「ママ掲示板では物足りない、オーダーメイドの育児情報はないの?」...『ママの心』を掴む
「ママ掲示板では物足りない、オーダーメイドの育児情報はないの?」...『ママの心』を掴む
[スタートUPストーリー] momproject キム・ウンジュ代表
幼稚園の先生として17年。幼稚園の園長まで務める中で、ママたちの声を誰よりもよく知ることになった。その後、アミューズメント施設を起業してみると、子育て経験を周りに伝えたい「子育て卒業ママ」が意外と多いことを知った。彼らを「作家」として確保してみると、あっという間に1500人。カスタマイズされた子育て情報購読サービスが誕生した。momproject(マムプロジェクト)のキム・ウンジュ代表のストーリーだ。
幼稚園・キッズプラットフォームのキャリア...「子育て情報」需要をつかむ
始まりは済州(チェジュ)だった。キム代表は2017年、幼稚園の園長を辞め、子どもの教育のために思い切って済州(チェジュ)に移住した。2年後の2019年、オフラインの体験型アミューズメント施設を創業した。momprojectの始まりだった。キム代表はソウルと済州(チェジュ)を行き来しながらビジネスを展開した。
済州(チェジュ)でもソウルでも、育児や教育サービスに対する需要は常にあり、それに対応できる質の高いサービスの供給が必要に感じられた。誰でも子どもを育てると貴重な経験を得るが、それが伝承・普及してはいなかった。いわゆる「ママ掲示板」の活動だけでは不十分だとママたちは語った。
/画像=イ・ジヘ デザイン記者
momprojectは昨年11月から「mombly(マムブリ―)」というオンラインサービスを提供している。ママ(mom)は何事も有能に(ably)やり遂げるという意味が込められている。サービス開始3ヶ月で1500人の作家(アンバサダー)を確保した。ホームページでは、妊娠・出産・子どもの行動・健康から料理・旅行・運動など、分野別に執筆されたコンテンツを目にすることができる。
キム代表はmomblyリリース1年を迎え、MONEYTODAY(マネートゥデイ)UnicornFactory(ユニコーンファクトリー)とインタビューを行い、「親として経験する様々な問題を解決できるソリューションは、結局、親の経験から良まれることを確信した」、「momblyは様々な親が自由に自分のコンテンツを公開することで、その中でソリューションを見つけることができるサービスを目指している」と話した。
momprojectはmomblyのサービスに力を注いでいる。来年にはコマースを組み入れる予定である。親としての先輩の生の育児経験をデータ化し、育児情報から育児製品までつながる「オールインワン」育児プラットフォームになるという。
「少子化が進んでいるのに、子育て市場?」
momproject(mombly) キム・ウンジュ代表インタビュー /写真=ホン・ボンジン記者
キム代表は投資市場もノックしている。シードラウンドでの資金調達を準備中だ。キム代表は「momblyのサービスは現在無料」としながらも「コミュニティとコマースの二つのサービスで収益モデルを証明して成長する」と明かした。そして、「子育てプラットフォーム」の成長可能性を強調した。
彼女は「ベンチャー投資家達から「出産率が低下しているのに育児市場ではうまくいかないだろう」と言われたこともある」とし、「しかし、出産と育児は人生の転換点であり、消費の転換点であり、そこにいる親のためのサービスが必ず必要だ」と強調した。キム代表は「出生率が下がっても、養育者の悩みは増えている。この悩みがきちんとした情報への需要につながる」とし、「子育て市場は生きており、ニーズ(需要)も高い。」と語る。
スタートアップには、大企業とのコラボレーションも欠かせない。momblyの場合、金融・保険会社のオープンイノベーションと合わせることもできる。キム代表は、コンテンツプラットフォームにmomblyのアンバサダーの文章を提供するなど、様々なコラボレーションが可能だと語った。その上で、「育児関連のスタートアップはそれほど多くなく、大規模な投資事例も少ない」とし、「初期アクセラレーション(AC)などの投資がもっと活性化されることを望んでいる」と述べた。
momprojectはコンテンツ形態も多様化している。人気作家には読者が講演を依頼することができる。先月、講演イベント「Sadam In Jeju(サダム・イン・済州)」を行った。momprojectはこれまで、中小ベンチャー企業部の初期創業パッケージと創業跳躍パッケージに選定され、資金支援を受けた。複数のスタートアップを立ち上げ、イグジット(投資回収)も経験したリュ・ジェイル理事が最高戦略責任者(CSO)として参加している。
<画像=momproject(mombly)キム・ウンジュ代表インタビュー /写真=ホン・ボンジン記者>
原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2023112916293560587
2021年に発足したUNICORN FACTORY(ユニコーンファクトリー)は、MONEY TODAY(マネートゥデイ)が韓国の総合誌で初めてスタートさせたスタートアップ専門のメディアプラットフォームです。 溢れるニュースの中でスタートアップ生態系に必要なニュースだけを厳選し深く伝えます。
関連記事
-
プラットフォーム規制法、イノベーションへの障害か?スタートアップのジレンマ
#AI -
なぜ韓国の保険業界のデジタル化が遅れたのか?
#DX -
【#韓国VCインタビュー】日本と韓国が一つの経済圏として重要な市場になる|Kakaoinvestment チームリーダー チェ・ヒョチャン
#AI #B2B -
今月の韓国MZニュース|2024年10月
#MZ世代 #ファッションテック #ライフスタイル #食品 #エンターテインメント -
【ちょい事情通の記者】 FINIT、株を適時に売買する方法
#ちょい事情通の記者 #フィンテック #金融 #資金調達 #スタートアップ -
【そのとき投資】Tesser、患者の切実さが生んだイノベーション
#ちょい事情通の記者 #医療 #ヘルスケア #スタートアップ #資金調達