この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피）」が発行する「月間スタートアップレシピ（월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。

フィンテック分野
フィンテックスタートアップが金融取引を簡単かつ便利に変えて連日大規模投資ニュースを伝えている中、これまで大きな注目を集めなかったクラウドファンディング分野でも1,000億ウォン(約96億円）台の大規模投資が行われた。デジタル金融革新によるフィンテック市場の成長性に賭ける投資家も増加傾向だ。

ワディス（Wadiz）
クラウドファンディングプラットフォームWadizが1,000億ウォン（約96億円）を誘致し、小規模事業主のための総合ファンディングプラットフォームとして拡張を加速化する。誘致金額のうち800億ウォンはロッテグループが断行した戦略的投資だ。ロッテグループは、Wadizで検証された製品をロッテ流通チャンネルに紹介したり、ロッテ新製品をWadizで披露するなど、協力によるシナジーを期待している。Wadizは最近、ライフデザイン・ファンディング・プラットフォームという新しいスローガンを披露し、ファンディングを中心にストア、IP事業など多様なサービスに拡張中だ。現在、累積仲介金額は6,000億ウォン（約578億円）を突破し、ファンディングプロジェクトの月平均は1,000件、会員数400万人を保有している。今回の投資金はスタートアップ、小規模事業主の迅速なスケールアップのための企業ローンや直接投資など、Wadiz金融部門の拡張に活用され、小規模ブランドがビッグブランドになるまで、全周期に対する投資・マーケティング支援、プラットフォームの高度化に使われる予定だ。
Wadiz投資誘致の現状（公式投資誘致金額1,475億ウォン（約142億円）
フィンテックの主要投資誘致企業

企業情報：ワディス（Wadiz）

韓国で最大級のクラウドファンディングプラットフォーム。

Wadizは、2012年に設立され、自分だけの価値を持ち資金調達を求める人とこれを支持してファンディングに参加する人が一緒に新しいトレンドを作っていけるプラットフォームを目指している。特徴は、リワード型クラウドファンディングのみならず、投資型ファンディング、直接投資まで可能であることである。

2018年には、日本最大級のクラウドファンディングプラットフォーム「makuake」と業務提携を行い、韓国発プロジェクトの日本進出を目指している。最近では、2021年4月日本でも人気のKPOPアイドルIZ*ONE再結成クラウドファンディング「IZ*ONE 再結成のための小さな一歩、平行宇宙プロジェクト」が行われたことで日本国内でも話題となった。