韓国スタートアップ企業関連投資動向&分野別分析(21年11月)|月間スタートアップレシピ
この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、会社情報を紹介しています。
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11月概要
10月に大幅に下落した投資実績が11月には一部回復を見せた。11月の全投資誘致金は8,819億ウォン(約840億円)の投資件数は128件で、いずれも前月対比増加である。だが、1か月の誘致金1兆ウォン(約950億円)の壁を越えられなかった。11月に最も多い金額を誘致したスタートアップは、クラウドファンディングプラットフォームのWadizだ。全体投資金1,000億ウォン(約95億円)のうちロッテ持株から800億ウォン(約76億円)を誘致し、小規模事業主のための総合ファンディングプラットフォームに拡張を加速化する計画だ。
11月は、9月や10月より多くの資金が集まったが、大型投資を誘致した少数スタートアップによる回復傾向と見られる。100億ウォン(約9億5000万円)以上の投資金を確保した企業数比率も全体件数対比で見ると10月より低い。一方、Lunit、42dot、韓国信用データ、ブランディ(Brandi)など成長の可能性が高い企業には2~3回連続で資金が集まるなど一部企業が投資全体の業績をリードする現象が続いている。11月には、KB investmentをはじめ、初期スタートアップ投資会社のスプリングキャンプ、企業型ベンチャーキャピタル(CVC)ロッテベンチャーズなどがそれぞれ7社に投資を実施し、旺盛な投資活動を行った。しばらく金融機関中心の投資が行われたが、11月には初期スタートアップに集中したベンチャーキャピタルが投資に積極的な姿を見せた。ここにバケットプレイス(bucketplace)のようにグローバルスタートアップを吸収して海外進出を足場とするスタートアップも出てきている。一方、投資に成功した女性企業は毎月増加傾向にあるが、総誘致金は毎月の変動が大きい。11月には今年に入って最も多くの19の企業が投資金を確保し、総額は245億ウォン(約23億円)を記録した。
- 11月投資金額・投資件数前年比較
分野別投資分析
AIベースの医療スタートアップが高い成長性を土台に投資金を確保し、バイオ・ヘルスケア分野に最も多く資金が集まった。ヘルスケア企業はグローバル投資家も注目する技術力を強みにコスダック(KOSDAQ)上場にも挑戦中だ。ファッション、花、ジュエリーなど多様な業種でユーザー購入をつなぐオンラインプラットフォームが非対面時代に脚光を浴び、コンシューマーテック分野も投資家の注目を集めた。フィンテック分野では先月に続いて大規模な資金が投入されている。対照的なのは、金融情報プラットフォーム、ロボアドバイザ、インシュアテックなどおなじみの分野ではなく、クラウドファンディング企業に大規模な資金が流れたということだ。プロップテック分野も不動産情報、ローカルプロップテック、共有オフィスなどプロップテックの主要サービスがすべて投資を誘致して順位圏に上がった。
- 業種分野別投資金額
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