多数行われた。AI半導体スタートアップのRebellions(リベリオン)とSK子会社のSAPEON KOREA(サピオンコリア)の合併のニュースが注目されたが、その後、暫定的に中止となった。



この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

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/media/KORIT編集部
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