【10月資金調達現況】韓国スタートアップレシピ:ソフトウェア分野|月間スタートアップレシピ
この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。
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【2023年10月資金調達現況】ソフトウェア分野
韓国の有力AI企業、海外企業からラブコール
AIソリューション企業に多くの資金が集まる中、韓国の有望AI企業は有名グローバル企業からラブコールを受け、海外での成長可能性が認められている。
MOREH(モレ)
300億ウォンの資金調達、米・半導体企業AMDが投資に参加
AI企業のMOREH(モレ)が300億ウォン(約34億2,080万円)の資金を調達した。MOREHは、AIインフラソフトウェアをはじめとする企業向けソリューションを開発する企業だ。NVIDIA(エンビディア)が支配するAI市場で、NVIDIA CUDA(エンビディアクーダ)のようなフルスタックソリューションを提供。主要なAIサービスを開発・運営する際、NVIDIAへの依存度を下げている。今回の投資には米国の半導体企業AMD(エイエムディー)が参加した。MOREHが有する技術力と成長可能性が認められた結果で、AMDはMOREHと戦略的に協力する予定だ。MOREHはこれを通じ、AIインフラ市場でグローバルリーダー企業への跳躍を目指す計画を立てている。
Twelve Labs(トゥウェルブラボ)
140億ウォンの資金調達、NVIDIAと協業へ
映像分野の超巨大AIモデル開発会社Twelve Labs(トゥウェルブラボ)が韓国内外の投資会社から140億ウォン(約15億9,600万円)の資金を調達した。2021年に設立したTwelve Labsは、映像の中で特定のシーンを見つけることができるサービスを提供している。AIを利用して動画の中の物体、人、音、会話などを抽出し、関係を識別する映像言語モデル(VLM)を確立させた。今回の投資で目を引くのは、NVIDIAが参加していることだ。今後、様々なプロジェクトを共に進める計画だ。
Klleon(クレオン)
95億ウォンの資金調達 米国、日本など海外へのサービス計画
デジタルヒューマン開発会社のKlleon(クレオン)が95億ウォン(約10億8,300万円)の投資金を確保した。Klleonは2019年に設立。ディープラーニング技術を活用した映像の合成を手がけている。写真1枚と30秒の音声データだけで映像の中の人物の顔と声をリアルタイムで作り出す。デジタルヒューマン映像を作るクローン、アバターとリアルタイムで会話するチャットアバターなどのサービスを開発し、提供している。このような技術力を基に、NVIDIA、OpenAI(オープンエイアイ)、Meta(メタ)と協力してChatGPTソリューションを連動させ、リアルタイムでデジタルヒューマンと会話できるプロジェクトを進行中だ。今回の投資は、Klleonが米国に本社を移転させてから初めて行われたものだ。これによりグローバル事業を強化し、米国、日本、東南アジア市場にIPを基にグローバルサービスを展開する予定だ。
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