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【3月資金調達現況】韓国スタートアップレシピ:製造分野|月間スタートアップレシピ

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この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

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製造分野:2024年3月資金調達現況

BEAR ROBOTICS(ベアロボティクス)

800億ウォンの資金調達 投資したLG電子は商業用ロボット事業の高度化推進へ

シリコンバレーベースの自動運転ロボット企業BEAR ROBOTICS(ベアロボティクス)がLG電子から800億ウォン(約90億9,400万円)の戦略的資金調達をした。BEAR ROBOTICSは2017年の設立後、2020年に自動運転サービングロボットを発表し、韓国をはじめ、米国、日本などでサービスを提供している。韓国ではパリクロワッサン、VIPS、On the Border(オンザボーダー)などを顧客に持つ。LG電子は今回の投資でBEAR ROBOTICSの最大株式を保有し、配送・物流などの商業用ロボット事業の高度化を加速化させる計画だ。

Point2 Technology(ポイントツーテクノロジー)

2,300万ドルの資金を調達、自動車用超高速インターコネクト製品の開発へ土台固める

シリコンバレーベースのインターコネックス・ソリューション、Point2 Technology(ポイントツーテクノロジー)が2,300万ドル(約34億1,500万円)の資金を調達した。累積投資額は5,400万ドル(約82億1,900万円)に達する。2013年にKAIST(カイスト、韓国科学技術院)の研究室で立ち上がったスタートアップで、銅線より80%軽く、体積は40%小さく、光ケーブルより消費電力とコストが50%程度低いE-tube(イー・チューブ)システムを開発した。Point2 Technologyの製品は今後、Google(グーグル)、Amazon(アマゾン)など、米国のデータセンターに使われることが予想される。AI時代のデータセンターの効率が高まると期待されている。今回の資金調達により、Point2 TechnologyはAIと自動車用超高速インターコネクト製品の開発をさらに進めるための足場を固めた。

Solivis(ソリビス)

200億ウォンの資金調達、量産工場の設立を本格推進

Solivis(ソリビス)が200億ウォン(約22億7,600万円)の資金を調達した。2020年に設立したSolivisは、固体電解質分野の専門企業として市場をリードしている。次世代電池である全固体電池は、電気自動車、無人航空機だけでなく、軍用設備や船舶用のエネルギー貯蔵装置としても注目されている。今回の資金調達を通じて、量産工場の設立を本格的に推進し、二次電池メーカーや自動車OEMなど、売上拡大に乗り出す計画だ

PRENEU(プレニュー)

150億ウォンの資金調達、2026年のIPO目指す

PRENEU(プレニュー)が150億ウォン(約17億円)の資金を調達した。PRENEUは2017年に設立した無人機設計製造および抗電部品の開発企業で、累積投資額は210億ウォン(約23億9,200万円)だ。独自の技術力を基盤に、ドローン機体の設計・製造、中核部品の開発、管制システム分野で様々な国産化開発事業を行ってきた。今年下半期には、中核防戦部品をモジュール1つに統合したARKモジュールを発売予定だ。韓国市場だけでなく、海外市場にも事業領域を拡大する計画だ。また、2026年のIPOを目指している。



/media/KORIT編集部
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